概ね古希を過ぎる頃から、あるいは脳や心臓、がんなどの重大疾病に罹ったり命に関わる大怪我をしたりすると、多くの人は終活を考え始めます。資産や負債の整理、遺言書の準備、身の回りの家具調度品、趣味で集めた物品、箪笥の肥やしの整理等々、対応すべき事柄はたくさんあります。中には自分の葬儀の詳細まで完璧に準備を済ます人もいるようですが、大方は義務感と責任感、面倒臭さに挟まれて、なかなか先に進まず、ただただ時間が過ぎ去って行くようです。 親が亡くなった時、残された子供達にとって、現金や貴金属など、譲られて喜ぶ物品はさて置いて、日用品や家具調度品、骨董品、趣味のコレクションなどは処分に困るところ。 本人にとって大切で意味があった物品も、子供達にとっては大概がゴミ。子供たちの想い出の品々でさえ、子ども自身が欲しがらないのが現実。コツコツと粗大ゴミや資源ゴミで片付けるのは気が利いた方で、核家族化で子供達が遠地で独立生計を営んでいる場合など、遺品整理屋や産廃処理業者にまとめて処分してもらうか、最悪はそのまま放置です。全国的に生活していた時代の家具や家電、その他がそのまま残された空き家が増加中の一因です。 子供達から 「元気なうちに片づけといてね」 と言われても、人生と共に歩んだ品々を簡単には整理できません。それに大切な品々を「ゴミ」扱いされることも不愉快で釈然としません。 ▲ページTopへ リサイクルショップは終活の救世主か?「それならば」と一念発起し、身の回り品を整理しようと挑戦するのがリサイクルショップへの持ち込み。▲ページTopへ 木製額 をリサイクルショップへかく言う私も、まだ終活を考える以前に、木製のA3サイズの賞状額16枚(未使用品)を市内の某リサイクルショップに持ち込んだところ、1個5円、全部で80円でした。定価で2,000円前後するので、せめて1個100円、合計1,600円程度で買い取ると予想していたので、カウンターで買取価格を聞いた時には余りの安さに内心唖然。とは言え冷静さを装い、持ち帰るのも癪なので買い取ってもらいました。店への往復ガソリン代が120円。市の「燃えないゴミ」の日に出せば、徒歩数分の距離なので、金と時間をかけて無駄なことをしたと後悔しました。あの額縁をいくらで販売するのか関心が残ります。 ▲ページTopへ 衣類 をリサイクルショップへ衣類を市内のファッション系リサイクルショップに持ち込んだ時も同様の体験でした。サントノーレで購入し、ほぼ未着用のイギリス製半コードや、WranglerやPolo Ralph Laurenのコートやシャツなど、全部で市のゴミ袋(大)2袋ほど。査定は200円ほど。額の件があったので、驚きは少な目でした。衣類の半分ほどが査定ゼロで、「どうしますか?持ち帰りますか?」 と確認されるものの、断捨離を考えれば持ち帰る訳がありません。それでも、ガソリン代は賄えたので、家がスッキリすると考えればまぁまぁ納得です。 実はこのファッション系リサイクルショップ、Tシャツやポロシャツ、長袖の柄シャツを買ったのがきっかけ。気に入ったものが500〜1,000円程度で買え、しかも時々割引券をもらえるので、300円程度で買える時もあります。衣類系リサイクルショップも買う時は重宝しますが、売る時は処分気分で利用しないとガッカリします。 ▲ページTopへ 書籍 をリサイクルショップへ書籍も同様です。十年以上前、我が3人娘と私が読んだスラムダンクやH2、タッチ、きんぎょ注意報、稲中卓球部等のコミックや私の単行本や文庫本、科学系の写真誌等々、段ボール7箱分。市内にあった本のリサイクルショップへ持参したところ、査定は全部で16円。東野圭吾のミステリー小説ほか新品同様の単行本が一冊5円で3冊15円、ほかはまとめて1円。心の中で 「なんじゃと〜、馬鹿にしてんのか〜?!」 と思ったものの、「あ、そうですか」と平静を装い、そのまま売却しました。最後に「段ボールはどうしますか?」と追い打ちをかけるような屈辱的問い。「持って帰る訳ねぇべ!」と思いつつ、ここも堪えて、「あ、処分、お願いします。」 後日、娘にこの話をしたところ、「『○ックオフ』ならそんなことないよ」と言うので、その後、理工学書や単行本、登山ガイド本などを段ボール4箱で持参。正確な金額は忘れましたが、4,000円を超えました。先の残念な体験があったので、桁違いの買い取り額に感激。つくづく、最初の段ボール7箱分をもったいないことをしたと後悔しました。 