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オートレース場前歩道橋 撤去工事

(群馬県伊勢崎市宮子町)
昔懐かしい伊勢崎オートレース場の話
更新日:2022/11/10、掲載日:2022/11/5

撤去される「オートレース場前歩道橋」(南側の西部モール駐車場から) 2022/11/2
 伊勢崎市の西部モールとカインズ伊勢崎や伊勢崎オートレース場との間を、北西から南東方向に走る群馬県道2号線・前橋館林線(地元通称「駒形バイパス」)。その「オートレース場入口」交差点の東方50m程の位置に架かる「オートレース場前歩道橋」で2022年11月現在、撤去工事が進んでいます。


 発注部署は伊勢崎市公営事業部事業課。伊勢崎オートレース事業の担当部署です。施工会社はトーモー株式会社さん、工期は2023年2月28日。現地歩道橋に掛けられた工事予告の横断幕によれば、11月26日(土)21時から翌27日5時にかけて全面通行止めになるとのこと。


 歩道橋撤去工事と言えば、2013年6月15日深夜、国道50号「鹿」交差点西方2つの横断歩道橋撤去工事が行われ、現地取材したことがありますが(→記事)、この工事ではオールテレーンクレーンによる桁一括吊り工法が採用され、通行止め時間はそれぞれ10分間でした。当「オートレース場前歩道橋」の撤去工事は別の工法で行われるのでしょう。

 余談ですが、伊勢崎市内や近隣自治体への現地取材は基本的にMB(マウンテンバイク)移動(→サイクリングのススメ)。2006年9月に当サイト開設以来16年間、ここ西部モール周辺へも月に1,2回ペダルを踏んでいます。この間、万歩計を稼ぐために西部モールへMBを駐輪し、この歩道橋を渡ってカインズ伊勢崎側へ往復したことはありますが、歩道橋利用者を見かけたことはありません。当歩道橋の整備目的は何だったのでしょう。西部モールとオートレース場との往来のためだったのでしょうか。ちなみに「オートレース場入口」交差点には横断歩道もあります。


2022/11/10 追記 ▲ページTopへ

昔懐かしい伊勢崎オートレース場の話

 前回、「当歩道橋の整備目的は何だったのでしょう。西部モールとオートレース場との往来のためだったのでしょうか。」と紹介しましたが(cf.上記)、当時の事情を知る伊勢崎市職員OBの友人Aさんがその疑問を解決してくれました。

 昭和50年代とその前後にかけて、伊勢崎オートレースは現在の状況と比べると桁違いの盛況で、一日の売上も数十億円だったよう。オートレース場周辺は大半がオートレース場専用の駐車場で、現在、「伊勢崎警察署みやこ交番」や「松屋」がある駐車場もオートレース場の駐車場だったとのこと。当歩道橋はこの駐車場を利用したオートレース来場者用に伊勢崎市が設置したもので、来場者が減った現在、お役目を終え、撤去の運びとなったようです。
 オートレース場は広瀬川右岸にありますが、宮子大橋を渡った広瀬川左岸の広大な敷地もかつてはオートレース場の駐車場で、こちらも利用者減少に伴いお役目を終え、現在は特別養護老人ホーム Green Roseが建っています。

 大盛況だった頃はまだ東京にいたので、盛況時のレース開催日の賑わいは見ていませんが、土日を利用してたまに帰省した時に、本庄駅から坂東大橋を渡って伊勢崎市に入る頃から、本庄県道(伊勢崎本庄線)の反対車線が大渋滞で、ノロノロ運転、と言いますかほぼ停止状態だったことに驚きました。
 初めてこの光景に遭遇した時には、「一体何があった?大事故や沿線で火事でもあった?」と思いましたが、後日知ったのが、レースが明けて、埼玉方面へ戻る車の渋滞でした。当時は坂東大橋がまだ架け替え前で、2車線だったことも渋滞の要因になっていたかも知れません。友人の話では、本庄県道だけでなく、伊勢崎市街地を通り抜ける本町通り(前橋館林線)や足利県道等も同様に渋滞していたようです。
 昔懐かしい伊勢崎オートレースの話でした。(2022/11/10 記)

 余談ついでに伊勢崎市内の歩道について語ると、通学路を除いて歩行者を見かけることは稀で、人で溢れる都会の歩道と比べると、地方の歩道の役割は何なのだろうと考えることがあります。車王国群馬県(*)はじめ、車社会の地方特有の現象なのでしょう。ただ、歩行者がいない歩道は自転車利用者にとっては有難く、群馬県には、「13歳未満あるいは70歳以上の者は自転車で歩道を通行してよい」との自転車走行ルールがあるので、私はもっぱら歩道を走行しています。マウントアップ方式の歩道や、交差点隅切部の縁石でガタンゴトンとバウンドしますが、スピードを落とせば衝撃も緩やかになるので、何よりも安全優先です。

 都会ではその名の通り歩行者用、歩行者がいない地方では自転車歩行者兼用の自歩道・・・と割り切ってもいいのかも知れません。(2022/11/5 記)

(*)こちらのサイト(。元データ:一般財団法人 自動車検査登録情報協会 「自家用乗用車の世帯当たり普及台数」)によれば、群馬県の自家用車普及比率は2007年、20014年、2021年と常に全国一位です。
 2021年において、2位が茨城、3位が栃木、2014年において、2位が栃木、3位が茨城と続き、全国魅力度ランキングで最下位争いする北関東3県が共に上位であることが皮肉な傾向です。

現地に立つ工事看板

工事概要

■開札日:2022年(R4年)7月28日
■発注部署:伊勢崎市公営事業部事業課
■工事名:伊勢崎オートレース場前歩道橋撤去工事
■工事場所:伊勢崎市宮子町地内
■施工会社:トーモー(株)
■工期:2023年(R5年)2月28日

協力会社


(有)赤城重機、(株)オオイ、
木村運輸(株)、中央自動車倉庫(株)

オートレース場前歩道橋の位置図

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10月20日から利用が中止されました。2022/11/2

階段下部に貼られた利用中止案内 2022/11/2




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