伊勢崎ルーツのうどん「おめん」銀閣寺本店を訪ねた翌早朝、「哲学の道」を散策しました。 時間は朝の7時前。「何でそんなに早かったのか」って?それはね、銀閣寺駐車場に駐車した、ふるさとさんの「田園のベンツ・スバルサンバーワゴン」の中で夜を明かしたからなんです。 若い時、あっちこっちの登山をした時、駅のホームやベンチ、夜行列車の椅子や通路、新宿駅のアルプス広場のコンコース、無人の山小屋や山奥の屋根付きバス停、また貧乏旅行で学校の用務員室や保健室、お寺さんの庫裏や離れなどで普通に眠れた私としては、車の中なら御殿のよう。もちろん、この時のためにシュラフ持参で、ふるさとさん装備の低反発マットを借りて、最高級クラスのアウトドアベッドをしつらえて、・・・熟睡。 ふるさとさんと言えば、運転席を斜めに倒して眠っていたようで、きっと熟睡できなかったのでは?と言うより、私の天地を揺るがす轟音のいびきできっと一睡もできなかったのでは?運転で迷惑かけて、いびきで迷惑かけて、ホント、スミマセン。次回は、顔にそっ〜とタオルを掛けるか、車の外に蹴飛ばしてください。 睡眠をタップリ取り、駐車場のトイレで洗顔や歯磨きをし、気分はスッカリ若い時の登山気分で最高。予期しなかったのは、季節外れの異常な寒気。車の中では羽毛のシュラフにくるまれて暖かかったのですが、外は結構冷え込んで、ちょっと肌寒い。昨日の深夜、八坂神社境内を掃除していた人に「京都ってこの季節はこんなに寒いんですか?」と尋ねた時、「いえいえ、こんな事は滅多にありません。この寒さは異常です」とのことで、どうやら日本全国を寒気が覆っていた模様。 身支度を済ませ、と言ってもリュックを背負ってカメラを首に下げただけですが、早速に哲学の道へ。駐車場の隅の階段を登れば、銀閣寺参道入口で哲学の道の起点。 終点はここから約1.5km南へ下った「若王子神社」。琵琶湖疏水の流れを眺めながらの散歩道です。 「哲学の道」の由来は、明治後期から昭和初期にかけて、京都大学で教鞭をとった京都学派の哲学者・西田幾多郎、河上肇、田辺元らが、思索にふけりながらこの道を歩いたことから名付けられたとのこと(*)。 ドイツ語のDenken Straase(考える道)にちなんでこの名が付き、「日本の道100選」にも選ばれています。(2012/5/20 記) (*)名前の由来について、「哲学の道」に立つ案内板によれば、名前の詳細は明らかではないとしながらも、 「京都大学教授でのちに大阪経済大学初代学長を務めた黒正巌(こくしょういわお、1895〜1949)が、ドイツに留学した時、ハイデルベルグにあった「哲学者の道 フィロゾーフェン・ウェヒ」を思い出し、昭和の始めころ名付けたと言われています。」とも書かれています。 |
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「哲学の道」沿いには、桜や紫陽花、ツツジ、もみじ等、様々な花木が植えられていて、四季折々の風景を楽しむことができそうですが、今回は桜の季節を終えて、新緑が真っ盛り。季節外れの寒気に襲われた早朝の寒さの中、新緑の緑が寒さの分倍加して爽やかでした。琵琶湖疏水を覆うように葉を広げるモミジを見ると、秋の紅葉時期にも再訪したくなる風景です。 沿道には、洒落た喫茶店や土産物が何店かありましたが、派手な看板も立てず、風景の中に自然に溶け込んでいました。その遠慮がちな風情が逆にちょっと寄ってみたくなる趣をかもし出し、京都を感じました。 また法然院や安楽寺始め、いくつかのお寺さんがひっそりと佇み、その静謐な境内に身を置くと、心静まる思いでした。 疏水の流れと周囲の静かな風景を愛で、歴史あるお寺さんを訪ね、小洒落た店を眺め、ただただ感心するばかりの風情に、全国から多くの観光客を集める理由を理解した散策でした。(2012/5/20 記) |
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「哲学の道」と桜並木 2012/5/12 琵琶湖疏水で泳ぐ鯉 2012/5/12 道沿いの民家脇。休憩所? 2012/5/12 |
琵琶湖疏水は石垣で土留め 2012/5/12 ウツギの花が堤を覆います 2012/5/12 道脇の民家の風情 2012/5/12 |
疏水に架かる小さな橋 2012/5/12 京都一周トレイルにも指定 2012/5/12 所々にある案内板 2012/5/12 |
木々に覆われ、緑濃い付近の路地にも風情があります。 2012/5/12 |
法然院(ほうねんいん)法然院の渋い山門から差し込む朝の光と眩しいほどの新緑、苔むした屋根が心を綺麗に洗い流します。 2012/5/12 |
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哲学の道に立つ案内 2012/5/12 法然院山門 2012/5/12 法然院境内 2012/5/12 |
法然院へ登る階段 2012/5/12 境内側から見る法然院山門 2012/5/12 |
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法然院の庭。 マンリョウの実がまだ残っています。 2012/5/12 |
苔に覆われた法然院の庭 2012/5/12 |
2012/5/12 |
2012/5/12 安楽寺案内 2012/5/12 |
安楽寺山門。早朝のためか、まだ入れませんでした。 2012/5/12 |