ところがその数年後に2度、同じく「○ックオフ」に持ち込んだところ、買い取り額は一桁下がっていて、往復のガソリン代程度でした。運ぶ手間やガソリン代を考えると、本をリサイクルショップで買い取ってもらうのも釈然としません。 ▲ページTopへ LPレコード は?LPレコードは処分を検討中。過去の持ち込み体験が残念な結果だったので、今回は事前にあれこれ調べました。その経緯を先日、当サイトトップページのコラム「グッモーニン伊勢崎」に次のように書きました。終活の一環として、LPレコードを処分しようとウェブで調べると、バイセルやビーレコードなどたくさんの買取サイトが見つかります。売る前に口コミサイトで調べると、褒め言葉は極端に少なく、せいぜい「出張買取で見えた方の姿勢が丁寧」程度。それさえも「でも、レコードには興味がなさそうで、数十枚まとめて○○円と信じられない安さ。代わりに貴金属やブランドバッグを出すように催促された」と続きます。売る気力が萎える話ばかりです。 私が持っているのはビートルズやキャロルキング、カーリーサイモン、アルバートハモンド等の洋楽ばかり。LPプレーヤーは壊れてしまったので家では再生できませんが、捨てられずに持っています。買い取り業者に売っても、口コミに従えば、多分「まとめて100円」程度でしょう。100円稼ぐのに、荷造りと発送、個人情報や預金口座を伝える意義があるか?と自問自答すれば、答えは明白です。 ▲ページTopへ リサイクルショップ の姿勢は?口コミでは、「○○で私から買取ったバッグを、10倍で売ってた」と残念コメントもありました。どうやら買取は1/10でも高い方のよう。私の体験では、サントノーレで購入したほぼ未着用の英国製半コートが、購入時5万円程度でしたが、買取価格が50円程度だったので、1/1000でした。どうやらリサイクルショップがそれなりの査定額を付けるのは、金・金製品・宝石・貴金属類、有名高級ブランドバッグ類。金は相場に準拠するものの、宝石・貴金属類は1/10程度のよう。そのほかはタダ同然。 この現実を納得できないとしても、店側の立場で考えると、 「売れるどうか保証がない物品をタダで引き取らせていただき、お客様の断捨離に協力していますので。」 と言うことなのでしょう。店舗を構えて商売するとなると、店舗の建築費や維持費、管理費、人件費を超える収益をあげなければならず、仕入れ額(買い取り額)は安い方がいいのは明白です。 「ご納得いただけない場合、ご自分で処分してくださいませ」 と言われれば、それまでの話です。 ▲ページTopへ 結局、粗大ゴミか資源ゴミ、燃えないゴミで処分するのが賢明か?結局、終活で身の回り品を整理するには、リサイクルショップへ持ち込むより、市のゴミ出しルールに従って、粗大ゴミか資源ゴミ、燃えないゴミで処分するのが賢明なようです。そう言えば、我が家最寄りのゴミステーションにも、まだ使えそうなソファーや旅行バッグ、プラスチック製衣装ケース、木製カラーボックス等が出ることがあります。もったいないとは思いますが、捨てられた品物でも、了解を得ずに拾えば泥棒です。ゴミステーションで、出す人と欲しい人をマッチングすれば、捨てる人と貰う人両者が幸せになりますが、地域行政などが介入しない限り、そんな流れもつくれません。欲しい人が見つかれば、ゴミ扱いどころか価値ある品々でも、欲しい人をどうすれば見つけることができるでしょう。 リサイクルショップへの持ち込みは、金や貴金属、高級ブランド品など一部の商品を除き、ほぼゴミ処理と同じ。 家が片付けばいいと割り切って処分するか、欲しい人を自分で見つけるか、どうすればいいでしょうか。(2024/8/6 記) |
終末が他人事でなくなる頃から、心のどこかに居座る”終活”。財産や相続、葬儀や墓のこと、身の回りの物品整理など、気になることはたくさんあって、程度と内容は人様々。 中でも残された遺族にとって面倒なのが物品整理。 一旦放置して、閑ができたら片付けようと思いつつ、自身の生活に追われて月日のみ経過。結局、全部まとめて「遺品整理屋」や「片付け屋」に依頼しようと思いつつ、 「ひょっとしたら売れる物もあるんじゃないか?でも価値ある物もタダ同然に査定されるかゴミ処理されるのでは?それどころか、処分費を取られるんじゃないか?」 等々、あれこれと気を揉みます。そして、結局時間ばかりが経過し、 放置され、整理に困る身の回りの物品かく言う私も、身体の自由が効く間に片付けようと、書籍や衣類、額縁等をリサイクルショップへ持参。