創作そば懐石前回紹介時から3ヶ月経った伊勢崎市境島村の「華竹庵」(かちくあん)。当初予定より少し遅れて田島弥平旧宅の世界遺産登録日の6月25日をオープン日とし、7月下旬からは予約を基本とした営業を開始しました。営業時間は午前11時45分〜午後3時。夜は予約により営業。午後3時過ぎには、ティータイムとして、蕎麦粉を使用した創作菓子とコーヒーセット(600円程度)なども提供(要予約)。 定休日は毎月3,4日を連休、ほかの日はしばらくの間は不定休とし、将来的には木曜日を定休日とする予定(曜日は検討中)。 メニューは・・・ ◆もり蕎麦・・・650円 ◆膳 ●萬戸膳(もり蕎麦、お任せ前菜、天ぷら(エビ、ほか)、季節の料理、デザート、コーヒー)・・2000円 ●研香膳(もり蕎麦、お任せ前菜、天ぷら(エビ、ほか)、季節の料理、デザート、コーヒー)・・1500円 ●和香膳(もり蕎麦、お任せ前菜、天ぷら(野菜)、デザート、コーヒー)・・・・・・・・・・・・・・・・・1200円 ◆ミニ蕎麦懐石・・・3000円から ◆蕎麦前セット・・・・850円(日本酒、先付け) ◆変わり汁・・・+150円 膳料理と懐石料理は事前予約が必要です。TEL:0270-75-4957 FAX:0270-75-4967 いよいよ本格的に営業開始した「華竹庵」(かちくあん)。蕎麦を中心に置きながらも、前菜やデザートで提供される料理は全て創作料理。昆布やシイタケ、切り干し大根などの出汁をベースに関西風に味付けられ、時にはエスニックなスパイシーな味付けを加え、多国籍な食文化を伝えています。それを支えるのは、店主・時平和子さんの長い海外生活で培った味覚や料理の腕。 蕎麦は地元群馬産を中心に、季節に応じてその時々の風味や味わいがある蕎麦粉を使用。蕎麦は打った後と茹でた後の経過時間が重要。美味しい蕎麦を食べて欲しいとの店主の願いから、作り置きをせず、来客のタイミングに合わせて準備します。お客さんに予約をお願いする所以です。 店の奥の和室には、店主が集めたトルコやアジアの様々なコレクションが並んでいます。絨毯や陶器、コーヒーカップ、絵画(うるし絵やガラス絵)、布、調度品、生活用品など、歴史的にも文化的にも貴重な品々です。今後、これらのコレクション展や藍染め教室、トルコ絨毯とトルコ料理教室、健康食品試食会など、様々なイベントも企画しているとのこと。 世界遺産の街・伊勢崎市境島村に誕生した「 |
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@:蕎麦。8月2日から新蕎麦(群馬県みなかみ町産の夏蕎麦)の提供開始。夏蕎麦は5月に種まき、7月中下旬から収穫開始。華竹庵では”変わり蕎麦”として、8月上旬から秋蕎麦の出荷が始まる10月下旬頃まで提供。蕎麦の割合は二八蕎麦や十割蕎麦に対応。 A:季節の天ぷら(この日はエビ、ミョウガ、オクラ、カボチャ、ナス) B:ゆば、長芋、モロヘイヤ、枝豆の胡麻和え C:とうがんとエビ、ピンクペッパー D:香味野菜(オオバ、ミョウガ、長ネギ)と豚肉の梅肉味付け E:枝豆の豆腐 F:うさく(ウナギとキュウリの酢の物) G:季節のフルーツ(この日は巨峰、メロン、マンゴー) H:季節のデザート(この日はスイカのゼリー) ほかに、食後のコーヒー。 |
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手洗い所 |
蕎麦打ち台をガラス越しに見ることができます |
そば屋さん「華竹庵」(かちくあん)富岡製糸場と絹産業遺産群の世界遺産の街・伊勢崎市境島村。町内には世界遺産の田島弥平旧宅をはじめとする養蚕農家群が建ち並び、群馬県指定史跡の「金井烏洲と一族の墓」や日本キリスト教団島村教会(文化庁・登録有形文化財)などがあり、周辺各所には当時の面影が残されています。 そんな島村の一画に、金井烏洲の父・金井萬戸(ばんこ)の書斎「華竹庵」が一室として残された建物が現存し、そば屋さん「華竹庵」は、その建物の玄関間(ダイドコロやオカッテなど)を利用してのオープンです。店の名前の由来は萬戸の書斎「華竹庵」から。4月26日現在、改装等の工事が進行中で、オープンは5月下旬予定。(2017/4/29 記) |
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金井萬戸(ばんこ)の書斎「華竹庵」(オクノマ) 手前の部屋(ナカノマ) |
ギャラリーそば屋さん「華竹庵」の店主は豊富な経歴の持ち主。過去の仕事を通じて蒐集した様々なコレクションをお持ちです。いくつかを紹介しますと、●絨毯(ペルシャ、トルコ、ほか) ●キリム ●手作り織物 ●壁紙(特にウィリアムモリス) ●食器 ●陶器 ●アンティーク家具 ●ガラス絵 ●うるし絵 など ※コレクションは普段は公開していません。見学ご希望の方は店主にお問い合わせください。 |
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「華竹庵」の床の間 アンティーク家具や道具、絵画 |
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食器やランタン 壺 きせる うるし絵 火鉢 「華竹庵」の廊下 |
影絵人形 アンティーク家具など ガラス絵やうるし絵 うるし絵 壺 |
料理教室、自然食品店主はコレクションのほかに、料理や自然食品に対してもこだわりを持っています。特に料理に関しては、過去の海外生活で習得した腕を活かして、料理教室を計画しています。対象とする料理は●トルコ ●アジアン ●フレンチ ●中華 ●精進料理 ●和菓子 など 自然食品に対しては試食会やサロンを計画。これらの催しを毎月一回程度開催したいとのことです。 |
■旧利根川の中州にあった俳人・金井萬戸(ばんこ)の書斎「華竹庵」を現在地に移築 ■画家・金井研香(けんこう)(1803-1879)が「華竹庵」を建物の一部屋として配置する間取りで、新宅を建築(幕末)。 (現在の金井ナホ家。この度のそば屋さん「華竹庵」の建物) ■金井研香宅の西隣に南宋画家・金井烏洲(1796-1857)宅を新築(明治元年)(現在の金井義明家) |
金井家系図 |
華竹庵の位置。島村教会の西方130m。田島弥平旧宅の東方450m。 グーグル地図 |