高崎伊勢崎自転車道は、群馬県が管理する、高崎市浜尻大橋〜柳瀬橋〜岩倉橋〜五料橋〜伊勢崎市島村〜中島橋〜伊勢崎市新開橋までの延長42.5kmの自転車専用道路です。 個人的には、広瀬川沿に沿った区間(伊勢崎市島村〜中島橋〜伊勢崎市新開橋)は「広瀬川サイクリングロード」と呼びたいところですが、管理的にはそうも行かないのでしょう。 呼称はとにかく、福島橋〜五料橋〜境島村の区間は何度も走っていながら、五料橋から玉村町方面への区間は一度も走ったことがなく、当サイト開設以来6年間、ずっと気にかけていました。 そんな思いを抱きながら、今年5月の晴れた日に、ついに五料橋から玉村方面へハンドルを切り、走ってみることにしました。以下、当日の様子です。(2012/7/5 記) |
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―:利根川自転車道 ―:桃の木川サイクリングロード ―:広瀬川サイクリングロード ―:高崎伊勢崎自転車道 |
地図 |
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サイクリングロード脇の小さな石の祠 その昔、何があったのでしょう。 2012/5/19 |
この伸びやかな風景。時代劇にも使えそう。 左:新町、右:伊勢崎。右後方には赤城山 2012/5/19 |
高崎伊勢崎自転車道の利根川と烏川の合流部付近では、舗装された本線とやや平行して、河川敷内に未舗装の砂利道が走っています。出入り口に特にバリケードも設置されておらず、ごく稀にはオートバイや車を見かけるので 、自己責任のもとで通行していいのだろうと判断し、新緑の季節などには気ままにペダルを踏みます。 この道路、未舗装のため所々に大きな轍(わだち)があり、また玉石や砂利で自転車のタイヤを取られたり、時には泥んこや水溜りもあるので、お薦めはできません。マウンテンバイクならば大丈夫ですが、ロードレーサーでは厳しいでしょう。また、冬のある期間には狩猟も解禁されているようで、うっかり入って、雉や鴨に間違われて撃たれてしまっては危険です。 なんでそんなサバイバルコースのような道を走るのかと言いますと、この区域、河川敷とは言え落葉樹を中心に広大な自然林を構成していて、周囲の視界から閉ざされ、川さえ見えません。誰が耕すのか、何ヶ所かに畑らしき空間があったりしますが、人工物のない延長2〜3km続く林の中の道は、玉村町五料の住宅街からわずか10分程度で訪れた場所とは思えず、まるで異次元の世界です。これだけの自然林内をサイリングで走れる場所は伊勢崎市付近ではなかなか見つからず、早川沿いの「赤堀憩いの森公園」が延長ではここに優りますが、自然の風情ではこちらが優ります。 特にお薦めなのは新緑の頃で、河川敷内にいくつかの小川が流れ、手入れされていない土手には雑草が青々と茂り、林の雑木は一斉に萌黄色に輝き、菜の花やハナダイコンソウ、タンポポなどが密やかに咲き、まるで、大きな自然公園か高原の別荘地のようです。 ただ、西側半分はゴルフ場の脇を通り、この辺りになると舗装されている代わりに、ゴルフ場との間にフェンスがないので、猟銃の弾が飛んで来ない代わりに、ゴルフボールが飛んで来る危険があります。 いずれ安全のために、あまりお薦めできませんので、写真だけで楽しんでいただければ幸いです。(2014/5/12 記) |
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利根川と烏川の合流部付近の地図 |
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合流部の河川敷は広大な自然林 | |
ちょっとした湿地帯と自然林、足元にはハナダイコンソウ 2014/4/27 河川敷内を流れる小川。自然の土壌に浄化されるのか、水が澄んでいます。 この下流には自然にできた堰があって、鯉がたくさん泳いでいました。 2014/4/27 |
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利根川と合流する直前の烏川の流れ | |
やっと烏川が見えて来ました。この少し下流で利根川と合流です。 2014/4/27 |
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ゴルフ場脇の道 2014/4/27 |
ゴルフ場脇の道 2014/4/27 |