結果は書籍の初回を除きほぼ全て無残に撃沈。ガソリン代も出ない状況でした。 これ以上リサイクルショップは期待できない、でも資源ゴミや粗大ゴミ、燃えないゴミで処分するのは釈然としない。そんな思いを抱くこと数年間。その間、踏み出せないまま頭の片隅にいたのがネットフリマの存在。 現実のフリマは検討外でした。理由は・・・、物品を吟味する人が来場者だけ、戸外フリマの場合、天候に左右される、物品の運搬や陳列作業がある、売れなければそのまま持ち帰らなければならない、場所代もかかるので売上高によっては赤字。そんな短所を考慮すると、士気が上がりません。 そこで、 遂に踏み出しました、ネットフリマへ!検討したのはメルカリとヤフオク、ジモティー。処分したいのはまずは書籍と小物、置物。書籍は工学書200冊、趣味・実用書・小説等が150冊程度。書籍は過去に段ボール15箱ほどに詰めて市内の2店舗へ持ち込みましたが(記事→書籍をRSへ)、今後処分したいのは、値が付かないと予想した工学書やその後に購入した書籍などです。 小物・置物は木彫りの動物や外国製民族人形、養蚕民具等。 これらが片付けば、レコードやCD、オーディオ製品、パソコン関連電子機器等が順番を待っています。リサイクルショップでは恐らく全て査定ゼロの物品ばかりでしょう。 真っ先に外れたのがヤフオクです。その名前が示すようにオークションなので価格交渉があり、それが面倒なためです。交渉抜きで、こちらの言い値で納得する人にサクっと買ってもらいたい。 次に外れたのがジモティー。名前は「地元」をもじったようで、地域密着型が特色。梱包が面倒な大型家電や家具などを、(近距離に住む)当事者同士が直接やり取りする場合に便利なよう。いつかは家具等も処分したいですが、まずは大型物は対象外なことと、書籍等は閲覧者を全国対象にしたいこと等から、外しました。(2024/10/30 記) |
結局、消去法で残ったメルカリに入会しました。今年の7月末のことです。 入会処理は非常に簡単で、メアドと住所・氏名・生年月日を入力するだけ。 品物が売れた場合は更に銀行口座を入力しますが、売り上げを受け取るための必須情報なので、納得です。 また、顔写真付きの本人証明カード(マイナカードや免許証)で本人認証する「本人確認」の機能もあって、「本人確認」を済ますと、メルカード(*1)やメルペイ(*2)が利用でき、また売買取引時の信用が上がる(ようです)。ただ私は、メルカードもメルペイも利用する予定はなく、またマイナカードを一民間企業の認証システムに利用するのは、情報漏洩の不安があるので、「本人確認」は済ませていません。目下のところ、出品するだけならば、本人確認は不要と考えています。 (*1) メルカリのクレジットカード (*2) メルカリのスマホ決済サービス 使用するIT環境はパソコンとスマホメルカリに出品作業を行う時、使用するIT環境はパソコンとスマホです(*3)。両者を使用する理由は・・・パソコン(プリンターを含む)
(*3)スマホだけでも出品できますが、私は大半の作業をパソコンで行っています。 (*4)画像編集や出品処理時に、ctrl や shift キー、ドラッグ&ドロップ操作を利用でき、コピペ操作も簡便。 メルカリ処理画面と処理後の画像一覧、Excel管理画面等をマルチウィンドウで表示できるので、スマホのようにその都度画面切り替えする必要がない。 (*5)例:文庫本などの送付方法で「ゆうゆうメルカリ便(ゆうパケットポストmini)」がありますが、この配送はスマホアプリでしか利用できない。 出品は入会数日後から数年間グズグズして一歩踏み出さなかったネットフリマの世界。重い腰を上げてやっとメルカリに入会して作業環境を整えたものの、最初から小休止してしまいました。入会を済ませたことに安心してしまったのか、単に出品作業が面倒臭かったのか、はたまた未体験の世界に入ることを躊躇したのか、その心理は自分でも不明です。最初に出品したのは入会から5日後でした。出品したのは橋梁設計関係の工学書7冊。 果たしてその結果は如何に?(2024/11/20 記) 以下、次回。 今後、掲載を予定しているテーマ。 ・最初の出品は工学書7冊。その結果は? ・メルカリを利用する心得、適性(こんな人に向く、向かない・・・と思う) ・梱包方法と発送方法(超簡単な宛名書き不要の匿名配送) ・メルカリの収益(売れそうで売れない物、売れなそうで売れる物) ・こんな物まで売れてる? |