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早朝のためか、このお寺もまだ入れませんでした 2012/5/12 |
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道沿いにあった塀 2012/5/12 「哲学の道」は 「日本の道100選」 に選ばれています。 2012/5/12 |
道沿いに会った休憩所? 2012/5/12 付近のカフェも 大きさや風情が落ち着いています。 2012/5/12 |
南天の実がそのまま残っています 2012/5/12 所々にある案内板 2012/5/12 |
まだ実が残る南天 2012/5/12 |
琵琶湖疏水脇には数え切れない種類の草木が生えていて、 それらが川の流れに豊かな変化を与えてくれます。 012/5/12 |
途中、所々に架かる小さな橋も風景に溶け込んでいます。 現在の道路橋示方書の規定では防護柵だけでなく、断面や耐震性能なども不適合でしょうが、 それよりも、現実的に壊れずに耐えている事、それを変えずにいること、 そこが景観重視区域では重要なことと思いました。2012/5/12 |
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2012/5/12 夫婦かな? 2012/5/12 |
琵琶湖疏水でくつろぐ鴨 2012/5/12 |
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道沿いの民家の風情 2012/5/12 小さな橋 2012/5/12 |
クヌギがかぶさる疏水 2012/5/12 山側の墓地を隠す石垣と土塀 2012/5/12 |
2012/5/12 「哲学の道」の説明板 2012/5/12 |
禅林寺(通称・永観堂)禅林寺(ぜんりんじ)は、京都市左京区永観堂町にある浄土宗西山禅林寺派総本山の寺院。永観堂(えいかんどう)は通称。 |
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所々にある案内板 2012/5/12 |
重厚な永観堂山門 2012/5/12 |
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永観堂説明板 2012/5/12 |
永観堂にあった句言・誓願 2012/5/12 |
永観堂境内の石畳 2012/5/12 |
永観堂(*)にあった句言・誓願 2009年5月にNHKのゴールデンウィーク特別番組で、ジャックアタリ氏が、 「この地球を救うのは、他人の幸せを自分の幸せと感じる超民主主義」と唱えましたが、 同じ意の事が書かれていて、思わず足が停まりました。 (*)永観堂(えいかんどう)は禅林寺の通称。 |
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南禅寺 |
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南禅寺付近の俯瞰図 2012/5/12 南禅寺案内板 2012/5/12 巨大な山門 2012/5/12 |
南禅寺の巨大な山門。人の高さと比べてみてください。2012/5/12 南禅寺本殿 2012/5/12 |
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2012/5/12 2012/5/12 |
2012/5/12 マンリョウの実がまだ残っています。 2012/5/12 |
2012/5/12 2012/5/12 2012/5/12 |
琵琶湖疏水を覆うように枝を伸ばすモミジが、黄葉の季節の再訪を促しています。2012/5/12 |
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道沿いの住宅?2012/5/12 |
「哲学の道」の説明板 2012/5/12 |
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銀閣寺本店でいただいた付近の散策マップ |
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「哲学の道」には驚き感動し、癒され、考えさせられる様々なシーンが溢れていて、いくつもの感情が一辺に訪れました。歩き始めた頃、肌寒く感じた気温のことなど、いつしか頭の中からすっ飛んでいました。 荘厳さや静謐さ、大きさ、どのお寺も特筆するばかりの趣。地方のどこかに存在していれば、たった一つできっと有名なお寺さんになるであろうこれらの寺が、ほとんど隣接するかのように建ち、琵琶湖疏水は石垣や砂利や苔に洗われて、清い水を流し続け、それを囲み、覆うようなモミジや桜、クヌギの木立、足下で咲く数知れぬ山野草。これらが全体風景の一要素として融け込み、大規模のお寺さんでさえその主張はほどほどで、大伽藍の南禅寺も、道脇のマンリョウの木や南天も同じ主張で、同じ謙虚さで、散策を終える頃には身体全体を落ち着いた清々しい空気が流れていました。 時計を見れば9時50分、ちょうど3時間をかけての散策でした。 長い歴史に培われたこの風景、今まで名前を聞いた程度の「哲学の道」でしたが、橋や土木設計、システム開発を本業とする我が身を考えた時、遅くとも30歳代の頃に訪れてみたかった場所でした。きっとその後の人生に何かを与えていたように思います。(2012/5/20 記) |