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緑内障との付き合い

 当記事は、緑内障の治療開始から手術、および手術後の経緯について記録したものです。
緑内障の治療開始緑内障手術手術入院手術後の経過予想と不安
更新日:2024/1/9、掲載日:2023/12/30

緑内障の治療開始

掲載日:2023/12/30
 いつ頃から緑内障の症状が出たのか自分でも把握していません。視界が徐々にシルクスクリーンがかかったようにかすみ、セピア色の写真のように薄暗く、近くの眼科医にかかったのが2019年12月16日70歳の時でした。
 その日、視力や眼圧、視野検査を行い、処方されたのが白内障と緑内障の点眼液。受診前に情報を集め、周囲の知人らの体験談などを聞き、白内障と診断されることは覚悟していましたが、緑内障も診断されて少し落ち込んだことを覚えています。眼科医にかかるかどうか逡巡していた期間は正確には覚えていませんが、1、2年程度だったような気がします。

 視力は子供の頃から自信があって、いつも1.5でした。その代わり老眼が早く、40歳代前半から。以後、視力に関しては老眼鏡さえあれば問題ない程度に考えていましたが、かすみや濁りが入って来て、更に視野が狭くなって来てからは眼鏡では解決できない問題が増えました。

 緑内障の主原因は眼圧が高いことで、眼圧が高くなる理由は・・・
 加齢、ステロイド軟膏塗布やステロイド内服薬服用、ぶどう膜炎、高血圧、低血圧、糖尿病(糖尿病網膜症)、片頭痛、睡眠時無呼吸症候群、ストレス、スマートフォンやパソコンの長時間使用など
 が挙げられるようです。
 これらのうち、私の場合、下記項目が当てはまります。当てはまる項目が多過ぎるのが残念です。
 加齢、ステロイド軟膏塗布(現在に至るまで6年間。最近自主的に中止しています)やステロイド内服薬服用(6年前からプレドニン3年間)、ぶどう膜炎(2020年12月に群大病院(*)で治療)、片頭痛(若い時)、睡眠時無呼吸症候群(カミさんから言われたことがあります)、ストレスパソコンの長時間使用(職業がシステム開発と構造設計だったので、大型汎用機から現在のパソコンモニターに至るまで、ディスプレイを見続けて約50年。)

(*)群大病院:群馬大学医学部附属病院

 緑内障は進行が進めば失明に至る病気です。過去の本業や生活習慣を今更変えることはできないので、寿命まで視力を失わずに済むように、今後のケアを慎重に行いたいと考えています。(2023/12/30 記)

緑内障とはどんな病気? 原因、種類、症状について
 (Medical Note:東京慈恵会医科大学 眼科学講座 主任教授 中野 匡 先生)


点眼液の経緯

白内障治療
 当初:カリーユニ点眼液0.005%(2019/12/16~)
  その後:ピレノキシン点眼液0.005%
緑内障(眼圧を下げ緑内障の治療をする)
 当初:ラタノプロスト点眼液0.005%(2019/12/16~)
  その後:プリンゾラミド点眼液1%(2020/4/10~)
       チモロール点眼液0.5%(2020/11/9~)
       アイベータ配合点眼液(2021/12/2~)
       アイラミド配合懸濁性点眼液(2022/5/21~)
       ラタチモ配合点眼液(2023/2/20~)

眼圧の経緯

点眼液で治療中(検査方法:風を当てる方法)
  右目:14~18
  左目:18~28。一度だけ14。大概20超え。入院後、手術直前には30超えだったこともあり。
緑内障手術後(検査方法:精密眼圧検査(事前に麻酔液を点し、眼圧検査機械で計測))
  左目:術後1日目=2、術後2日目以降、退院後外来診察時=10~14(詳しくは後日「退院後の経緯」で記載)

手術日

白内障手術
 右目:2022年5月18日 左目:2022年5月25日
緑内障手術
 左目:2023年12月12日

緑内障手術

掲載日:2023/12/30 ▲ページTopへ
 緑内障の症状や手術の目的、手術方法については、いくつかの医療関係ウェブサイトに詳しいので、ここでの説明は省略します。下記にいくつかのウェブサイトを紹介しておきます。

