「オープンガーデンいせさき」に2018年に初参加し、2019年2回目の参加となった「ひさよちゃんちの庭」は、伊勢崎市国定町一丁目の住宅地の奥まった場所にあります。「ひさよちゃんちの庭」を含めて、周囲の住宅の敷地は広大で、多くのお宅が屋敷林を構え、周辺全体が風致地区的様相を示しています。 「ひさよちゃんちの庭」も南側の隣家との境界には大きな樹木が立ち並び、圧倒的な緑の量です。その大きな樹木と自宅の間に広がっていた畑を利用して庭づくりを始めたのは14年前。四季を通じて花を咲かせたい想いで仕上げてきた庭は公園のような広さですが、縦横無尽に造られた遊歩道がどのコーナーへもすぐ近くまで導いてくれます。 遊歩道も花壇も全て庭主さんの手作りで、その手作り感が庭全体に親近感と優しさを漂わせてくれます。遊歩道で仕切られた花壇には様々な花が植えられ、訪問日にはパンジーやキンギョソウ、ルピナス、ペチュニア等が色とりどりの花を咲かせていました。花と一緒に動物や小人、エンジェルの噴水、小物等の置物が置かれ、花壇に楽しさ、面白さを加えています。どのコーナーにも共通に漂うのはメルヘン的世界。動物や小人たちと花が一体となって、何かの物語を語っているかのようです。 家の横の庭では前年同様にイチゴが育ち、今回もまたご馳走になりました。かつて私もイチゴを育てた体験がありますが、やってみると簡単ではありません。いい感じで熟して来たかと思って摘んでみると、裏側をパクリと虫に食われていたり、消毒するにもその種類や量・タイミングを覚えなければならず、泥を付かせないためにはマルチを張ったり、でもイチゴ生産者でもないのでそこまで専門的にはできないし・・・と体験すると、庭でイチゴを育てようなどと安易には言えません。毎年上手にイチゴを育て、生で食べたりジャムにしている庭主さんにとって、花を育てるのもイチゴを育てるのも同じことなのでしょう。 広い庭に縦横無尽に遊歩道が走り、花と動物や小人の置物が一体化して、メルヘン的雰囲気を醸し出している「ひさよちゃんちの庭」でした。(2020/2/27 記) |
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ルピナスやキンギョソウ、アリッサムなど、たくさんの花に囲まれる白ウサギ ちょうど見ごろのオレンジ色のバラ、たっぷりと蕾を付け咲き始めたピンクのバラ |
入り口脇で来園者を迎えるチンパンジーの置物 花に囲まれる小人たち。大きな壺が構図に安定感を与え、いい感じです。 |
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子どもとカエル、仲良く エンジェルの噴水 |
犬の置物がお出迎え ブルーデージー(?)とウサギ 玄関の前を飾る寄せ植えと小人 |
ブランコに乗ったピエロの人形 |
窓辺を飾るペチュニアなど 窓辺を飾るペチュニアやパンジー |
玄関前の花壇 ベランダを飾るベゴニアやパンジー 白いモッコウバラのアーチ |
和風庭園コーナー 休憩コーナー |
花壇と遊歩道 遊歩道の三叉路 花壇と遊歩道 |
花壇と砂利の遊歩道 アーチをくぐる遊歩道 赤レンガで縁取りされた砂利の遊歩道 |
縦横無尽に走る「ひさよちゃんちの庭」の遊歩道 |