オープンガーデンいせさき・2015の最後のレポートはここ「ふくろうガーデン」。参加26軒の最南端、伊勢崎市境島村の世界遺産「田島弥平旧宅」の東方700mの位置にあります。何と言っても目印は入り口のふくろうさん。ガーデン名の由来です。埼玉県道・群馬県道258号中瀬牧西線(なかぜもくさいせん)を走っていると大きなまん丸お目々で迎えてくれます。 「ふくろうガーデン」は今年2回目の参加。昨年初参加後にも園主の関口さんとは何度か会う機会があって、その都度、オープンガーデンに対する熱い想いを語ってくれました。今回、昨年の記憶を胸に訪れると、その想いが十分過ぎるほどに伝わる光景が広がっていました。 掃き清められた母屋の前庭、その片隅に置かれた赤い番傘と長椅子、和風カフェのように仕上げられた休憩所、よく手入れされた樹木や草花、納屋の前庭の南側に新たに設けられた休憩コーナー、まるで観光地の庭園を見学させていただく思いです。 岩山を思わせる母屋の前庭には巨岩が置かれ、枯山水や蹲(つくばい)、小路が造られ、小路には小砂利が敷かれ、脇にはリュウノヒゲやヤブコウジ、ナルコユリなどが山野の風景を醸し出しています。山の小路から樹木越しに眺める前庭もまた風情があります。 庭のそこかしこに置かれた巨岩や石燈籠、石橋、石のテーブルや椅子なども緑と程よく調和し、植木や造作の見物、休憩など、様々な思いを誘い、贅沢な気分を味わせてくれます。今回改めて発見したのは、水瓶で育つアサザ。十数年この瓶の中で育っているとのこと。準絶滅危惧種のアサザ、生育環境が気に入っているのでしょう。 今回、特に驚いたのが、多くの女性が”おもてなし”部隊として手伝っていたこと。地元島村の女性の皆さんです。園主・関口さんの人望、世界遺産の地・島村の女性たちの”おもてなし”精神や団結力など、様々なものを感じ、オープンガーデンが生み出す大きな副産物を見せていただいた思いです。(2015/7/4 記) |
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掃き清められた母屋の前庭、片隅に置かれた赤い番傘と長椅子 |
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入口から母屋へ向かう石畳 前庭の片隅には蹲(つくばい) |
県道沿いの裏庭。大きな踏み石と石のベンチ。 枯山水と石灯籠、手入れされた樹木 |
石燈籠と山路 石で造られた野鳥の餌台 岩山で咲くまっ赤なシャクナゲ |
築山の小路から眺める前庭 石橋や石燈籠、巨岩に射し込む木漏れ陽 |
素朴な形状の石灯籠 納屋の前に設けられた休憩コーナー |
編笠のような石燈籠、石の椅子やテーブル、周囲を埋める緑 和風カフェのような休憩所 |
前庭から門へ続く路 岩山の小路への入り口 |
アサザが育つ水瓶 空を覆う柿の古木がいい味わいを醸し出しています。 |
石橋や燈籠、テーブルや椅子、足元を覆うリュウノヒゲやクリスマスローズ、様々な緑 |
オープンガーデン・2015 いせさき、ガーデンの案内 |
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