今年の「まーくんの小さなローズガーデン」の公開日は5月11日〜19日の9日間。一斉公開日だけでは、年によってバラの開花が早過ぎたり遅過ぎたりと、庭主さんや来園者が気を揉むことが多く、その対策として庭主さんが配慮してくれたものです。 「まーくんの小さなローズガーデン」の主役はその名前が示すようにバラ。今年の一斉公開日の5月11日と12日には見ごろには少し早く、訪問したのは5月15日。ちょうど見ごろを迎えて園内は様々なバラが咲き誇り、微かに甘いバラの香りに包まれていました。 「まーくんの小さなローズガーデン」の魅力はバラ等の花はもちろんのことですが、庭のトータルデザインが可愛らしくて統一感があること。その役割を担うのが鉢や噴水、エンジェル等の置物、テーブルや椅子、パラソル、鳥かご等の小物で、それぞれがまとまりなく存在するのではなく、十分に吟味されて選ばれた品物が花と調和し、花を引き立て、全体を上品に仕立てていることです。 財布と相談して、ついついプラスチック製の安い鉢などを購入して、間に合わせ的な庭づくりをしてしまう私は、「まーくんの小さなローズガーデン」にお邪魔する度に、深く反省することになります。 一個500円の鉢も10個買えば5,000円。10の機能を満足させたとしても、プラ製の鉢はそもそも安っぽく、風化や日焼けも早く、4,5年も経てば「安物買いの銭失い」になります。堅実にお金を貯めてでも上質のガーデングッズを購入し、長年月をかけて計画的に庭づくりをすること。花の手入れとは別の、ライフスタイルの在り方を教えてくれる、そんな「まーくんの小さなローズガーデン」です。 今年の「まーくんの小さなローズガーデン」では、以前、一度大きく刈り込んだ家の壁を覆うバラが復活し、庭の各所で咲く数あるバラの中でも、その圧倒的なボリュームが立派に主役を演じていました。 庭の名前の由来となった愛犬「まーくん」は、庭主さんの愛猫「ティアラちゃん」と並んで眠っていますが、今年もまたたくさんの花に囲まれて幸せそうでした。話を伺えば、エッセイが書けるほどの庭主さんとまーくん、ティアラちゃんとの交流。大切な家族として過ごした愛犬、愛猫への想いが今なお残され、その気持ちが庭に優しい雰囲気を醸し出しているようにも感じます。 「まーくんの小さなローズガーデン」。今年も優雅で優しい気持ちに浸ることができました。(2019/11/7 記) |
白いアーチ、エンジェルの噴水、花に囲まれた「まーくん、の小さなローズガーデン」 門の前を飾るバラやパンジー。レンガや石畳、漏斗状の鉢などが良く似合います。 エンジェルの噴水、水に浮かべたバラ、足元を囲む花。上品で優雅です。 |
淡いピンクのバラと・・・ 濃いピンクのバラ・・・ 壁面を覆う淡いピンクのバラ 見上げれば真白なバラ |
真っ白なバラ そして、アンティーク調のバラ バラの隣で一休み 隣り合わせに咲く白とピンクのバラ |
家の壁を覆うバラ。微香が漂います。 青空に映えて咲く家の壁を覆うバラ |
優雅な演出。ガラス製の球体の花瓶に浮かぶバラ |
|
エンジェルの水盤に浮かぶバラ 花壇の中の鉢植え 花壇の中にエンジェルの置物 木陰に設けられた休憩コーナー 花壇を彩るペチュニア まさにバラ園 ひっそりと咲くジャーマンアイリスやジギタリス、デージー |
ガラスのテーブルと白いベンチ 鳥かごで咲く花 花壇を彩るペチュニア エンジェルの花台 足元を飾るパンジーやナデシコ、パンジー ちょうど見ごろ、クレマチス |
花に囲まれた優しい眼差しのエンジェル バラや様々な花に囲まれた「まーくんの小さなローズガーデン」 |