緑内障手術(医療法人社団 医新会)
緑内障の手術-手術方法から手術時間まで(東京大学大学院医学系研究科外科学専攻眼科学 教授 相原 一 先生)
緑内障の手術が必要な人とは?手術内容・注意点・合併症を説明(健達ねっと)

 私が受けた手術は線維柱帯切除術(トラベクレクトミー)(濾過手術法の一つ)で、医療機関は群大病院眼科(→ウェブサイト)。

線維柱帯切除術(トラベクレクトミー)とは・・・

(以下は手術前に群大病院から渡された「緑内障手術について」ほか、いくつかのウェブサイトを参照しました)
緑内障手術の代表的術式。治療効果が高く、ほとんどすべての緑内障タイプに適用できる。
結膜(白めの表面の薄い膜)を切って、角膜(黒目)と強膜(白目)の境界に強膜弁をつくり、そこから眼内の房水(目の中で生成された水)を眼外に導くバイパス(孔)をつくる。眼外に導かれた房水は濾過胞(水たまり)に溜まる
・強膜弁をつくるだけでは房水が眼外に流れ過ぎて低眼圧(目に張りがない状態)になるため、強膜弁を糸で縫合して手術を終え、手術後の外来診察でその糸を切って房水の流れや眼圧を調整する
・濾過胞は人工的に作成するもので構造的に弱く、稀に細菌が眼内に入り感染症を起こすことがあるので手術後の入念なケアが重要

 手術当日の様子は、当ページ内「手術入院」の12月12日に記録しましたが、手術台に横たわる前に上述の手術内容は把握していながらも、結膜の切除や強膜弁の処置、糸で縫合する各ステップを理解する間もなく手術が終わりました。

手術入院

12/11(入院日)12/12(手術日)12/1312/1412/1512/1612/17(退院日)
掲載日:2023/12/31 ▲ページTopへ
 以下は、緑内障手術のために入院した2023年12月11日~12月17日の7日間の入院生活記録です。

12月11日(月:入院日)

7:10 自宅発

 カミさんが同行。視力・視野の関係で夕方以降の運転は控えていますが、明るい時間帯は支障なく運転できるので往路は自分の運転。

8:05 群大病院到着
8:10 入院センター到着
8:40 入院センター手続き。リストバンドほか書類を受け取る
8:55 南病棟9F、眼科で説明を受ける(内服薬、点眼液を渡す)
9:00 病室説明(通路北側・4人部屋の窓側)
9:30 眼圧検査
9:50 入院中の薬、手術後の過ごし方、スケジュール表ほかの説明
11:30  担当医から検査および手術の説明

 左目精密眼圧=26。眼圧の話とは別に、左目の角膜の細胞数が700/mm2程度であることを知らされる。角膜細胞数は20代は3000、通常は2000以上。この数値が500を下回ると角膜症になり、角膜移植でしか透明な角膜を取り戻すことはできないとのこと。
 緑内障で視野が狭くなっていることに加えて、角膜細胞数が危険領域にあることを知って悩みが増える。角膜移植についてウェブで調べると、移植希望者に対して供給量は1割程度とのこと。アイバンク登録者が少ないのでしょう。一方で大阪大学で2022年、iPS細胞による角膜細胞を用いた臨床試験が実施され、希望が湧きますが、iPS細胞研究は支援が十分でなく、2012年ノーベル生理学・医学賞を受賞した山中伸弥氏が理事長を務めるiPS財団では、企業へ寄付を求めています。(→iPS財団

