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前立腺がんとの付き合い

 当記事は、前立腺がんの検診から精密検査、生検、手術、および手術後の経緯について記録したものです。
1.前立腺がん検診履歴2.精密検査3.生検4.生検結果とその後の検査5.手術・入院
6.手術結果(病理結果、神経温存状況)7.手術後の経過各部位の痛み尿漏れパッドの使用推移
8.骨盤底筋体操9.尿道カテーテルの痛みと原因|10.術後心配される病気|11.地域医療連携
※当ページ内の図はイメージで、正確である保証はしていません。
更新日:2024/4/15

1.前立腺がん検診履歴

掲載日:2024/1/31

PSA検査

(1)PSA(前立腺特異抗原、Prostate Specific Antigen)

 PSAは前立腺で作られるタンパク質で、がんや炎症、圧迫、外傷、肥大症などにより前立腺組織が壊れると、PSAが血液中に漏れ出し、増加します。PSA値は採血で測定し、前立腺がんの腫瘍マーカーとして用いられています。
 PSAの基準値一般的には0~4ng/mLとされていますが、年齢によって基準値を下げる場合もあり、伊勢崎市の健康診断資料によれば、下表のように定められています。
年齢 PSA基準値
50~64歳 3.09ng/mL以下
65~69歳 3.59ng/mL以下
70歳以上 4.09ng/mL以下
※ng : ナノグラム( 1ng=0.000000001g、1g=1,000,000,000ng )

(2)PSA値と前立腺がんとの関連

伊勢崎市民病院の「前立腺システム生検」の資料によれば、 PSAとがん罹患率の関係は下記の通りです。
  •  4~10ng/mL・・・約20~30%
  • 10~20ng/mL・・・約30~50%
  • 50~100ng/mL・・・約95%以上

(3)伊勢崎市の検診資料による前立腺がん発見率

  • 平成30年度 伊勢崎市前立腺がん検診受診者数(50~84歳)=10,313人
  • 全受診者のうち、要精密検査者数=884人(全受診者の8.6%)
  • 要精密検査者のうち、精密検査受診者数=258人(要精密検査者数の29.2%)
  • 精密検査受診者のうち、がんが発見された人=29人(精密検査受診者の11.2%)
 ※要精密検査者とは、PSAが基準値を超えた人です。

以下は仮定です。
 要精密検査者884人が全員精密検査を受診したとすると、884人×11.2%=99人が前立腺がんを罹患
 全受診者10,313人に対する前立腺がん罹患率は・・・99人/10,313人=0.96%(約1%)
以上のことから、

全受診者に対して、100人に1人が前立腺がんを罹患

していることになり、私の場合、その100人に1人に該当してしまった次第です。

 下表に、私の過去の伊勢崎市がん検診によるPSA値の履歴を示します。H17年からH29年までは2.0以下で上下し、H30年とR3年に一挙に上がり、R4年には4.02と、ギリギリ基準値内でした。この傾向では昨年(R5年)の検診は基準を超えるかも知れないと、不安な気持ちで受診しましたが、案の定、基準値を超えて要精密検査の診断結果を受け取りました。
 その後、精密検査から生検、手術と続くことになりましたが、それらは次項以降で紹介します。(2024/1/31 記)

採血日 年齢 PSA 採血日 年齢 PSA 採血日 年齢 PSA
H17(2005)7/7 56 1.13 H25(2013)8/21 64 1.32 R2(2020)10/16 71 2.47
H18(2006)5/22 57 1.15 H26(2014)8/21 65 1.17 R3(2021)11/29 72 3.67
H19(2007)5/18 58 1.10 H27(2015)8/20 66 1.33 R4(2022)9/20 73 4.02
H20(2008)8/1 59 1.12 H28(2016)11/7 67 1.54 R5(2023)8/7 74 4.44
H21(2009)8/3 60 1.16 H29(2017)8/29 68 1.84 R5(2023)8/29 74 4.75
H22(2010)7/23 61 1.01 H30(2018)8/28 69 2.48
H23(2011)7/22 62 1.12 R1(2019)9/6 70 2.79
H24(2012)7/18 63 1.40 R1(2019)11/22 70 2.75


年齢とPSAの推移
【参考】
前立腺がんについて(国立がん研究センター)

2.精密検査(生検まで)

掲載日:2024/2/7 ▲ページTopへ
 2024年8月7日に受けた伊勢崎市がん検診PSA値が基準値を超え、要精密検査の診断結果を受け取りましたが、一緒に受け取った資料に「精密検査実施医療機関」として、市内の泌尿器専門クリニック一院と伊勢崎市民病院が紹介されていました。がんと診断されて手術になる場合を想定し、伊勢崎市民病院に決め、以下順次精密検査を受けることになりました。(2024/2/7 記)

2023/8/29(火)

  • 血液検査
  • 尿検査(尿沈渣(フローサイトメトリー法))
  • 泌尿器科診察
  • 残尿検査
※実はこの日の昼頃から発熱があって、午後に地元の石井病院の発熱外来を受診したところ、新型コロナにかかっていることが判明。8月26日夕方に地元高齢者施設で開催された夏祭りで感染したようです(→記事)。市民病院の受診関係者に感染させていなければいいのですが・・・。

2023/9/22(金) PSAに加えて、新たな腫瘍マーカー PHi を検査

  • 経直腸前立腺エコー検査
    (超音波を発する器具(プローブ)を肛門から挿入して、前立腺の大きさや形を調べる)

     【検査を受けた時の様子】
     検査は何人かまとめて行うようで、私が受けた時には、検査を受ける人が私の前後に4人ほどいました。自分の順番の少し前になると、下半身の着衣を脱ぎ、尻側が開いている紙パンツを履いて待ちました。
     検査室に入ると、床屋さんのような椅子に座り、その椅子が後ろに傾いて、尻が検査者に向く姿勢になり、検査スタッフと自分との間にカーテンが下ろされました。
     過去に大腸がんと痔の手術を受け、大腸内視鏡検査は何度も受けているので、尻が医療者に剥き出されるのは慣れました。慣れたと言うより、自分の病気を治してもらいたい気持ちが優先しているので、恥ずかしさは引っ込みます
     検査では超音波を発する器具(プローブ)を肛門に挿入されますが、痛みは少なく、異物が挿入された違和感にムズムズしているうちに検査は終了しました。その間、5分程度だったでしょうか?
     大腸内視鏡検査時のように、事前に下剤などで直腸内を綺麗にする必要がなかったので、プローブが汚れてしまうのではと気を使いましたが、確立された流れなので大丈夫のようです。肛門から直腸までの区間には便は余り溜まっていないのでしょうか。前夜から下剤などを飲み続けて大腸を綺麗にする処置は結構負担なので、これを省略できるだけでも気持ちが楽でした。
     経直腸前立腺エコー検査を終えると、すぐに次の検査「前立腺触診」に移りました。
     ※上図と下図は体験に基づいて描いた検査時のイメージで、正確である保証はしていません。
  • 直腸・前立腺触診
    前立腺側の直腸壁を指診して、硬化、ゴツゴツ感、表面の凸凹、肥大化、圧痛などを確認

     経直腸前立腺エコー検査を終えると、その場所ですぐに直腸・前立腺の触診が行われました。医師が指を肛門から挿入し、直腸内から前立腺の硬さやシコリ、肥大化などの異常所見があるかを確認します。その時間は「あれ?もう終わった?」と思う短さで、10秒程度だったでしょうか。
     右図は検査時のイメージ図です。前立腺は肛門から指が届く距離にあるようです。今回の前立腺がん罹患で、臓器のことを色々と勉強しました。
     右図に示すように、膀胱に溜まった尿は尿道を通って陰茎から排出されますが、膀胱出口に接している前立腺が排尿コントロールに大きな役割(膀胱出口の水門のような役割)を担っているので、前立腺全摘手術を受けると、術後の排尿制御が課題になります。現在術後16日目ですが、骨盤底筋体操に取り組んで、奮闘中です。
  • 泌尿器科診察
  • 8月29日の血液検査結果
    • total PSA = 4.75 > 4.09 ng/mL ・・・ OUT
    • free PSA = 0.73
    • [-2]proPSA = 13.19
    • PHi = 39.4 > 27.2 ng/mL ・・・ OUT
       PHi(Prostate Health index) は total PSA(通常のPSA)よりも、より高い確率で前立腺がんを検出できるとされている前立腺がん腫瘍マーカーで、下式で求められます。

      PHi = [-2]proPSA / free PSA×√total PSA

       一般的に、PHiが27.2以上の場合、MRIの結果と合わせて生検の要否を判断。生検は標準的な部位のほか、MRIで異常所見があれば、その部位の組織も採取。
    私の場合、total PSAだけでなく、PHi も基準値を超えていたことから、生検実施の診断が下されました。

2023/10/18(水)

  • 血液検査
  • 尿検査(尿沈渣(フローサイトメトリー法))
  • 胸部レントゲン撮影
  • 泌尿器科診察 (生検前の説明)
  • 入退院支援センターでの説明

2023/11/2(木)

