整経(せいけい)と巻き取り [ 21世紀銘仙・Index伊勢崎銘仙・全体案内 ]  [ Home ]

いせさき併用絣を紡ぐプロジェクト

新聞紙調達・上毛新聞さんへ相談

館内見学コース紹介(動画)
更新日:2016/2/17
■日時:2016年(平成28年)2月4日。10:00〜
■場所:上毛新聞印刷センターさん(伊勢崎市三和町)
■訪問者:都丸佳男さん(捺染加工担当)、石井広美さん(捺染加工、経糸巻き担当)、
       金井珠代さん(プロジェクト責任者)
■上毛新聞社印刷センター:新井 隆さん(上毛新聞社 印刷局技監・参与)、
                  斉藤ナカ子さん(上毛新聞社 印刷局監理部・副参与)
■内容:捺染加工に使用する新聞紙について、上毛新聞印刷センターさんを訪問して相談。
※→上毛新聞印刷センターさん・建設風景
取材・撮影・記録:上岡(Go!伊勢崎) 2016/2/10 記

 伊勢崎銘仙は糸を織る前に染めます。これを先染めと言います。その糸染め工程を「捺染(なっせん)加工」と呼び、併用絣においては、経糸(たていと)と緯糸(よこいと)とをそれぞれ別に染めておきます。
 緯糸(よこいと)は、緯板(よこいた)に巻き付けて捺染しますが、板の下地処理として新聞紙で包んでおきす。
 経糸(たていと)は糸束を長尺(通常、一反の長さ)の台に置いて捺染しますが、台一面に布を敷き、その上に新聞紙を敷きます。また捺染加工を終えた経糸(たていと)を巻き取る時にも、糸の面と面との間に新聞紙を挟み込みます。


 当時のこぼれ話を一つ。伊勢崎銘仙が生産されていた時代には、これらの工程で使用する新聞紙の量は膨大でしたが、新聞販売店にとっては、余った新聞の販売先として捺染屋さんがお得意先だったようで、新聞販売店から捺染屋さんへの売り込みなどもあったとのことです。細分化、分業化が伊勢崎銘仙生産の特徴の一つですが、銘仙産業に直接的に縁がない業種に対しても波及したこと、興味深い話です。


 今回のプロジェクトにおいても当時と同様に新聞紙を使用しますが、当時の新聞は白黒印刷で捺染に影響を与えませんが、現在の新聞は全ページの内、2/3程度がカラー印刷。新聞のカラー染料が落ちて糸に影響を与えます。とは言え、白黒ページだけを抜き取って準備するのも手間がかかります。そんな折り、縁あって(*1)上毛新聞さんに相談し、白紙の新聞紙をいただけることになり、2月4日、上毛新聞印刷センターさんを訪問する運びとなりました。


 訪問したのは今回のプロジェクトの捺染加工担当の都丸佳男さんと石井広美さん、同責任者の金井珠代さんと取材記録担当として私・上岡の4名。
 まず、上毛新聞社 印刷局技監・参与の新井 隆さんから、新聞用紙や印刷センターが備える生産設備の概要などを説明していただきました。現在の新聞用紙は全長18kmのロール紙で、重さ1.4ton、横幅4ページ分(1.63m)。輪転機への給紙はコンピュータ管理で自動化されていますが、給紙タイミングなどの関係から、平均的に20m程度の紙が残るとのこと。これら残紙はストックして適宜リサイクル処理を行っているとのことで、この用紙を利用できればちょうどマッチしたのですが、新聞紙大に裁断されていないのが難点。
 相談を進める内、輪転機は超高速で回転・印刷するので(*2)、印刷開始後、紙面が正しく印刷されるまでの瞬間に白紙部分が送られ、この部分ならば裁断されるので要求にマッチ。この紙をいただくことになりました。ただ今回の必要分100kgをストックするには日数を要するので、後日改めて受け取りに出向くこととなりました。

(*1)今回のプロジェクト責任者の金井珠代さんは元上毛新聞社の社員さん。ご主人は現在も上毛新聞社の社員さん。
(*2)最大40ページ(うち最大24面カラー)、本紙のほか3つの別刷り(セクション)を同時に1時間に最大18万部を印刷。

掲載日:2016/2/17 ▲ページTopへ

上毛新聞印刷センターさん見学

 相談を終えた後、印刷センター内を一回り見学させていただきました。センター内の見学コースの動画撮影・掲載の許可をいただきましたので、動画でご覧ください。見学コースを案内していただいたのは上毛新聞社 印刷局監理部・副参与の斉藤ナカ子さん。またまた不思議な縁でした(*3)。全長18kmのロール紙がロボットで搬送・給紙され、輪転機で印刷される流れが、銘仙の経糸(たていと)の整経(せいけい)や巻き取り、仮織り工程とイメージが重なって、感動も倍加でした。なお見学は下記条件で対応しているとのことです(*4)。


上毛新聞印刷センターさん(伊勢崎市三和町)の見学コース紹介(4分40秒) 2016/2/4

(*3)斉藤ナカ子さんは金井珠代さんと上毛新聞社同期入社。
(*4)見学申し込み要領
■見学所要時間:約60分(上毛新聞紹介DVD:約15分、工場見学:約45分)
■対象:原則として群馬県在住・在学・在勤の方。
■見学費用:無料
■一回の見学者数:5〜60人(学校の場合100人程度まで)の団体。
■申込期間:見学希望日の1年前から1週間前の前日まで受け付け。
 ※小中高校の社会科見学などで60人以上となる場合は1ヶ月前までに連絡。
■記念写真:見学終了後、記念写真を撮影。写真は翌日の朝刊に掲載し、写真データを後日送付。
■見学可能日:月曜〜金曜(年末年始・祝日を除く)
 ※平日でも都合により見学を受け付けていない日があります。
■見学受入時間:午前 10:30〜12:00、午後 13:30〜16:00(※最終見学開始時間は14:30)
■申込方法:申し込み書をダウンロード(→こちら)し、FAXで申し込む。

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