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DIY・ガーデン用品

木を囲む穴あきテーブル

掲載日:2020/6/12
 事の始まりは4年前、2016年の秋。友人らが管理する里山でイベントがあり、取材に出かけた時のことです。友人が、
 「昔勤めていた職場の庭に大きな木があって、その木の下にベンチがあって、みんながその場所をとても気に入っていて・・・」
 「あ、ハイハイ、・・・で?」
 「ウチの庭にも大きな木があって、同じような物を作れればいいなぁ・・・と、ずっと思ってて・・・」
 「あ、そう、どうぞ勝手に作れば」とは言わずに、
 「う〜ん、イメージが沸かないけど、その内に寄ってみるよ」
 と生返事してから半年が経過。

工事着手前の現場 2017/6/20

 もう忘れているだろうと思っていると、まだシッカリと覚えていたので重い腰を上げて出かけてみました。そこで目にしたのは・・・ここ→
 ここにご近所さんが集まって、お喋りやお茶を楽しんでいたとのこと。

 イメージしていた木はイチョウや欅の大木だったのですが、目の前にあるのはモミジ。小さくはないものの大きくもなく、予想が大きく異なりました。しかも、木と生垣の間のスペースが狭く、ここにテーブルを設置すると椅子を置くことができません。木の大きさも位置も中途半端です。

 ”むむむ・・・、ここにどんなテーブルを作れって?!

 木から離れた場所に作るならば簡単な話ですが、それでは”ただのテーブル”。戸外用のガーデンテーブルを購入すれば間に合います。あれこれと思案した結果、木を中心にして幹の部分をくり抜いた”穴あきテーブル”を作ることに。そうすればテーブルの周囲に椅子を置き、木の下で来客がテーブルを囲むことができます。

 ・・・と言うことで、以下、木を囲む穴あきテーブル制作レポートです。

 毎度のことながら、制作期間は長く2017年6月20日〜2017年12月23日の6ヶ月間。制作が難しくて長引く訳ではなく、あれこれと仕事の合間の暇を見つけての作業なので、すぐに月日が経ちます。その意味では半年で仕上がったのは上等な方ですが、連続で制作すれば多分5,6日程度で完成したでしょう。私のペースに乗せられたとは言え、仕上がるまで待っている友人も気が長いものです。
 今回も友人には作業を分担してもらい、コンクリートやモルタルを練ったり、テーブルや脚の塗装は全て友人任せ。そもそも友人宅の庭なので、本人が参画した方が愛着が沸くでしょう。

 余談ですが、今回、モミジの足元や広場の周囲を玉石で囲みましたが、友人宅の庭は広大で、庭づくりで使えそうな玉石や石臼、何かに使用したと思われる自然石の角材、焼酎瓶などが、庭のどこかに転がっていて不思議です。以来、何かを制作する時には、ホームセンターに出かける前に、庭を一回りします。(2020/6/12 記)

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テーブル制作前の現場


二股に分かれたモミジと周辺。周囲には椅子代わりに使用していた焼酎瓶。 2017/6/20

二股に分かれたモミジと周辺。手前にはテーブル。 2017/6/20

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テーブル面加工

 テーブル用の板材はカインズ伊勢崎店の木工コーナーで販売している合板、厚さ28mm。この板材、無垢材ではありませんが一枚数百円で購入でき財布に優しいです。
 モミジの幹の部分は大きな段ボール紙を使用して型板を取り、自在ノコギリで切り抜きました。穴を開けた板は設置の都合で3つに分解し、これを支えるために、穴を開けない側の一枚板に張り出し角材を取り付けて受けます。(下の写真参照)
 この木材は戸外用塗料を塗ることで、戸外露出使用にも耐えます。薄いべニア合板のように、風雪に負けて1枚剥げ、2枚剥げと言うこともありません。我が家では台所の勝手口やリビング前の縁台に使用していますが、塗装が剥げそうになった時に再塗装を施すだけで、既に5年以上耐えています。再塗装回数は年に1,2回程度です。
 今回、塗装は友人任せですが、完成後2年半が経過し、再塗装を数回施しているようで、先日立ち寄った時には光沢が出ていました。このまま再塗装で使用し続けるか、表面に造形モルタルを施して耐久性を増すか、様子を見ましょう。

テーブル用木材。後方は幹部分の穴を切り抜き、3枚に分解したテーブル材。 2017/9/1

テーブルの半分(一枚板)に残り半分(3枚に分解した板)の受け梁を取り付。 2017/9/15

テーブルの脚を制作

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  テーブルの脚は枯れた幹を使用。根元は防腐用に根巻きコンクリートを打設。根巻きコンクリートの型枠は段ボールで製作。幹とコンクリートの付着は、鉄筋代わりとして70mm程度の釘数本を幹に打ち込み。コンクリート乾燥後には、表面を擬木風に仕上げるためにモルタル仕上げ。塗装は2回以上。

根巻きコンクリート用段ボール製型枠 2017/9/19

テーブルの脚の根巻きコンクリート打設中 2017/9/29

表面をモルタルで擬木風仕上げ 2017/10/7

根巻きコンクリート用段ボール製型枠 2017/9/19

脚の根巻きコンクリート型枠除去 2017/9/29

表面をモルタルで擬木風仕上げ 2017/10/7

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均しコンクリート打設、縁石(玉石)布設

  モミジの根元は雨水が入るように開け、周囲を縁石(玉石)で囲みました。地面に直接玉石を強いてモルタルで固めてもいいのですが、ひび割れ対策のため、布設ヶ所に均しコンクリートを敷き、シッカリ締め固めました。ランマーを持たないので、締固めは自分の体重をかけて、ドスンドスンと踏み締めました。均しコンクリートが固まった後はモルタルを敷いて玉石を布設

モミジの根元一回りに縁石(玉石)を布設するため、均しコンクリートを打設。2017/9/29

モミジの根元一回りに縁石(玉石)を布設するため、均しコンクリートを打設。2017/9/29

縁石(玉石)布設完了 2017/10/7

縁石(玉石)打設完了 2017/10/7

周辺にも縁石(玉石)布設 2017/11/24




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設置

 いよいよテーブル設置。平らな場所に寸法が揃った脚を設置する訳ではなく、それぞれの脚位置で高さも地面の状況もバラバラ。テーブル上面に簡易水準器を置き、東西南北方向に水平を保つよう脚ごとに高さを調整。実は、この作業が今回のテーブル制作で一番手間取った作業です。

テーブルを仮置き 2017/12/15

均しコンとモルタルとレンガで高さ調整 2017/12/15

全ての脚の高さ調整完了 2017/12/15

テーブルを仮置き 2017/12/15

均しコンとモルタルとレンガで高さ調整 2017/12/15

全ての脚の高さ調整完了 2017/12/15

全ての脚の高さ調整完了。周辺の庭づくりも徐々に進行中。 2017/12/15

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完成

 
脚を再塗装し、脚の根元部分をモルタルで化粧して完成。 2018/12/23

その後・・・

テーブル周辺を石畳風に仕上げ中・・・

造形モルタル仕上げなので、石畳風でも板敷風でも何でもござれ。
石畳の施工は、後日改めて紹介しますが、制作途中を少し紹介。


2019/12/19

2020/2/13

テーブル周囲の地面を石畳風に仕上げ中。2020/3/13
左後方:枯れ木のオブジェ、右端にはテーブルの脚の一部。

左後方の枯れ木のオブジェはこちらで紹介





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