  • コロナウイルス スクリーニング
  • 血液検査
  • MRI 撮影
  • 麻酔科問診
  • 泌尿器科診察

3.生検

前立腺生検は前立腺がんの存在を確定診断できる唯一の方法
※当ページ内の図はイメージで、正確である保証はしていません。
掲載日:2024/2/13 ▲ページTopへ
 前項「2.精密検査(生検まで)」の9月22日の診察で、生検を受ける診断が下されました。診断後も血液検査、尿検査、胸部レントゲン、MRI 撮影、コロナウイルススクリーニング等の検査を受けて、生検に臨みました。
 生検は一泊入院の初日に実施し、2日目の朝、残尿検査やほかの異常がなかったので午前10時には退院できました。採取した前立腺内の組織は病理専門医が見て、結果は2週間後の外来診察で伝えられます。以下、生検の様子です。(2024/2/13 記)

【病名】 前立腺癌の疑い
【検査の内容】 前立腺システム生検

2023/11/6(月) 入院日

時間 処 置 内 容
8:20 入院受付へ到着。順番カード(3番目)を受け取り待機。
8:30 受付開始
8:40 病棟(8A)へ。担当看護師さん待ち。
9:30~ 担当看護師さんへ入院関連書類(入院申込書(誓約書)、入院時問診票)提出。
入院時に持参すべき物品の確認。物品によっては看護師さんに預ける。病院側からの書類説明。
バイタル(BP=134/59、Ox=98%)
病室の準備待ち。
10:20 病室へ入る。4人部屋の窓側。
11:40 点滴開始(ソルアセトF輸液:水分や電解質補給)。
入院当日の朝食は禁食。

血栓防止の靴下を履く。超キツい。
15:00 病室でパンツ一丁になって手術着を着用。病棟看護師さんに案内されて手術室へ移動
予定は14:00だったが1時間延びた。手術室看護師さんへ引き継がれて手術室へ。
15:10~ 以下、前立腺システム生検の様子です。

前立腺針生検

  • 手術着を脱ぎ、パンツ一丁で手術台に乗る
  • 背中を丸めて腰に針を刺して下半身の麻酔注射
     看護師さんが「失礼しますっ!」と言ってパンツも脱がし、手術台で全裸に。「おっと~!」と驚くものの、あっと言う間のことで、見栄も恥ずかしさも出番がありません。もっとも、患部が前立腺なので、肛門周りが丸出しになるのは当然のことで、仕方ありません。
     その後、両腿・両脚を広げるように促されて、肛門周りを露出。これも手術スタッフが検査部位を良く見えるようにするためなので、「恥ずかしい」などと言っていられません。広げた腿・脚は支え板によりかけられるので、姿勢が苦痛ではありません。
     体勢が落ち着いたところで、お腹に白いバスタオル(入院時に持参)をかけてくれ、胸の上にカーテンがかけられ、顔と下腹部が仕切られます。手術スタッフと目線を合わせずに済むような配慮でしょうか。
  • 患部の消毒3回。
  • 点滴(手術中。セファゾリンNa点滴静注用:抗生物質。病原菌の増殖を抑え、感染による炎症等の症状を治療・予防)
  • 生検開始
     肛門から超音波器具を挿入し、超音波で前立腺を確認しながら生検針を刺し、前立腺組織を採取。生検針は会陰部(肛門と陰嚢の間)の皮膚に刺しましたが(経会陰的生検)、肛門内に超音波器具と一緒に刺す術法(経直腸的生検)もあるようです。
     麻酔が効いているせいか、器具の挿入時と針を刺された時に強い痛みは感じませんでした。
     ただ、採取時には「バキッ!」と、驚くほど大きな音が聞こえ、「組織を採るだけなのに・・・」と思いながらもじっと我慢。体内から響くので余計に大きく感じるのかも知れません。
  • 組織は標準12か所ですが、私の場合は事前のMRI 検査で怪しいところがあったので2か所追加され、全14か所から採取しました。

 右図は、針生検時の体勢です。
 図には示していませんが、胸の位置にカーテンがかけられ、生検中に手術スタッフと目が合うことはありません。まさに「まな板の鯉」状態で、「どうぞよろしくお願いします」の心境でお任せするしかありません。
 おチンチンとタマタマは検査の邪魔になるので、「ちょっと失礼しますね」と、付け根を紐で軽く縛り、お腹側に引っ張って貼り付けられました。検査者からすれば検査に邪魔な”物体”なので、しばらく退避です。
 ※当ページ内の図はイメージで、正確である保証はしていません。
15:40 検査完了
 検査終了後、「予想より早く終わりました」と手術室看護師さんに話しかけると、「組織を採取している時間は約7分間でした。」と教えてくれました。ベッドでの準備や麻酔注射、器具の準備等が7~8割要したことになります。どの世界でも「段取り9割」のようです。
 術後のBP = 134/78
 病棟看護師さん二人が手術室まで迎えに来てくれ、私を乗せたベッドを病室へ移動。
 腰回りは麻酔が効いて感覚がなく、膝下と上半身は感覚あり。背中には白いバスタオル(入院時に持参すべき二つの白いバスタオルのうちの一つ)が敷かれ、股には紙オムツ(入院時の持参品目)を履き、おチンチンには尿道カテーテルが挿入され、腕には点滴2本の注射針が刺さっています。
16:00 病室へ移動して安静に。
点滴追加(アクメインD輸液500mL 2袋:水分や栄養分、電解質補給)
BP = 158/76
17:00 水分補給の許可が出る。水とお茶を飲む。
19:30  麻酔が切れて、尿道カテーテル挿入部が痛い。看護師さんに伝えたところ、痛み止めを一錠出してもらえる。ほぼ全ての患者が服用しているとのこと。
 尿道カテーテルとそれに繋がった尿タンク、点滴のチューブで拘束されて、身動きに制約があり、注意しながら横向き姿勢をとって、背中の痛みを抑える。
22:00 1本目の点滴終了
23:30 左足がむくんで来たので、左脚の血栓防止靴下を脱ぐ。

2023/11/7(火) 退院日

時間 処 置 内 容
未明 2本目の点滴終了。腕が解放されて楽になる。
6:00 尿道カテーテルが外され、右足の血栓防止靴下を脱ぐ。全て外されて解放感に浸る♪
バイタル(BP=132/76、Ox=96%、T=36.3度)
看護師さんからこの後の流れの説明を受ける。
・水を500cc以上飲む。
・排尿できるかを確認する。
・残尿量がOKならば退院許可が下りる。
7:10 排尿を試みるが、少し出した時点で激痛が走り、続行を断念。
7:50  朝食(常食)が出る。
 前日の入院日は一日中禁食だったので、お腹が空いていて完食。
 入院経験者に聞くと、「病院食は美味しくない」と言う人が多いですが、私はいつも”美味しい”。美味しくないと言う人の多くは味が薄い(醤油や塩成分が控え目)ためのようですが、私は薄味好みで、濃い味が苦手なためかも知れません。
 問題は量が少ないことですが、必要カロリーを計算した量なので、この量で我慢。
9:10 再度排尿を試み血尿が出て、痛みで途中断念。
9:15 下腹部に残尿検査用エコーを当ててチェックした結果OKとなり、退院許可が下りる。
会計計算待ち。
10:00 退院
自宅で排尿するが血尿が出て痛い。夜にはシャワーを浴びる。

2023/11/8(水) 生検後2日目

血尿が薄くなる。

2023/11/9(木) 生検後3日目

血尿ほとんどなし。
排尿時の痛みほぼ消える。

4.生検結果とその後の検査

掲載日:2024/2/20 ▲ページTopへ

2023/11/20(月) 生検結果とリンパ腺への転移検査

時間 処 置 内 容
14:30 尿検査(尿沈渣:フローサイトメトリー法)
15:30 外来診察(生検結果と今後の流れの説明を聞く)
生検で採取した組織数 = 14 (標準12か所+MRI検査で怪しかった場所2か所)
がん陽性コア数 = 6/14 (14か所の組織のうち、6か所にがん細胞があった)
グリソンスコア = 4 + 4 = 8(生検所見)
  グリソンスコア = 3 + 4 =7(摘出標本病理所見)
病期(T分類) = T2b (前立腺がんが前立腺内に留まり、その量が片葉の1/2超)
 手術内容は上記の結果と、この後行う下腹部CT造影検査(リンパ腺線への転移確認)とRI 検査(骨シンチグラフィ検査)の結果から判断して決定する。

グリソンスコア

 グリソンスコアは前立腺がんの悪性度を表す指標で、生検で採取した細胞を5段階に分類し、スコアで表示する。数字が大きいほど悪性度が高い
1:正常細胞に最も近い高分化型の癌細胞
5:悪性度が最も高い低分化型の癌細胞
 細胞の状態は、薄くスライスした癌組織を病理医が顕微鏡で調べる。スコアの表示は最も多い細胞のランク値と、2番目に多い細胞のランク値を合計し、 4 + 3 = 7 のように表示する。
 実際は生検で2以下の癌細胞は見つかることがないため、最小値は 3 + 3 = 6 、最大値は 5 + 5 = 10 となり、6以下が低リスク群、7が中リスク群、8以上が高リスク群とみなされる。