春・利根川の中州は新緑に覆われた林沼田や渋川辺りでは、岩にぶつかりながら急な流れを見せる坂東太郎・利根川も、五料橋を過ぎる頃から緩やかな流れに変わり、幅も広がり、まるで海のように見えることがあります。特に烏川との合流部の上流では、たくさんの中州があって、そのいくつかはとても広大なものです。台風などの洪水時の度にその形状を変えるのでしょうが、中には大きな樹木が茂る林状の中州もあって、興味をそそります。ここで紹介する中州はそんな一つ。利根川右岸から泳いで渡れると思わせるほど近くにあり、間の流れはとても静かで、利根川でありながら、まるで別の川であるかのような顔付きをしています。(2014/5/12 記) |
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利根川右岸の岸辺から上流方向の中州を見る 2014/4/27 |
利根川右岸の岸辺から下流方向の中州を見る 2014/4/27 |
この区間は、東に利根川、南に烏川が流れていますが、河川敷が広いのと、河川敷にたくさんの雑木林やゴルフ場があったりするために、川の流れはほとんど見えません。2つの川の合流地点ではコースはV字状に折れ、その付近には広い河川敷と芝生で覆われた空き地が広がり、はるか北方には赤城山が横たわり、とても伸び伸びとした風景です。 訪れた5月19日には、コース周辺にはアザミやヒメジオン、野バラなどの野の花が咲き、花好きな私に取って、見逃せないシーンとなりました。(2012/7/5 記) →この日に撮った野の花はこちら |
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利根川と烏川合流点付近 2012/5/19 土地占用許可。群馬県が国に申請。 2012/5/19 |
利根川合流点より0.0km ・・・と言う事は、ここが合流地点。 2012/5/19 |
河川管理境界 2012/5/19 五料橋から見た利根川 この日は水が濁っていました。 2012/5/19 |
突端部。右後方に上武大学の建物 2012/5/19 中間地点。左=CR、右=烏川河川敷 2012/5/19 中間地点。左=CR、右=ゴルフ場 2012/5/19 2012/5/19 早くも島村の渡し舟の案内。 ここから16.0km 2012/5/19 |
五料橋から少し南下した地点 2012/5/19 突端部付近。右側:利根川河川敷 2012/5/19 岩倉橋の少し東。島村の案内があるのが嬉しい。 2012/5/19 |
2012/5/19 |
途中のクランク部の橋 2012/5/19 |
途中のクランク部の橋 2012/5/19 |
岩倉橋付近 2012/5/19 |
2012/5/19 |
中間地点。左=CR、右=烏川河川敷 2012/5/19 |
岩倉橋下流の河川敷にはスポーツ広場やアウトドア施設があり、上流の河川敷は保全林が広がっています。保全林の幅は少なからずの幅で、一旦林の中に入ってしまうと、外の風景が全く見えず、タイムスリップしたかのような錯覚に陥ります。 この日、林の中に獣道のように縦横無尽に作られた狭い路に無理やりに入ってみると、大きな樹木が茂り、昼間なのに薄暗く、ちょっとトムソーヤ気分に陥りました。 喉を癒すためにベンチで休憩していると、突然、「パン、パン、パン!」と音が聞こえ、振り向いてみると若者たち何人かがサバイバルゲームをしているところで、気が付けば足元にもオモチャの鉄砲の玉が落ちていました。テレビでは見た事のあるサバイバルゲーム、「ふ〜ん、こんな所で遊ぶんだ」 |
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新緑に包まれる林 2013/4/29 |
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見上げれば新緑に覆われる空 2013/4/29 |
新緑の林に気ままにできた路 2013/4/29 |
休憩施設 2012/5/19 場所によっては、公園のような植栽も 2012/5/19 |
保全林地図 2012/5/19 保全林内の松林。下草の緑も爽やかです。 2012/5/19 |
緑のシャワーに包まれて全身リフレッシュ 2013/4/29 |
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湿地 2012/5/19 ゴルフ場脇を走るサイクリングロード ここを風を切ってサ〜っと走り抜ければ 気分は鳥のよう。 2012/5/19 烏川河川敷総合レクレーション基地地図 2012/5/19 |
松林と湿地、その脇の小路(これはサイクリングロードではありません) 2012/5/19 河川敷の林。クリックすると緑の風が届きます・・・なんて(^^;) 2012/5/19 サイクリングロード脇の休憩所。大きな欅の木陰で涼しそう。 奥にはトイレもあります。五料橋〜岩倉橋間の休憩には、ここが一押し! 2012/5/19 |