12:00 昼食(常食。以下入院中は全て常食)
16:10 シャワー

シャワーは手術当日と翌日は不可。術後2日目から首から下のシャワーができる。洗髪は術後2日目から介助があれば可。洗顔は退院後の初外来まで不可。

18:00 夕食。入院後の新しい点眼液。ガチフロ(効能は下記)を受け取る。

ガチフロ:眼感染症の治療や眼手術前後に眼の細菌を殺菌する。

20:40 明日の手術順番の連絡を受ける。順番は1番で8:30から。

 手術日は月曜日と火曜日とのこと。この日手術を受ける患者は20人以上。同時に何人が手術を受けられるのか分かりませんが、遅い人は夜9時過ぎに呼ばれていたので、病室で自分の待っている間の不安を考えると、1番目だったことは幸運でした。

21:00 就寝

院内のネット環境

 入院中は無為に過ごす時間が多いです。やるべきことが多いのに時間が足りない状況に比べたら贅沢な話ですが、普段の自分の生活環境じゃない場所で、行動範囲も病室と診察室、トイレ、食堂程度なので、時間を持て余します。
 今回は、mobile wifi と iPadを持参したので、スマホよりは退屈しのぎになりますが、NHK+を設定して来るのを忘れたので、朝ドラは見られません(テレビカードを購入すればいいのですが、入院したばかりでまだテレビカードを未購入)。テレビは最近リアルタイムでは見ていないので、ネット環境とモニターさえあれば間に合うのですが、病院では自宅の環境レベルは期待できません。

院内の生活環境

 病院は怪我や病気を治療する場所ですが、患者にとっては病院で過ごす日々も生活の一部。できるだけ快適に気持ちよく過ごしたいものです。一週間以上の入院は、45歳以降、今回で6回目。病院差はありますが、病室や食事、院内アメニティ、院内店舗など、概して向上していて、治療の心の重さが軽減されます。本当は病院の世話にはならない方がいいので、居心地良くするのも程度問題でしょうが。

12月12日(火:手術日)

6:00 起床(夜中の小用は1回)
6:40 血圧(BP)=136/71、体温(BT)=36.3度
    (BP:Blood Pressure、BT:Body Temperature)
6:50 点眼

右目:今まで通り(フルオロメトロンとアイラミド)
左目:ガチフロ。サンピロ(手術まで30分毎)

6:50 点滴用注射針を刺す
7:05 点滴開始
7:45 朝食(病室で)
8:20 処置室へ出向いて車椅子に乗る
8:30 手術室へ。ベッドに横たわり準備

Ox(酸素濃度)、BP、BT、心拍数の自動計測装置セット、手足を半拘束、頭にキャップ

8:40頃  手術開始

執刀医ほか1名のドクター、ナース2名
(ベッド上で横たわっての確認なので正確である保障はできません)

9:20頃 手術終了。


手術した左目には大きな包帯。
病棟看護師さんが迎えに来る。病棟で点滴を外す。
BP=136/69、BT=36.1度、Ox=97%



9:35 病室へ戻る
12:00 昼食(病室で)
13:40 BP=126/79、BT=36.5度、Ox=97%
18:20 夕食(病室で)
21:00 就寝

手術順番は一番目

 今日の朝一番で手術を受けました。今日の眼科の手術予定者は20人を超えていたようですが、私は何と一番目でした。手術室は3階と4階に何部屋かあるとのことですが、それでも遅い人は夕方になってしまうようです。遅い時間まで不安な気持ちで待機しているより、早めにしてもらいたいと思っていたので、幸運でした。

12月13日(水:術後1日目)

6:20 起床
6:55 左目の包帯を外す。目は開く。手術前と同様の見え方。
8:10 朝食(病室で。昼食以降は食堂で)
9:15 眼圧測定(風を当てる方法)
10時頃 温かい濡れタオル3本が貸与される。

 手術当日はシャワーを使えないこともあって、ちょっと熱めの濡れタオルで顔と身体を拭くと、肉体的だけでなく精神的にもサッパリ、スッキリします♪

11:05 診察

・精密眼圧=2(一挙に下がったが、術後1日目であること、房水が過剰に漏れている様子もないことなどから経過観察。)
・ゴミが入っているような異物感=糸が入っているので。糸は溶けない。慣れるしかない。
・目のかすみ=術後1日目なので。徐々に薄らぐ。

11:30  点眼開始(左目に下記2種類を一日6回→7時|10時|13時|16時|19時|21時)

・ガチフロ[ニューキノロン系合成抗菌薬]
・ベタメタゾン[ステロイド抗炎症薬]

12:00 昼食(食堂で)
13:30 BP=136/79、BT=36.2度、Ox=97%
18:00 夕食(食堂で)
21:00 就寝

手術は?