 私の場合、グリソンスコア = 8 だったので、高リスク群の範囲でした。
 (2024/2/22、退院後最初の外来診察で、摘出標本病理所見としてグリソンスコア = 3 + 4 = 7 と伝えられました)
16:00 下腹部CT造影検査(造影剤を使用するのは病気の存在や性質をより正確に診断するため)。
リンパ腺への転移確認のために行う。
【サイトトップページのコラム】
 (11月21日)
 今日は晴れ、日中予想最高気温は16.3度、日中最大風速は1m/s。日の出6時26分、日の入り16時32分。
 昨日はあれこれありました。午前、かかりつけの眼科医で受診し、「緑内障が悪化しているので手術しましょう」と言うことで、紹介状を預かって後日群大病院で手術することに。緑内障なので元々視野は狭くなっていましたが、今夏、コロナに感染して3週間の高熱が続いた時、更に狭くなり、昨日の視野検査で案の定NG。緑内障の手術は悪化を遅らせる(眼圧を下げる)ためで、狭くなった視野は手術しても回復しないとのこと。
 午後は、先日、一泊入院で受けた前立腺がんの生検の結果を聞くために市民病院へ。今年の8月に受けた市のがん検診でPSAが範囲を超え、その後、尿検査、血液検査、心電図、エコー検査、触診検査、MRI撮影、生検と一連の診療を受け、これまでは”がん疑い”の検査でしたが、昨日はその結果の診断。
 ・・・で、その結果、残念ながら、がんと判明。昨日は説明の後、骨とリンパ腺への転移を確認するためにまずCT検査。今週末には「骨シンチ検査」。その結果によって、今後の診療が決まるよう。
 70歳代の男性の前立腺がん罹患率は5人に1人とのこと。私の友人・知人らの中にも7人いて、このうち区長仲間が3人。全員70歳代、80歳代ですが、6人は皆さん普通に生活しています。個人差はあるでしょうが、私の場合も何とかなるでしょう。

 (11月22日)
 今日は晴れ、日中予想最高気温は19.9度、日中最大風速は1m/s。風弱くポカポカ陽気になるよう。日の出6時27分、日の入り16時32分。
 北朝鮮が昨夜10時42分、事前通告を無視してロケットを発射。北は「人工衛星」と称しているものの、実態はアメリカを意識したICBM(大陸間弾道弾ミサイル)実験なのでしょう。今回、ロシアの技術支援もあったようで、米ロ対立が続く昨今、きな臭い感じが不安感を誘います。奇襲とも言える今回の打ち上げですが、戦争が始まれば全て奇襲。戦略は全て高度に秘密事項です。
 前立腺がんの続き。今回、市のがん検診でPSA値が範囲を超えたことから様々な検査を経てがんと診断され、今後の診療が始まりますが、もし今年、面倒臭がって検診を受けなかったらどうなったのでしょう。群馬県のがん検診受診率は、胃と大腸、肺に関して約半数(→群馬県ウェブ)ですが、男性固有の前立腺がん検診受診率はデータが見つかりません。血液検査のPSA値で見つける前立腺がん。自覚症状はなく、夜中にトイレに行く回数が増えても「歳をとれば頻尿になるさ」と無視する人も多いです。PSAは前立腺肥大や前立腺炎でも高くなるようです。気になる人は受診した方が良さそうです。

2023/11/24(金) 骨への転移検査

時間 処 置 内 容
8:30 RI 検査(骨シンチグラフィ検査)のための薬(放射性医薬品)を静脈注射。骨への転移確認のため。

RI検査(核医学検査)


 RI検査はRI(アールアイ:ラジオアイソトープ。Radio Isotope。放射性同位元素)を用いた「放射性医薬品」を静脈に注射し、疾患の診断を行う検査です。
 体内に投与された放射性医薬品は、特定の組織や臓器に集まりやすい性質があり、RIから放出される微量な放射線を専用カメラで撮影することにより、細胞の機能や代謝情報を画像化・数値化することができ、腫瘍の良悪性・病期決定の判定などに用いることができます。
 今回は、前立腺の中に見つかった癌が、骨に転移しているかを判断するために行いました。
一旦
帰宅
 8:30に注射した「放射性医薬品」が骨に十分集まるまで時間を要するので、一旦帰宅。この待ち時間に、水分を多めに取っておき、検査直前に排尿する。
12:00

RI 検査


 検査装置は、ドーナツ状の大きな輪の中をベッドが水平に移動する装置で、MRI撮影機によく似ていました。実際の検査時間は30分程度だったように思います。

※右図はイメージ図で、正確である保証はしていません。
13:00 泌尿器科診察
13:30 入院説明
【サイトトップページのコラム】
 (11月24日)
 今日は晴れ、日中予想最高気温は24.1度、日中最大風速は6m/s。日の出6時29分、日の入り16時31分。
 今日は朝一で市民病院へ。前立腺がんが骨に転移しているかを診断するためにRI(核医学)検査(骨シンチ検査)を受診。最初にRI(Radio Isotope:放射性同位元素)を用いた「放射性医薬品」を体内に注入。この薬は特定の臓器や組織(がん化している部位)に集まる傾向があるので、これを画像化して良悪性を診断。薬液注入後、骨全体に行き渡るまで3~4時間かかるので、画像撮影は3時間半後の予約。病院で待つには長過ぎるので、一旦帰宅してやぶ用を済ませ、昼前に病院へ戻り画像撮影。所要時間は30分程度。
 先日のCT検査はリンパ腺への転移確認、今日のRI検査は骨への転移確認。そしてその結果は・・・、転移なし。めでたしめでたし。肺に少し問題があるものの、それは群大病院で確認済で経過観察。
 前立腺がんの治療選択肢はいくつかありますが、前立腺摘出手術に決定。・・・とその前に、群大病院への紹介状を預かっている緑内障の手術を済ませることに。前立腺がん手術はダビンチを利用し、頭を下げて上向きに寝る姿勢を4時間保つので、眼圧が問題の緑内障対策は重要です。あれこれ通院や入院が続きます。

2024/1/10(水) 前立腺がん手術前の諸検査

時間 処 置 内 容
13:00 入退院支援センター
13:25 採血
尿検査(尿沈渣:フローサイトメトリー法)
13:40 胸部レントゲン撮影
13:50 MRI 撮影 (脳血管)
14:20 MRSA感染検査(綿棒のようなもので鼻腔内の粘液を採取。採取時に鼻の奥が少し痛い。)
【MRSA】
Methicillin-Resistant Staphylococcus Aureus:メチシリン耐性黄色ブドウ球菌。
14:30 心電図
15:30 心エコー(74歳にして初体験。腹部エコーなどと同様の検査でした。)
17:05 泌尿器科診察
17:35 同意書受領
17:40 薬剤科で服用・点眼中の薬について、入院中の対処の説明を受ける。
17:50 会計
【サイトトップページのコラム】
  (1月11日)
 今日は昼過ぎまで曇り、のち晴れ。日中予想最高気温は9.4度、日中最大風速は1m/s。日の出6時55分、日の入り16時48分。
 昨日の午後は伊勢崎市民病院で入院前検査血液検査・検尿・肺レントゲン・MRI・MRSA検査・心電図・心エコー。それらの検査結果を待って診察を受け、最後に看護師さんと薬剤師さんの説明を聞き、会計を終えて病院を出たのは午後6時。見渡す範囲では私とカミさんのほかは高齢者夫婦一組のみ。群大病院眼科でもほぼ最後になることが多いですが、照明が減らされ、人がいなくなった大病院は寂しいものです。
 この半年間、市民病院では生検前にMRIや心電図、レントゲン、CT、群大病院でも同様にMRIやレントゲン、心電図を検査しているので、どれか省略できないだろうかと一度尋ねたことがありますが、部位や目的が違い、直近状態を把握するためにもその都度の検査が必要のよう。病院が異なれば電子カルテシステムも別でしょうから仕方ないのですが・・・。いつか個人カルテが全て統一され、全医療機関で共有できる日が来るでしょうか
 今日の午前はその群大病院眼科へ。夜には地元社会福祉協議会の新年会があるので、間に合う時間に帰れればいいのですが・・・。

 (1月12日)
 今日は晴れ。日中予想最高気温は15.4度、日中最大風速は午後3時頃に5m/s。日の出6時55分、日の入り16時48分。
 冬なのに暖かな晴天が多くて嬉しいのですが、庭の草木には一雨欲しいところです。地植えはとにかく、鉢植えは冬と言えども結構水を欲しがります。落葉樹の葉っぱが落ち切り、草木が休眠状態のこの時期でも、水仙やタツナミソウは咲き始め、トサミズキやレンギョウ、マンサクは蕾を少し膨らませ、ラン系や多肉系は冬越しの世話が必要で、庭いじりには冬もオフシーズンではありません。そんな日常に癒されてはいるのですが・・・。
 昨夜は地元社協の新年会を終えました。残る2つの行政団体の新年会は入院前であることと入院中であることから欠席。昨夜で今年の新年会は全て終了(のはず?)。どんな日も必ずやって来て、必ず去って行きます。結果の良否はさて置いて、世の中に、片付かないものはありません。
 昨日の緑内障術後の外来診察では眼圧が高くなっていて(21)、強弁膜を縫合している糸を3本切り、マッサージも加えた結果10に低下。来週また経過診察です。

 (1月16日)
 今日は晴れ、日中予想最高気温は4.4度、日中最大風速は夕方頃に9m/s。日の出6時54分、日の入り16時52分。
 今日は朝一で地元区長会議。・・・と、その前に聖苑掃除当番が重なり7時半から掃除開始。いつもなら1時間以上かける掃除を今日は30分で切り上げ。よりによって今冬一番の寒さで、風花が地面を白く覆っていました。明日は打って変わって好天になり、風弱く、気温も12.5度の予報。一日ずれたらよかったのに・・・。
 入院日が迫る中、昨日の午前中から急に左脇腹が痛くなり、原因が思い当たらず不安な一日を過ごしました。深呼吸をしても痛くて、寝ていても痛みは消えません。歩くのも前屈みです。臓器の問題ならば気がかりですが、取りあえず湿布を張って過ごしたところ、明け方には少し和らぎ、昼過ぎには更に和らぎました。病院に相談しようかとも思いましたが、この時点でまた別目的の検査・診察の日程を組まれると、予定している入院・手術スケジュールがリセットされてしまいます。取りあえず様子を見ることに。何でこの時点で?踏んだり蹴ったりです。

