家に長年月住み続けると家に対する要求も変化して来ます。子供部屋は子供たちが巣立った後は空き部屋になり、夫婦だけが住むには広過ぎ、経済的余裕があれば減築してコンパクトな環境で暮らしたくなります。 大きな古民家に住む年配の知人が、過去数年2階へ上がったことがないと言ってました。これは極端な例ですが、一年前に居室を2階から1階へ移した後、2階へ上がるのは就寝時だけになり、台所やダイニング、風呂などが揃い、庭にも容易に出られる一階の居心地が良く、2階の存在価値は下がる一方です。 |
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そんな2階の面子を保っているのはベッドとクローゼットの存在ですが、着替えの度にクローゼットへ行くのが面倒なので、日常の衣類は一階にコートスタンドを置いて間に合わせています。ところが、コートスタンドに掛けられる衣類はせいぜい4,5着で役割が中途半端。 そこで作ったのがこの衣類掛け。一階の納戸に置き、納戸がクローゼットに早変わりしました。キャスターも付けたので移動も容易です。バーの長さ=790mmですが、衣類が20着以上掛けられるので、一シーズン用として十分です。 材料と予算は板厚28mmのベースプレートがホームセンターの端材コーナーで300円。柱や梁、横支材は30×40×1,830の6本束売りが約1,000円。このうち3本使用。バーは竹材で150円。キャスターが4個で約1,000円。ほかは家にあった端材を利用。合計約2,000円です。 木目のままでも良かったのですが、余ったペンキがあったので柱や横支材をアイボリー、ベースプレートをグレイに塗装しました。(2017/1/27 記) |
製作図(JW-CADで作成) |
衣類を引っ掛けた状態。ここは居室。この後納戸へ。 ゆるく掛けたので6着ですが、詰めれば20着以上可能 |
バーを掛けた状況。柱や横支材をアイボリーに塗装。 ベース部をグレイに塗装 |
Clothes rack(衣類ラック)・製作過程 |
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(1)加工した材料 (3)組み立て完了したベース (5)キャスターを取り付け (7)支柱とベース部の取り合い |
(2)部分組み立て後の部材 (4)組み立て完了したフレーム (6)バーのフック部分 (8)支柱とベース部の取り合い |