 手術は無事に終えました。朝8時半に手術室に入り、9時20分には退室。その間、50分。麻酔は目だけなので、執刀医の先生方と手術室付き看護師さんとの会話も聞き取れ、穏やかな雰囲気で進めてくれていたので、当方も安心してお任せできました。手術台に横たわりながら、受ける側も大変ながら、医療従事者はもっと大変だろうと感謝の思いを巡らせていました。

手術後

 手術室から病室までは病棟看護師さんが車椅子で連れてきてくれ、以後、ベッドで安静。手術中に行政関係の電話が2通入っていましたが、すぐに対応する気力もなく、一人には簡単なメール、もう一人には午後に電話して取り敢えず急場をしのぎました。
 安静と言っても、ずっと寝ているのも疲れるので、寝たり起きたり、トイレに行ったり。楽しみは一日3回の食事です。いつも美味しくいただいていますが、量がちょっと少ない。健康のためにはちょうどいいのでしょう。
 術後1日目の今日、朝7時前に眼帯を外していただき、サッパリ( ^o^)。包帯を外した後は、保護メガネを着用。白内障手術時に購入した保護メガネが使えました。

術後最初の診察で、眼圧は?

  術後、最初の診察では、精密眼圧検査の結果が、何と2。
 今まで3年間、眼圧を下げる点眼液を差し続けながらも、20以下になることはあまりなく、今回の手術決定も、眼圧がなかなか下がらず、視野も狭くなってきたことで踏み切った訳ですが、こんなに極端に下がるとは予想外でした。下がり過ぎると房水が出過ぎてしまう懸念がありますが、今の所、それも大丈夫そうなので、様子見となりました。
 視野が霞んでいるのは術後間もないこと、目にゴミが入ったような異物感は糸が入っているので仕方ないことのよう。とにかく眼圧が大きく下がったことは喜ばしいことと思います。
 緑内障は、術後もあれこれと調整が必要なようなので、長いスタンスで経過を見ることになりそうです。

術後の痛み

 昨日の朝一で手術を受けたあと、昼過ぎ頃から目に痛みが出て来て(多分、麻酔が切れて来たためでしょう)、そのまま痛みが強くなると心配なので看護師さんに相談したところ、医師からロキソプロフェンとレパミピドを処方してもらいました。痛みが強まったら服用しようと思っていたところ、我慢できる範囲に留まり、飲まずに済みました。薬は飲まずに済むならば、飲まないように心がけています。

掲載日:2024/1/4 ▲入院Topへ|▲ページTopへ

12月14日(木:術後2日目)

6:30 起床

腹筋10回×1回
7:10 着替え
8:00 朝食(病室で)

スクワット10回×2回

 入院中は食事や検温・検圧、診察等の時間を除くと暇です。ベッド上で安静にしているべきなのでしょうが、運動不足になって身体が鈍ってしまうので、軽い運動を始めました。力み過ぎると眼圧に悪影響を与えてしまいそうなので、無理のない範囲で腹筋とスクワットを行いました。

8:40 眼圧検査(風を当てる方法)
8:50 診察

精密眼圧=12。経過は順調。手術した左目が少し痒いが、切除手術なので暫くは痒い症状も出るよう。かすみは昨日より軽くなる。予定通りに17日(日)に退院してよいと告げられる。退院後の初外来診察を21日(木)とする。

12:00 昼食
13:40 BP=130/67、BT=36.7度、Ox=98%
14:40 シャワー(首から下のみ)