2024/1/19(金) コロナウイルススクリーニングと診察

時間 処 置 内 容
12:00 採血
前回の血液検査で、炎症反応(CRP定量)と白血球数が高かったので再検査。
項目 今回の結果 基準値
CRP定量 5.47 0.3以下
 6年前の68歳の時、突然に原因不明で主に上半身の各部位(首、肩、腕、手首など)に激痛が走り、その時に突出した異常値を示したのがCRP定量でした。当初、整形外科に通い、埒が明かなかったため内科に変えたところ、当初の診断は多発性筋痛症、その後関節リウマチと診断され、受診は現在も継続しています。この間の最大値 = 14.6(2018/9/21採取)で、平均値 = 2.21。今回の5.47超えは3回。
白血球数 91 33~86百/μL
 上記基準値は伊勢崎市民病院が示す値で今回の結果は範囲を超えていますが手術は実施。
 参考に、過去に血液検査を受けた他病院の基準値を調べると、下表に示すように様々で、基準値下限の最小値は33、上限の最大値は98です。この表で見る限り、98百/μLまでを基準値とする医療機関もあり、今回の91百/μLはその範囲内です。今後の検査結果を見守ります。
※下記基準値は受診時の数値で、現時点で変更されていないか確認していません。
基準値
(百/μL)
医療機関
45~85 伊勢崎福島病院
33~86 伊勢崎市民病院
35~90 安堀太田町クリニック(検査機関は外部機関と思われます)
40~90 石井病院
38~96 松田医院(検査機関:(株)アルプ)
40~96 群大病院
39~98 群馬ペインクリニック(検査機関:(株)SRL北関東検査センター)
12:10 コロナウイルススクリーニングのため事前に預かった容器に入れた唾液を提出。
13:40 本日の採血結果を受けた診察。CRP定量と白血球数が高いが予定通り手術を実施する
14:25 麻酔科診察(手術前の問診)
14:35 採尿
15:00 会計
【サイトトップページのコラム】
 (1月18日)
 今日は晴れ、昼過ぎに一時くもり。日中予想最高気温は14.3度、日中最大風速は1m/s。日の出6時54分、日の入り16時54分。日長時間がちょうど10時間です。
 今日の午前は群大病院へ。前立腺がん手術入院前の眼圧調整です。房水の流れを促すために、白目と黒目の境界に手術で強膜弁を埋め込みましたが、その弁を縫ってある糸を切ることで房水の流れや眼圧を調整します。
 前立腺がん手術では、手術中(4時間前後)、頭側を25度程度下げて上向きに寝るので、眼圧に対しては悪条件です。ここまで来たら切る抜けるしかありませんが、諸々が上首尾に進んで欲しいです。

 (1月19日)
 今日は晴れ、日中予想最高気温は14.0度、日中最大風速は2m/s。日の出6時53分、日の入り16時55分。
 昨日の群大病院での緑内障診察・・・残念ながら精密眼圧が25。昨日は人工強膜弁を縫ってある糸の切除は行わず、マッサージで対処。結果15に下がりましたが、このマッサージが”痛い!”。
 この後、前立腺がんの手術入院を控えていて、その間受診できないので、自分でマッサージするようにと指導を受けました。5秒を2セット、一日の回数は点眼液使用時に合わせて4回。目尻側の眼球を強く押すので、痛みとの相談です。頑張るべぇ。 

5.前立腺全摘手術・入院

ロボット支援前立腺全摘術・リンパ節郭清(かくせい)

郭清:がん摘出手術の際、がんを切除するだけでなく、がんの周囲にあるリンパ節を切除すること。
2024/1/21(入院日)1/22(手術日)1/23(術後1日目)1/24(術後2日目)1/25(術後3日目)
1/26(術後4日目)1/27(術後5日目)1/28(術後6日目、退院日)
更新日:2024/3/30、掲載日:2024/3/3 ▲ページTopへ
 前立腺がん疑いのために、生検を始めとする様々な検査を受け、その結果、前立腺がんが確認されました。
【病名】 前立腺癌
【病態】 癌は転移がなく前立腺内に限局している


前立腺がんの主な治療法には、下記の方法があります。
監視療法(初期段階のケースですぐに手術を行わず、経過観察後に治療を開始)
外科治療(摘出手術)
放射線治療(重粒子、X線、ガンマ線など)
内分泌療法(ホルモン療法)
化学療法
 複数の治療法を組み合わせる場合もあり、PSA値や腫瘍の悪性度(グリソンスコアやT分類)、危険度、年齢、期待する余命、男性機能や性生活への思い・希望、患者の考え方等を基に選択します。

 伊勢崎市民病院の説明書によれば、がんが前立腺に留まっていて、根治が期待できる場合には外科治療(摘出手術)と放射線治療が推奨されていて、私の場合もがんが前立腺内に留まっていたため、外科治療(摘出手術)が選択されました。同説明書には、外科治療については「根治的前立腺摘除術」と表記されていますが、がん細胞が生れる臓器自体を摘出してしまうので、「根治的」と呼ばれるのでしょう。患者の立場では、「根治」の用語は安心感を与えてくれます。

 前立腺全摘は下図に示すように前立腺と精嚢(せいのう)腺を切除し、尿道を直接膀胱に吻合する手術です。前立腺周囲には排尿や勃起機能などを制御する神経血管束があって、それを温存できるかどうかは手術してみないと分かりません。私の場合どうなったか、手術記録で述べます。

前立腺全摘と尿道吻合(図解)

 

 実際の手術名は「ロボット支援腹腔鏡下根治的前立腺摘除術」と称し、腹腔鏡手術支援ロボットは「ダ・ヴィンチ®(Da Vinci 、ダビンチ®)」と呼ばれています。
 手術方法の詳細は他のウェブサイト等に詳しいのでここでは省略しますが、簡単に言えば、機器が精密な動きや詳細画面を補助し、執刀医がその機器を操作しながら手術する方法で、SF映画のように、ロボット自身が自動で手術を行う訳ではありません。

 ダビンチによる手術のメリットは・・・
  • 傷が小さくて痛みが軽度(手術後の体力回復が早い(*1))
     従来の開腹手術では、大きな傷が一つ。ダビンチは小さな傷が複数個(*2)で、一つ一つの傷が小さい方が、連続した長い傷よりも、手術後の痛みや感染の危険性が少ない。
  • 出血量が少ないので輸血の確率が低い(手術の安全性が高く、患者の手術後の体力回復が早い)(*3)
    従来の開腹手術では、輸血を準備したが、ダビンチでは輸血をすることはほとんどない。
  • 鮮明な3D画像を見ながら手術ができるので、安全性が高い
  • 尿失禁や勃起機能など前立腺周囲の神経血管束を温存できる確率が高い
  • 執刀医が座りながら手術ができ、腰を痛めることが少ない
(*1)私の場合は手術後1日目から歩行のリハビリが始まりました。
(*2)私の場合は小さな傷(穴)が5か所、長い傷(3cm程度)が一つでした。詳細は手術日の記録で紹介。
(*3)私の血液型はA(Rh-)なので、大腸がんや右下肢粉砕骨折時など、出血を伴う手術の時は、医師から「Rh-なんですね。でもちゃんと準備したので安心してください」と伝えられました。ただ過去の手術で輸血に至ったことはありません。今回もありませんでした。

 デメリットは、患者にとっては明らかなデメリットはなく、執刀医がモニターで3D画像を見続けるので目が疲れることがあるようです。
 伊勢崎市民病院では、現在「ダヴィンチXi」と「ダヴィンチX」の2台体制で施術しています。
 私の場合、緊張しながら手術室へ案内され、室内の器具や機械、執刀医や麻酔医、看護師さんらを認識する余裕もなく手術台に乗り、間もなく麻酔注射を打たれて眠りに落ちたので、手術室内の記憶は部屋へ入った瞬間のみです。残念ながらダヴィンチや手術台、ほかの様子はイメージさえ浮かびませんので、イラストで紹介することはできません。ただ伊勢崎市民病院のウェブサイトに詳しいので、興味がある方はそちらをご覧ください(→こちら)。

 以下、前立腺全摘手術の入院から退院までの記録です。(2024/3/3 記)

2024/1/21(日) 入院日

掲載日:2024/3/6
時間 処 置 内 容
10:40 市民病院着(カミさんの運転)。夜間受付で入院手続きを済ます。
11:00 病棟(8A)着。看護師さんから入院時説明とバイタル測定
BP=138/81、Ox=97%、T=35.9°
11:15 病室(821号室(廊下の南側、4人部屋の入り口側))。
入院中の荷物を所定場所へ収納。採尿・採血。

