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旧 群馬県蚕業取締所境支所

(伊勢崎市境672)



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掲載日:2015/2/4 ●画像下の日付は撮影日 地図を見る
 先日1月29日に開催された平成26年度「景観まちづくり表彰式・講演会」。栗原昭矩(あきのり)氏が講師として語った演題は「伊勢崎の景観まちづくり資源の魅力と可能性を探る」。その中で最もスポットを当てたのが境地区の街中でした。昨年10月4日には「糸市絹のまちめぐり」と称して、伊勢崎市景観サポーター主催の境のまち歩きが、また遡ること4年前、2010年12月18日には地域活性化組織「境地域いきいきアイ」主催で境まち歩きが開催されました。

 これらの行事を通じて徐々に知れ渡る境地区の歴史的建造物ですが、境町駅のすぐ南側に建つ赤レンガ倉庫や、旧例幣使道沿いの町屋造りの建物群と異なり、一つだけポツンと離れた位置に建ち、しかも立ち入り禁止のため、なかなか訪れる人も少ないのがここ「旧 群馬県蚕業取締所境支所」です。かく言う私も、当サイトを立ち上げた2006年9月以降、好んで境のまち中をぶらりサイクリングしながらも、気が付いたのは半年後の2007年4月。ちょうど桜咲く時期に、桜に誘われるように近付いて出会った次第です。

 話が逸れますが、ぶらりサイクリングの面白さは事前にあれこれと調べずに、自由な気分で感性任せでぶらぶらすること。その後ゆっくりと調査して知識を増やせば、二度目以降の楽しみも加わりますが、最初の出会いで大切にしたいのは自身の感性。「おっ、これは何だ!」と単純に感動する気持ちです。

 話を戻しまして、「旧 群馬県蚕業取締所境支所」は鉄筋コンクリート総2階建の洋館。真四角のシンプルな形状ながら、屋上のパラペットや玄関ポーチの屋根は、ちょうど油絵の額縁のように2段にせり出し、また外壁の四隅や玄関ポーチの柱も曲線に仕上げられ、重厚でありながら優しい雰囲気を持っています。建造は昭和2年。テレビドラマや映画のロケで良く利用される群馬県の昭和庁舎が昭和3年建設、群馬会館が昭和5年建設なので、それらよりも数年古い建造です。また明治期に群馬県内に13ヶ所造られた養蚕検査所(後に蚕業取締所)の内、現存するのは唯一当施設のみとのことで、歴史的に貴重な存在です。
 欲を言えば、屋根が陸屋根でなく、屋根や外壁に多少の立体感が欲しかったところですが、産業取締所と言う性格から、大部屋2つの総二階と言う機能的要求が優先したのだろうと想像しています。

 今回、このページをまとめたのは、2010年12月18日の境まち歩きの日、普段は立ち入り禁止のこの施設も見学対象となり、建物内部の様子を撮った写真が、パソコンの中に眠っていることを思い出したためです。
 境町駅南側の赤レンガ倉庫は、現在、伊勢崎市が耐震診断調査や活用方法の検討を進めているようですが、当施設はそのような話は聞こえてきません。立ち入り禁止の当施設、今後活用されるのか壊されてしまうのか、予想が難しいところですが、施設の南側を流れる新田用水や敷地東側のフェンス越しに、その外観を良く眺めることができます。ズームや望遠レンズがあれば、ステンドグラスや様々な意匠も良く見ることができます。境のまち歩きの折に足を運んではいかがでしょうか。(2015/2/4 記)

【構造】
 鉄筋コンクリート総2階建。建築面積=約170平米。延床面積=約340平米。

【簡単な履歴】
 ●1927(S2) 旧群馬県蚕業取締所境支所の竣工
 ●1948(S23) 佐波蚕糸技術指導所となる。
 ●1958(S33) 民間会社へ払い下げ
 ●2004(H16) 境町が東部電気株式会社から購入。現在は伊勢崎市所有。
※2015年2月現在立ち入り禁止ですがフェンスの外側からも良く見学できます。

境町駅周辺の地図

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旧 群馬県蚕業取締所境支所」建物南東面(見学会にて、敷地内から)
2010/12/18

建物南西面(南側を流れる新田用水から)
2009/9/26

建物南東面(南側を流れる新田用水から)
2009/9/26

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正面玄関入り口の上部を飾る、半円形のステンドグラス。当建物と赤城山が描かれています。
良く見ると、建物の後ろには鉄道、建物の前には新田用水も描かれているようです。
2010/12/18


玄関ドアは鋼製 2010/12/18

屋上パラペット部 2010/12/18

2010/12/18

屋上パラペット部の意匠 2010/12/18



玄関付近 2010/12/18

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1階天井(2階床)。格子状に梁が通っています。
2010/12/18

2階は全体が一部屋。2010/12/18


2階の大梁と柱結合部(隅角部)のハンチの意匠
2010/12/18


厚い壁 2010/12/18

1階天井。大梁と柱結合部(隅角部)にはハンチ付き
2010/12/18

床の一部が欠落。ただ、梁や柱の損傷やひび割れは見当たらなかったので構造的には問題ないようです。2010/12/18


階段の鋼製高欄。笠木は角パイプながら、縦サンの形状にこだわりが見られます。2010/12/18

階段踊り場 2010/12/18
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部屋の木製腰壁 2010/12/18

部屋の木製腰壁 2010/12/18

カーテンと上げ下げ窓、外の風景。
レトロなレストランのよう。
2010/12/18

この壁面のアーチ、化粧なのか元々ドアが
あったのか不明。
2010/12/18

に彩られた旧 群馬県蚕業取締所境支所

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桜に彩られた「旧 群馬県蚕業取締所境支所」 2007/4/7

東側の門から 2007/4/7

東側の桜並木 2007/4/7

境まち歩き糸市絹のまちめぐり

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境・糸市・絹のまちめぐり 散策マップ

(→上記マップのPDFファイルはこちら(1.30MB)



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