スクワット10回×2回

16:40 退院後の初外来診察日の予約時間を14:00とする

18:00 夕食

21:00 就寝

術後2日目の眼圧は12

  術後2日目の精密眼圧は12でした。昨日の2は低過ぎて、逆に心配な点もあったので、安心しました。今日のような眼圧で落ち着いてくれればいいのですが。術後の経過は順調とのことで一安心。

QOL(Quality Of Life:生活の質、人生の質、生命の質)

 緑内障手術後なので、院内では運動もできず、病棟の外にも出れず、運動と言えば病棟フロアの診察室やトイレ、談話室まで往復する程度。このような状況においては一日三度の食堂への往復も運動の内。あれこれマメに移動しても万歩計は一日2000歩程度。身体がスッキリしないので、軽くスクワットや腹筋運動を始めました。眼圧に悪影響があるかな?緑内障で視力・視野が悪化している状況を徐々に認めていますが、これが現在のQOLでしょう。

12月15日(金:術後3日目)


腹筋10回×1回
6:10 起床

8:00 朝食

スクワット10回×3回


8:45 眼圧検査(風を当てる方法)

10:40 診察(教授診察)


12:00 昼食
13:00 カミさん来訪(髭剃り後クリームと着替え(靴下、Tシャツ)を持って来てくれる)
14:00 院内コンビニへ郵便物投函
14:30 BP=140/73、BT=36.1度、Ox=98%
14:50 診察(主治医診察) 精密眼圧=10

スクワット10回×2回

15:10 シャワー(首から下のみ。入院後初めての髭剃りでサッパリ。)

16:00 市役所から電話。以前、担当行政区から提出した要望書に対する回答。

18:00 夕食
21:00 就寝

術後3日目の精密眼圧は10

 術後3日目の精密眼圧は10。順調です。
 今回、群大病院へ通院、入院、手術し、様々な検査を受ける中、眼圧検査には風を当てて簡単に測る方法と、精密検査があることを知りました。精密検査方法は、事前に点眼液(麻酔液)を点し、しばらく時間を空けて、眼圧検査機械で計測するものです。

病院食、味の濃さがちょうどいい、but 量が・・・

 今回の入院については食事制限はなく、3食とも常食を用意していただき、しかも昼食と夕食はAコースとBコースの2種類から選べて、毎食、美味しくいただいています。味は外食に比べると相当に薄味ですが、私は外食が濃過ぎるので、病院食がちょうどいいです。
■病院食の量・・・病院食の味付けはちょうどいいのですが、量が少ない。常食であること、ほかの患者さんのを見ても同じなので、これが一日の摂取量として標準なのでしょう。

体重減少

 今年の夏、コロナに感染して高熱が三週間続き、その間、食事量が少なかったため、何と7キロ痩せて、以来そのままの体重ですが、今回の一週間の入院で、また2キロくらいは痩せそうな予感(退院後の計測で、実際にちょうど2キロ痩せました)。それでもまだ標準体重よりも多いので、健康のためにはこの機会に痩せた方がいいのでしょう。

12月16日(土:術後4日目)


腹筋10回×1回
腹筋15回×1回
6:10 起床
7:10 院内 Walking 1,100歩(廊下と食堂への往復)

スクワット10回×2回


8:00 朝食




8:50 眼圧検査(風を当てる方法)
9:40 診察

 精密眼圧=18 と高かったが、別の方向で再度測定すると13だったので、経過観察。高い値が続く場合は糸を切るなどの処置を行って調整するよう。

10:30 院内コンビニで野菜ジュースと牛乳を購入。サービスセンターで「アイ浄綿」を購入。

スクワット20回×1回

12:00 昼食
13:50 BP=134/64、BT=36.6度、Ox=99%
14:00 シャワー(首から下のみ、髪は固く絞ったタオルで拭く。)
15:40 退院説明を聞く。

 現在通院中の他病院(伊勢崎市民病院、石井病院、地元眼科医)の担当医への手紙を受け取る。

18:00 夕食
21:00 就寝

眼圧調整

 術後4日目の今日の精密眼圧は18。「えっ、高過ぎ!」 先生も疑問に思ったのか、違う方向で再度測ると13。昨日は12だったし、様子を見ることに。まずは一安心。術後も高い場合には、糸を切って調整するようです。