 
12:10 血糖値=168(昼食前)(高いが入院中の日々の検査では下がる)
12:20 昼食(完食)(病院の食事時間→朝食(8:00)、朝食(12:00)、朝食(18:00))
12:40 医師から手術の説明を受ける(カミさんが同席。この後、カミさんは帰宅)。
明日の手術は朝一番(9:00)に開始。
16:10 シャワー(手術日と手術後数日はシャワーを利用できないので必須)
16:55 看護師さんが臍(へそ)の汚れを除去。
腹腔鏡下手術で穴が5か所開けられ、臍を中心に上方へ3cm程の切り傷がつけられたので、その準備。
17:10 血糖値=151(昼よりは下がったがまだ高い)
17:50 夕食(手術前最後の食事。手術日は禁食。)
19:00 BP=132/74、Ox=98%、T=36.9°
20:50 就寝(入院案内の病院規則は起床6:00、就寝21:00)

2024/1/22(月) 手術日。手術からICUへ。

掲載日:2024/3/6
時間 処 置 内 容
6:15 起床。夜中の小用2回。7:00までに水500ccを飲むように指示を受ける。
7::00 BP=129/73、Ox=99%、T=36.5°、血糖値=162(高い)
8:30 手術着に着替え(パンツ一丁。上衣の下着と靴下は着用せず。)
8:40 手術後は集中治療室に入り、集中治療室から戻った後は個室に入るので、部屋の荷物を全部まとめておくようにと指示される。大慌てで全ての荷物を3つの容器(買い物籠)にまとめた。ただ結果的に床頭台はそのまま移動できたので、床頭台に収めた荷物はまとめる必要はなかった。
9:00  手術室へ
 手術を受ける部屋へ着く途中、長い通路といくつもの手術室の前を通り過ぎ、日々様々な手術が行われているであろうことを実感。
 手術を受けた部屋は予想していたよりも広くて、室内に様々な器具や機械がありました。手術室に入り、執刀医や麻酔医、看護師さんらの自己紹介を受けたような、こちらも「よろしくお願いします。」等と言ったような気もしますが、緊張していたせいか手術スタッフの皆さんの顔も名前も全く覚えていません。
 確認のために「名前と生年月日、手術部位、手術名を言ってください。」(*1)との指示に対応後、手術台に乗り、背中を丸めて横になって間もなく麻酔注射を打たれ、一度何かの会話を交わした以降すぐに眠りに落ちてしまいました。
 この間、入室後5分程度だったでしょうか。

(*1)今回入院した伊勢崎市民病院と昨年末に入院した群大病院では、手術前に限らず、注射等の処置の前には必ず「名前と生年月日、手術(処置)部位」を患者自身が言うように促されました。間違いを防ぐために必須の確認作業であると思います。
  この間、手術中。全身麻酔で夢の中。
この4時間余りは全く記憶がなく、伝えられることがありません。
13:30 集中治療室
※麻酔はまだ切れていない。集中治療室へ入った時間は、後で看護師さんに聞いた。
13:50 麻酔から覚める名前を連呼されて目が覚める
何かの夢を見ていて、自分が置かれた状況を理解するまでに数分を要した
まさに「私は誰?ここはどこ?」状態。
14:00 BP=115/55、Ox=97%、T=36.5°、血糖値=162(相変わらず高い)
下記器具類が身体に装着され、自由に動けない。
●右腕:点滴(デノサリン輸液静注:水分・電解質補給のため)
●左腕:点滴(生食(生理食塩液):主に脱水症状防止)
●左腕:血圧常時測定用注射
●左手人差し指:Ox常時計測用
●胸:心拍数計測器具
●両脚:マッサージ装置
●顔:酸素マスク

集中治療室でケア中、身体に取り付けられた器具類(イメージ図)

集中治療室滞在中、集中治療室付き看護師さんが、聴診器で腹と胸の音を聞く(数回)
18:50 痛み止め(右肩筋肉注射)
集中治療室のベッドは褥瘡(じょくそう)を避けるために柔らかくできているとのことで、身体の各部位が沈んでしまい、腰が痛い手術の傷よりも腰の痛さが強くて、看護師さんに補助してもらって寝返りを打つ。寝返りを打つ場合、腰を動かそうとすると手術の傷付近が痛い。一晩中腰と傷が痛くて、浅い眠りを繰り返した。
20:00 BP=112/56、T=36.5°
痛み止めを点滴に追加。
  ・
  ・
  ・
翌日の10:30まで集中治療室でケアを受ける。

2024/1/23(火) 手術後1日目。ICUから病棟へ、リハビリ開始。

掲載日:2024/3/17
時間 処 置 内 容
6:00 酸素マスクを顔を覆うタイプから鼻に管を挿入するタイプに変更。顔の前が少しスッキリ。
7:00 BP=119/58、T=37.0°
術後はいつも血圧が低い。
8:00 朝食(流動食:おもゆ、総合栄養液、牛乳)
術後最初の食事は全て液体でした。普段なら物足りない内容と量ですが、術後で食欲がないので十分でした。
8:20 麻酔科医師の診察。結果OK。
8:30 手術執刀医の診察。結果OK。
10:20  病棟の看護師さんが病棟のベッドと共に集中治療室へ。
 集中治療室のベッドに寝たままの私を、集中治療室の看護師さんと一緒に4人がかりで病棟ベッドへ移します。私の身体には種々の装具が付いたままなので身動きできず、傷の痛みで動くのもしんどいので、身を任せるしか方法がありません。でも一体どのように移すのでしょう。
 その方法は原始的でありながら安全で効率的な方法だったので、下図で紹介します。


集中治療室のベッドから病棟ベッドへ移す方法
 ここで重要な役割を担うのがスケートボードのような2枚の板。表面がすべすべして、微妙に緩やかなカーブがつき、端部は楕円形で丸くなっていました。
 この板を身体の下に挿し込む時に、痛みを堪えて腰を少し浮かしたところ、看護師さんに「お~、ありがとうございます。」とお礼を言われ、ちょっと嬉しく思いました。
(※記憶で描きましたので、正確である保証はしていません。)
10:30  集中治療室を退室して病棟へ戻る。ベッドに上向きに寝て、通路の天井や壁を眺めながら運ばれている内に病室(個室)へ。「この状況、テレビの病院ドラマで時々見るシーンだなぁ」と、自分が患者であることが照れ臭い思いでした。
 この個室は重傷者用で、一般の個室と異なり壁に様々な装置が付いています。多分、手術後、集中治療室で過ごした患者が入る個室なのでしょう。
11:00  医師の診察後、臍の左側に開いていたドレインの管と右腕の点滴、心電図モニターが外れる。ドレインは手術部位付近の老廃物を吐き出すための管で、出口がお腹から少し突き出ていたので、外れたことで気分がスッキリ。
 徐々に器具類が外れ、残る器具類は左手指の酸素濃度計測用器具と点滴、尿道カテーテル、鼻に挿入した酸素チューブ、両脚ふくらはぎの血栓防止用マッサージ装置(加圧装置)の5つ。
11:50 リハビリ開始。病室からナースステーションまで歩行訓練
 前日午前9時から27時間寝ていたことと傷の痛みで起きるのが一苦労。フラつきながら歩き切る。
 病室に戻り、聴診器で胸と腹の音を聴く。正常に動いているとのこと。
 酸素濃度 ベッド上・・・95%
      歩行訓練中・・・95~96~98~99~96%
 部屋に戻った後、冷や汗が出て、少し気持ち悪くなる。
 ベッド上で95%を下回らず、心拍数も正常だったので、鼻の酸素チューブが外れる
 また、歩行訓練時には両ふくらはぎの血栓防止マッサージ装置を一旦外したが、歩行訓練が合格したので、歩行訓練後はこの装置を外す
 残る器具類は点滴と尿道カテーテルの2つ。
BP=102/45、Ox=97%、T=36.5°
 歩行訓練のせいか、血圧が更に下がる
12:10 昼食(おもゆ、高栄養飲料、ほか)。
気持ち悪いのが治まらないので、高栄養飲料を飲んだだけ。横になって少し落ち着く。
体調と相談しながら、3つの買い物かごに入ったままの荷物を所定場所へ移す。
歯のケアと歯磨き。
14:00頃 動き過ぎたせいか疲れたので、ベッドに横になったところ、いつの間にか居眠り。
16:00  便意あり。入院日と手術日、本日と3日間排便していないので気になる。排便を試みるが出ず。座薬を1錠もらって自分で挿入するが奥へ入れることができず、排便失敗。結果を看護師さんに伝えると、立ったまま挿入するのではなく、左腹を下にして横向きに寝て挿入すべきだったとのこと。
 看護師さんに便意が収まらないことを伝えると、「かき出してみましょう」。
 「えっ?!」 恥ずかしいと思う気持ちよりも、「そんなことまでしてくれるの?」と、看護師さんの仕事に感謝と感動。看護師さんにお任せしたところ、小さいコロコロが3個。まるでヤギかウサギのアレです。
17:00 血糖値=169(入院中の最大値) 手術後のメンタルの影響があるよう。
18:00 夕食(五分粥、ダイコン煮付け、温野菜、卵焼き、リンゴ)→完食
歯のケアと歯磨き。
18:20  便意があるので再度排便を挑戦するが失敗。
 後で看護師さんから聞いた話では、前立腺手術では前立腺に近い直腸や肛門付近も手術の影響を受けているので、その痛みが便意と感じている可能性もあるとのこと。
 手術日は一日禁食、術後1日目は流動食なので、実際、便は溜まっていないのに便意を感じていたのかも知れません。
19:20 最後の点滴(ソルデム3A)が終了し、腕が解放される。これで残るのは尿道カテーテルのみ
BP=114/60、Ox=98%、T=36.9°
血圧が少し戻る。看護師さんが聴診器で、胸と腹の音を聴く→順調。
20:30 就寝 下剤(2錠)服用。

2024/1/24(水) 手術後2日目。骨盤底筋体操開始。

掲載日:2024/3/17
時間 処 置 内 容
2:00 便意があるので排便を試みるが失敗。肛門周辺が痛くて力めない。吐き気あり。
6:00 起床。室内で歩行訓練。吐き気あり。便意あり(排便できず)。手術の傷が痛い。
6:40 点眼(手術日と翌日は緑内障の点眼を中止していたが、再開)
7:00 BP=136/77、Ox=98%、T=36.2°
7:20 血糖値=131
8:00 朝食(全粥、ナスの煮付け、シューマイ3個+醤油、海苔の佃煮、里芋の煮付け)→完食
歯のケアと歯磨き。
10:00  寝たまま、看護師さんがおチンチン周囲を洗ってくれる。テキパキと進めてくれるので、恥ずかしがる暇もなく完了。手術日と翌日とシャワーを浴びていなく、腹帯や紙オムツもしていたので、洗ってもらった後は格別にサッパリしました。
10:30 回診後、腹帯が外れるドレインの穴部分を覆っていたガーゼがテープに代わる
11:20 便意が収まらないので浣腸(100cc)をしてもらうが、挿入した浣腸液がトイレへ行く前に大分漏れてしまう。
2cm大が1個出る。
BP=136/69、血糖値=168(高い)
11:50 昼食(ご飯、カレー味付け鶏肉、ブロッコリーとシラスの和え物、冷豆腐、リンゴ)→ご飯と鶏肉は3割、ほかは完食。
歯のケアと歯磨き。
14:20
 病棟(8A)の廊下全長を歩行

 病棟の廊下は東西方向に長く、西端部と東端部から外の景色を眺めることができます。
 西端部からは榛名山や浅間山、妙義山、荒船山、八海山、ほか西上州の低山の眺めが良く、東端部からは桐生や足利方面の低山と伊勢崎市街地の風景が良く見えて、これらの風景を眺めているだけで気分がリフレッシュします。
14:45
リハビリ指導を受ける(骨盤底筋体操
  ・・・リハビリ指導は昨日と今日で終了。

骨盤底筋体操は尿漏れを防ぐための重要な訓練です。詳細は→こちらで説明します。
15:05  手術後初めてのガス(おなら)が出る
 歩行訓練と骨盤底筋体操の効果か?
 手術後、看護師さんに「ガスは出ましたか?」と度々確認され、ずっと出なかったので心配していました。前立腺は直腸の隣の臓器なので、手術後、腸が正常に動いているかどうかを確認するためなのでしょう。思い出すに、盲腸の手術と大腸がん手術の後も、ガスが出るまで確認されました。ガスはこれ以降、時々出るようになりました。人生、ガスが出る出ないで心配することも多くはないでしょう。
15:10 BP=121/61、T=35.6°

血栓防止注射(右肩)
 手術後1日目の歩行訓練後、血栓防止用の両脚のマッサージ器具(加圧機)が外れましたが、代わりに今日から一日2回(朝晩)、右肩と左肩の交互に注射するとのこと。
 左右の肩を交互に変えるのは、一方にだけ注射針を刺すことを避けるため。
15:20 病棟(8A)の廊下全長を歩行
16:15 カミさん来訪(面会制限中に付き、滞在できる時間は15分)
17:00 血糖値=100。一安心。
17:30 骨盤底筋体操
17:50 夕食(ご飯、白身魚の餡かけ、ホウレンソウ煮浸し、ダイコン細切りの和え物、マンゴー)→完食。
歯のケアと歯磨き。
18:10 病棟(8A)の廊下全長を歩行
20:10 点眼。ガス数回。
20:20 骨盤底筋体操
20:30 BP=137/68、T=36.8°、Ox=97%。お腹の動き=OK
21:30
血栓防止注射(左肩)

就寝

2024/1/25(木) 手術後3日目。術後初めてのシャワー。

掲載日:2024/3/24
時間 処 置 内 容
6:00 起床
BP=147/91、T=36.5°、Ox=97%。血糖値=121
6:20 骨盤底筋体操
6:30 点眼
7:10 病棟(8A)の廊下全長を歩行(2往復)
尿道カテーテルが痛い。座ると更に痛い。
胸を張ったり咳をすると手術の傷が痛い。
軽い吐き気がある。ガスは出ている。
7:50 朝食(白米ご飯、がんもどき3個、もやしとホレンソウの和え物、牛乳)→和え物は60%、ほかは完食。
歯のケアと歯磨き。
8:40 病棟(8A)の廊下全長を歩行(3往復)
9:10

血栓防止注射(右肩)
10:10 薬剤師さんから薬の説明
10:30 お通じ。2cm大の丸いのが1つ。
10:40 回診。術後経過は順調とのこと。
11:10 骨盤底筋体操
11:40 血糖値=201(入院中の最高値)
異常に高いが HbA1c=6.2(2024/1/10)、6.1(2023/12/21) なので、それほど心配はしていない。
朝食と昼食の間の時間は短く、また、手術後、ベッドに横になっている時間が長く、エネルギを消費していないので、その影響もあるよう。
11:50 昼食(白米ご飯、白身魚ソテー、サツマイモ、ホウレンソウ煮付け、ニンジンとチーズの和え物、オレンジ)。ご飯は90%、ほかは完食。
歯のケアと歯磨き。
12:30
病棟(8A)の廊下全長を歩行(3往復)

痛み止め(カロナール)服用

排便を試みるが失敗。
13:00 カミさん来訪。着替えと水を持参、洗濯物持ち帰り。面会制限時間=15分。
14:30 栄養指導
15:15 BP=143/86、T=36.8°、Ox=97%。
15:25 リンパ浮腫予防指導を受ける。
リンパ浮腫は前立腺全摘の患者に発生する可能性があるので、その説明と対策。
15:40 排便。3cm大の丸いのが3個、1cm大の丸いのが1個。
16:00

シャワー♪
手術前日の1月21日以来、4日振りのシャワー
洗髪、髭剃り、着替えを行って超サッパリ。
今日以降、毎日入ることができます。予約は基本的に朝行います。

 まだ尿道カテーテルが挿入され、尿タンクと一緒の行動ですが、両手が自由に使えるので特に不便は感じません。
17:00 血糖値=139
17:50 夕食(白米ご飯、豚肉の生姜焼き、湯豆腐、キュウリの酢の物、リンゴ(1個の半分))→完食。
歯のケアと歯磨き。
18:40 骨盤底筋体操
18:50 BP=125/75、T=36.7°
19:00
病棟(8A)の廊下全長を歩行(3往復)
20:00 点眼
20:10 排便。やや普通のが出たので一安心。
20:30 骨盤底筋体操
21:00
血栓防止注射(左肩)

就寝

2024/1/26(金) 手術後4日目 歩行訓練と骨盤底筋体操

掲載日:2024/3/24
時間 処 置 内 容
6:00 起床
6:15 BP=139/74、T=36.6°
6:50 骨盤底筋体操
7:10
病棟(8A)の廊下全長を歩行(2往復)
7:35 血糖値=129
7:50 朝食(白米ご飯、ガンモドキ(ソース付き)、かき菜お浸し、ふりかけ(梅シソ)、牛乳)→完食
歯のケア、歯磨き。
8:10 排便。1.5~2cm大の丸いのが11個。ヤギかウサギのアレのよう。
8:20 歯のケア、歯磨き。痛み止め(カロナール)服用。
8:50
病棟(8A)の廊下全長を歩行(3往復)
9:30

血栓防止注射(右肩)
10:30 便。1.5~2cm大の丸いのが7個。
10:40 骨盤底筋体操
11:05 血糖値=200 (cf.HbA1c=6.2(2024/1/10)、6.1(2023/12/21))
11:30 回診。傷はきれいとのこと。明日には尿道カテーテルを抜去できる。
11:40
病棟(8A)の廊下全長を歩行(3往復)
12:10 昼食(白米ご飯、温白菜ゆず和え、豚肉炒め(豚肉、シイタケ、レンコン、ニンジン、玉ねぎ)、イチゴ)→完食
歯のケア、歯磨き。
12:30 部屋の移動。803号室(重傷者用個室)から806号室(一般個室)へ。
13:40
病棟(8A)の廊下全長を歩行(3往復)
14:10 BP=127/71、T=35.4°、97%
個室利用同意書にサイン。
退院後の日常生活について説明を受ける。
15:00
シャワー。
洗髪、髭剃り、着替えを行って超サッパリ。
15:55 骨盤底筋体操
16:00 カミさん来訪。着替え持参、洗濯物持ち帰り。予定通り退院できそうなので、退院日までに使いそうにない荷物(余計な衣類、紙パンツなど)を持ち帰ってもらう。
16:20
病棟(8A)の廊下全長を歩行(3往復)
16:55 血糖値=137
18:00 夕食(白米ご飯、かき菜お浸し、シューマイ3個、白身魚のケチャップソースかけ、みかん)→完食
歯のケア、歯磨き。
18:40
病棟(8A)の廊下全長を歩行(2往復)

今日の歩行合計=病棟(8A)の廊下全長を16往復
19:40 BP=113/63、T=36.4°
19:50 痛み止め服用。
尿道カテーテルが猛烈に痛い。座ると更に痛いので、食事は立ったまま食べている。
20:00 骨盤底筋体操
20:30 就寝
21:20
血栓防止注射(左肩)