この糸は・・・

 緑内障の繊維柱帯切除術では、角膜と強膜の間に房水の通り道の強膜弁をつくり、房水が流れ過ぎないように胸膜弁を糸で縫って、手術を終えるとのこと。術後の眼圧調整はこの糸でおこなうよう。ちなみにこの糸は時間の経過で溶ける材質ではなく、術後、目にゴミが入っているような異物感は、この糸が原因しているよう。

12月17日(日:術後5日目、退院日)


腹筋15回×2回
6:00 起床

<退院支度>

8:00 朝食(入院中、最後の食事)
9:00 眼圧検査(風を当てる方法)
9:00 カミさんから、「病院1Fエレベーターホールに到着した」とのメールが入る

 「診察は多分10時過ぎだろうから、10時半頃で大丈夫」と伝えておきましたが、早めに来たとのこと。病院では感染症対策のため、現在面会制限中で、付き添いも見舞客も病室には入れません。困ったと思っていたところ、病棟の談話室まで入ることが許可されました。面会制限中は面会できる時間は午後1時~午後7時ですが、退院が午前中だったので許可が出たのでしょう。

10:25 診察。精密眼圧=12。特に問題がないので、退院の最終許可が下りる。今後は外来診察で。
10:45 退院

 現在、院内面会制限中のため、入退院センターには寄らずに退院してよいとのこと。会計は次回以降の外来診察時の支払い。支払いは銀行振り込みなど、ほかの方法も選択可能。
 病棟を後にする前に、看護師さんらにお礼を言ってからと思いスタッフステーションに寄ると、ステーション内にいたのは僅か数人。そうです、看護師さんらは担当患者さんの世話を始め、様々な対応で常に忙しいのです。皆さん、大変お世話になりました。ありがとうございました。


緑内障・手術後の経過予想と不安

掲載日:2024/1/9 ▲ページTopへ
 緑内障手術を受ける前に、医師から資料をもとに詳しい説明があります。その中で最も印象深く残っている説明が

緑内障手術は治すための手術ではなく進行を止める手術

であると言うこと。
 過去に受けた手術には盲腸摘出、大腸がんのS条結腸一部切除、痔の根治手術、右下肢粉砕骨折の治療がありますが、これらは全て”治すため”でした。
 目の治療に関しても、2022年5月に受けた白内障手術では、それ以前のシルクスクリーン越しに見るようなセピア色の暗い世界が、一挙に明るくハッキリ見えるようになり、緑内障に関しても期待はあったので、この説明を聞いた時には戸惑いと落胆がありました。更に、

■手術自体が眼にとっては刺激になるので視機能が一旦下がること、

■手術後も進行が抑制できる保証はなく、

進行の抑制が一部に留まる場合、あるいは全く進行を抑制できない場合もあり、

■どの経過を辿るか、手術をしてみないと不明


であることを説明され、戸惑いと落胆に不安が加わりました。

 これらの説明では、患者の立場として手術する意味がなさそうですが、手術を受けずに、眼圧制御ができず、視野の悪化が止まらない場合には、生活に不自由が生じ、失明に至る危険があります。


 右図は群大病院から受け取った説明資料内の挿入図を元に書き起こしたものですが、この図が以上の内容を的確に説明しています。






 

 放置して失明の不安を抱えて過ごすか、手術を受けて進行を止められる可能性に賭けるか、重要な二者選択です。

 結果的に手術を選択しましたが、手術後も更に不安は残ります。それは・・・
・他に抱えている目の病気や角膜の細胞数など、様々な条件が影響し、経過によっては追加手術が必要になる可能性があること。
 最終的には失明の可能性がありますが、悪化しても、寿命まで持ち堪えてくれればいいと言う考え方が、緑内障患者の心構えのようです。

退院後の経緯

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 以下は、退院後の外来診察と日常の記録です。

・・・ですが、以下後日掲載。



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