2024/1/27() 手術後5日目、尿道カテーテル外れる

掲載日:2024/3/30
時間 処 置 内 容
3:30

手術後の痛みがなかなか消えない

 昨夜9時半から6時間、一度も眼が覚めなかった
 手術後、傷と尿道カテーテルの痛みが強く、トロトロと眠っていても1~2時間もすれば痛みで目が覚めていたので、久々の熟睡。昨夜19:50に服用した痛み止めが効いたのでしょう。
 日を追って手術の傷の痛さは弱まり、反対に尿道カテーテルの痛みが強くなっている。痛みは下記のような状況で起きる。(cf.→尿道カテーテルの痛みと原因
・しゃがむ・寝返り・ベッドに座る・椅子に座る・鼻をかむ・咳をする・クシャミをする・胸を張る(深呼吸する)・排便時に力む・前屈みになる・ベッドから起き上がる・ベッドに横になる
6:30 起床
6:45 BP=108/53、T=37.3°
採血、点眼
7:15
病棟(8A)の廊下全長を歩行(2往復
7:30 骨盤底筋体操
7:40 血糖値=128
8:00 朝食(白米ご飯、白身魚の煮付け、大根とニンジンの煮物、味噌汁、柚子味噌ソース)→完食
歯のケア、歯磨き。
8:45 排便。1~3cm大の丸いのが5個。
9:00

血栓防止注射(右肩)
9:10 排便。出口の硬いコロコロが出た後、普通の便が出た。
入院後初めての快便♪でホッとする。
ただ、尿道カテーテルがモーレツに痛い!
9:40
病棟(8A)の廊下全長を歩行(5往復

退院が近いので足腰を鍛えるために多めに歩く。
10:00 骨盤底筋体操
11:10 回診。
尿道カテーテルが外れる♪
外す時の痛みを覚悟していたが、瞬間に抜いてくれたので、アッと言う間の痛みだった。
尿道カテーテルが外れたので、尿漏れパッドの使用開始
11:20 血糖値=174 入院中、昼食前の血糖値がいつも高く、夕食前がほぼ正常値。
11:45
病棟(8A)の廊下全長を歩行(1往復
尿タンクなしの初歩行。
12:00 昼食(カレー、野菜サラダ、クロワッサン3個、イチゴジャム、バナナ、牛乳)→完食
歯のケア、歯磨き。
13:30
病棟(8A)の廊下全長を歩行(3往復
14:50 BP=135/74、T=36.4°
15:00
シャワー。

入院中、最後のシャワー。ちょっと感慨深い。
尿道カテーテルが外れてサッパリ。

洗髪と髭剃りを行い、着替えをして明日の退院に備える。
15:40 残尿量検査(お腹に超音波の計測装置を当てる)。残尿量=0。順調
退院の最終許可を伝えられる。
ただし、11:10に尿道カテーテルを外した後、尿意がないのに尿が漏れる
入院中の会計の説明を受ける。
16:00 カミさん来訪。明日退院なので、不要な荷物を持ち帰ってもらう。
16:40
病棟(8A)の廊下全長を歩行(5往復
歩行後も疲労感は残らない。

最初の歩行訓練時には、ナースステーションまで往復しただけで、冷や汗が出て、吐き気もしたことを考えると、随分と回復したことを実感。
17:00 血糖値=104
夕食前の血糖値はほぼ正常の日が多い。
17:10 骨盤底筋体操
18:00 夕食(白米ご飯、ひじき煮、温キャベツ+ほかの野菜、白身魚の煮付け)→完食
歯のケア、歯磨き。
18:55 病棟の秤で計測記録するよう指示を受ける。
尿漏れパッドの風袋の重さ=30g。失禁を含んだ尿漏れパッドの重さ=166g。
尿量(失禁)=166 - 30 = 136cc 
19:45 排尿量=30cc
排尿時の尿道の痛み = 0
19:55 骨盤底筋体操
20:00 BP=103/54、T=36.9°
20:30
血栓防止注射(左肩)

就寝

23:00
就寝したが、明日退院できることによる高揚感のためか寝付けず、Tverでテレビドラマを観る。

2024/1/28() 手術後6日目・退院日

掲載日:2024/3/30
時間 処 置 内 容
6:40 起床
T=35.9° 血糖値=127
順調につきBP測定なし
排尿量チェックシート(退院前に提出)
日付 時間 排尿 失禁 残尿 飲水 尿意 切迫感
1/27 15:35 - - 0
18:55 - 136 150 - -
19:45 30 - 0 -
21:35 110 0 -
1/28 0:55 230 - - 0 -
2:00 50 - - 0 -
4:00 70 - 50 -
" - 131 - - - -
6:45 250 0 - 30 -
8:40 - 97 - 100 -
6:50
病棟(8A)の廊下全長を歩行(3往復


歩行後、退院準備開始
7:50 朝食(白米ご飯、菜とシーチキンの和え物、高野豆腐とニンジンの煮物、牛乳)→完食
歯のケア、歯磨き。退院準備
9:00 骨盤底筋体操
9:39 カミさん来訪。退院

 日曜日の退院のため、会計は後日、病院から連絡を受けてから支払う。
 皆さんにお礼を伝えてから退院しようと考えていましたが、日曜日のため、ナースステーションの看護師さんらは数人で、奥の方で忙しそうだったので、対面してお礼を言えずに退院。

 ここで改めて、医師や看護師さん、作業療法士さん、薬剤師さん、栄養士さん、毎日部屋を掃除してくれたスタッフさん、ほか関係者の皆さん、大変お世話になりました。ありがとうございました。

6.手術結果

掲載日:2024/4/6 ▲ページTopへ

手術記録

手術日 2024/1/22
術 式 ロボット支援腹腔鏡下根治的前立腺摘除術
海綿体神経温存(*1) 両側
(*1)海綿体神経温存
 海綿体神経を温存することは、患者にとって手術後のQOL(Quality of Life)を下げないために非常に重要なことです。この神経を温存できるか否かが手術後の排尿制御や陰茎勃起機能に大きく影響します。
 私の場合には、手術前の診察時の説明で、「癌が前立腺内に限局していて、かつロボット支援腹腔鏡下手術で行うので温存できる可能性が高い。ただし、前立腺の片側の悪性度が高いので、そちら側の神経温存は手術してみないと分からない」と説明を受けていて、私としては「全てお医者様任せ、ダビンチ様任せ、神様任せ」の心境で望みました。

 幸いにも、両側の神経を温存してくれたとのことで、この上なく安心しています。別項「7.手術後の経過」で詳述しますが、排尿制御に関しては、骨盤底筋体操の効果もあったかとは思いますが、手術後一か月と少しの期間でクシャミなどの瞬間的衝撃が加わる時を除き、制御できるようになりました。一般的には前立腺全摘患者の場合、排尿を制御できるまでの期間は3~6か月とされていますので、相当に早い回復でした。
 ただ神経質な私は、再発を防ぐためには神経も切除した方が良かったのだろうかと、今後の心配も残しています。

摘出標本病理所見

グリソンスコア 3 + 4 = 7
(生検所見のグリソンスコア = 4 + 4 = 8)
前立腺外進展 0 切除断端 0
リンパ管浸潤 0 血管浸潤 0
神経線維周囲浸潤 1 性能浸潤 0
尿道粘膜浸潤 0 膀胱壁浸潤 0
直腸壁浸潤 0

7.手術後の経過

(1)各部位の痛み(2)尿漏れと尿漏れパッドの使用推移

(1)各部位の痛み

掲載日:2024/4/15 ▲ページTopへ
 下表は、手術当日からの痛みの記録です。痛みを表す方法として、
 痛みのMaxを 10、痛みなしを 0 としました。
 手術創(手術の傷のこと) と尿道、肛門周辺の痛みを比較すると次のようでした。
 ■当初の痛みが強かった順序 ・・・ 手術創> 肛門周辺 > 尿道
 ■痛みが消えた順序 ・・・ 手術創 → 尿道 → 肛門周辺
 手術後、最も痛かった手術創の痛みが最も早く消えたことは予想外でしたが、手術創はロボット支援腹腔鏡下手術のため、お腹に開いた全6か所の創のうち、臍の上の創を除く5か所はカメラや器具類を挿入する穴(10mm程度)だったので、治りが早かったと考えています。
 尿道カテーテルが外れてから一週間以内は、尿に血糊が混じり、血尿も出ましたが、カテーテルが尿道を傷つけた出血や、尿道を膀胱に縫合した時の出血等だろうと予想しました。
 肛門周辺の痛みは、前立腺が直腸の隣の臓器であり、前立腺が摘出されたことから、周辺が落ち着くまで痛みを伴うのだろうと考えました。
 退院時に「退院後、出血が多かったり、強い痛みが続いたらすぐに病院へ連絡してください」と説明を受けていましたが、いずれもその範囲ではないだろうと様子を見ているうちに、それぞれが治まりました。(2024/4/15 記)

【表中の注記】 :血糊、:血尿
1月 2月
22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20
尿道の管 静止 5
5
5
5
5
●尿道の管が外れる
座る 7
8
9
10
10
●尿道の管が外れる
尿道 静止 3
3
3
4
4
4
4
5
5
5
4
4
4
5
2
2
2
2
2
2
2
2
2
1
1
1
1
0
排尿 尿道の管挿入 5

6

7

7
6


5
5

5
4
4
4
4
4
4
4
4
3
3
3
2
2
2
2
2
2
肛門周辺 静止 7
7
7
6
6
5
5
5
4
4
4
3
3
3
3
3
3
3
3
3
3
2
2
2
1
1
1
1
1
1
排便 10
10
9
9
9
8
8
7
7
7
7
7
7
6
6
6
6
6
6
6
6
6
6
6
5
5
5
5
5
5
手術創 静止 9
9
8
7
6
6
5
5
4
4
3
3
2
2
2
2
1
1
1
1
1
1
0
横向 9
9
8
8
7
6
6
5
4
4
4
4
3
3
3
2
2
2
1
1
1
1
1
1
0
屈む 10
10
9
9
9
8
8
7
6
5
5
4
4
3
3
2
2
2
1
1
1
1
1
1
0
咳等 10
10
9
9
9
8
8
7
6
6
5
5
5
4
3
3
2
2
2
2
2
1
1
1
0

2月 3月
21 22 23 24 25 26 27 28 29 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20
尿道 静止
排尿時 2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
2
肛門周辺 静止 1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
1
0
排便時 4
4
4
4
4
4
4
4
4
4
4
4
4
4
4
4
4
3
3
3
3
3
3
5
5
5
5
5
4

3月 4月
21 22 23 24 25 26 27 28 29 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20
尿道 静止
排尿時 1
1
1
1
1
0
肛門周辺 静止
排便時 4
4
3
3
3
3
3
3
3
3
3
2
2
2
2
2
2
2
1
1
1
0

(2)尿漏れと尿漏れパッドの使用推移

掲載日:2024/4/15 ▲ページTopへ
 前立腺全摘手術の場合、術後の尿漏れは必ず起きるよう。
 その期間を制御する要因は・・・
手術で、前立腺周囲の神経群をどれだけ温存できたか
●術後のリハビリ(特に骨盤底筋体操)にどれだけ取り組んだか
等が影響するようです。
 私の場合、前立腺両側の海綿体神経群を温存していただき(→記事)、骨盤底筋体操(→こちら)は、手術後2日目の1月24日に作業療法士さんから指導を受けて以降、3月下旬までの約2か月間、毎日4~6回行いました。
 一般的には尿漏れは3~6か月続くようですが、私の場合は咳やクシャミ等の瞬間的衝撃が加わった時の尿漏れを除くと、3月下旬頃までには制御できるようになりました。術後約2か月です。

【表中の注意】
・尿漏れパッド使用数:尿漏れパッドは単独使用はできないので、紙オムツ(あるいはブリーフ型パンツ)を履きます。
・瞬間:クシャミや咳、衝撃的動き
1月 2月
27 28 29 30 31 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17
尿漏れパッド使用数 記録せず 5 3 2 2 3 3 4 4 4 3 3 3 5 5 3 4
尿

就寝時 やや制御 ほぼ制御
歩行時 チョビチョビ なし
瞬間 必ず漏れる
静か 時々漏れる
夜中排尿回数 4~5回 3回

2月 3月
18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10
尿漏れパッド使用数 3 2 2 3 2 2 2 1 3 2 2 3 2 2 1 1 1 1 1 1 1 1
尿

就寝時 ほぼ制御 なし
歩行時 なし
瞬間 必ず漏れる
静か 時々漏れる ほぼなし なし
夜中排尿回数 3回 2~3回

3月 4月
11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 31 1 2
尿漏れパッド使用数 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 1 0
尿

就寝時 なし
歩行時 なし
瞬間 必ず漏れる
静か なし
夜中排尿回数 2~3回 2回

8.骨盤底筋体操

掲載日:2024/3/21 ▲ページTopへ

【骨盤底筋とは?】

 骨盤底筋は、骨盤の底にあるハンモック状に広がる筋肉群で、肛門括約筋や尿道括約筋はその一部です(cf.右図)。
 普段は尿道を締めて尿失禁を防いでいますが、前立腺摘出の影響で筋肉が緩み、手術後、尿道カテーテルを抜去すると尿失禁が起きます。
 尿失禁は上記の理由や前立腺摘出時に尿道周辺の神経をどれだけ温存できたか等が影響するようで、平均的に1~3か月、長くて1年程度とのことです。
 私の場合も尿道カテーテルを抜去後、尿漏れが始まりました。尿漏れについては別項で述べますが、概略述べますと、手術日から約8週間経過した現在、クシャミ等の瞬間の力が加わった時を除けば、ほぼ収まっています。安全のために、まだ尿漏れパッドは着けていますが、濡れる量は僅かです。

 この尿漏れを早めに収めてくれるのが以下に示す”骨盤底筋体操”です。
 ウェブサイトにはいくつかの方法が見つかりますが、ここでは、伊勢崎市民病院で指導を受けた方法を紹介します。指導は入院中(術後2日目)に病室で、リハビリテーション科の作業療法士さんから受けました(→cf.入院記録)。

【骨盤底筋体操の手順】

①肛門をギュッギュッっと連続して締め付ける。

スピードは早め。肛門をすぼめて、体内に引っ込める感じ。・・・これを20回
「イッチ、ニー、サン、シー、ゴー ・・・ ジュウク、ニジュー♪」と声を出して(あるいは心の中で)カウントすると、リズムに乗るのでやり易いです。やり過ぎても逆効果のようですが、私は流れで20~30回行っています。

②肛門をギュッ~っとゆっくり(5秒程度)締め続けて、ゆっくり緩める。

・・・これを20回
「1・2・3・4・5、ヒュ~~~~、2・2・3・4・5、ヒュ~~~~、3・2・3・4・5、ヒュ~~~~・・・・
18・2・3・4・5、ヒュ~~~~、19・2・3・4・5、ヒュ~~~~、20・2・3・4・5、ヒュ~~~~」
と、声を出して(あるいは心の中で)カウントしています。ゆっくり締め付ける時、呼吸は普通にしていていいようですが、私は息を止めてしまいます。20回のカウントは両手の指を使っています。体操中は無言なので、来客や電話があったり、カミさんに話しかけられると中断してしまいますが、中断後、残りの回数を行っています。心の負担にならないよう、気持ちを楽に構えています。

上記①と②をセットで、一日4~6回行う
 上記①は簡単ですが、②は時間を要します。一日4~6回実行するのは結構面倒臭いですが、尿漏れが続き、尿漏れパッドを使い続けなければならないことを考えると、頑張るしかありません
 私の場合、手術後約8週間で尿漏れがほぼ収まっていることから考えると、尿道周囲の神経群の温存効果もあったかと思いますが、骨盤底筋体操の効果も大きいと考えています。
 実行管理は簡単なチェックシート(cf.下表)を作成して行っています。
日付 1回目 2回目 3回目 4回目 5回目 6回目 予備
3/20 7:30 10:50 13:10 17:40 21:10
3/21 6:50 9:20 11:30 14:10 17:50 21:30

 姿勢は上向きに寝たまま、座りながら、立っている時など、自由です。(2024/3/21 記)。
・起床時
・就寝時
・テレビを見ながら
・運転中の赤信号待ち
・病院の待合中
・会議中
・(床屋さんで)散髪中
・ボケーっと座っている時
・単純な家事中
 (洗濯物たたみ、食器洗いなど)
・レジ待ち中

9.尿道カテーテルの痛みと原因

Urinary Catheter(júərənèri kæθʌtɜ:ユァラナリィ キャスィタ)
掲載日:2024/3/25 ▲ページTopへ
 入院中、手術直後は手術の傷口が痛く、また両腕に点滴や酸素濃度計測器具、血圧自動測定用注射針、両下肢に血栓防止マッサージ器具等が付いていて、尿道カテーテルの存在は特に意識しませんでしたが、注射針や各器具が徐々に外れ、傷口の痛みも徐々に和らぐにつれて、尿道カテーテルの痛みが気になり始めました

 手術後3日目頃からはこの痛みを強く感じ、入院中の食事は病室でとりましたが、座ると尿道カテーテル周辺が痛くて耐え難く立って食べていました。

 尿道カテーテルはビニールのようなゴムのような製品でしたが、柔軟性がありますが伸縮性はなく、身体や内臓の動きに同期しません。そのため、寝返りや座る時など、尿道付近が移動するたびに強い痛みを感じます。

 座ると自分の体重で圧迫し、ベッドや椅子の座面からの反力で圧迫され、伸縮性がないカテーテルが膀胱から尿道一帯に痛みを加えていると考えています。この痛みはほかに表現し難く、多分体験者のみ分かる痛みだと思います。スクワット運動のように、腰を少し浮かして座った姿勢で食べようとしたこともありますが、尿道カテーテルの痛みは減ったものの、持ち堪える筋力が不足していました。

 74歳の現在まで、記憶の範囲では、尿道カテーテルを装着したのは次の8回
 1.盲腸摘出手術、2.大動脈カテーテル検査、3.大腸がん手術、4.痔の根治手術、5.右下肢粉砕骨折手術、6.同左チタンプレート除去手術、7.前立腺癌生検、8.今回の前立腺全摘手術。
 この回数が平均より多いのか少ないのか分かりませんが(多分多い方?)、内臓と一緒に収縮するカテーテルが発明されれば、手術後の患者の痛みが軽減できると思われます。伸縮性がある柔らかい物質では、尿道挿入時の強度が不足すると考えられますが、その点をクリアした製品に期待したいものです。(2024/3/25 記)



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