昨年は「オープンガーデンいせさき」への参加を一休みした「小さなナチュラルローズガーデン」。理由は、家の壁を覆うように咲き、当ガーデンの主役的存在だったピンクのバラ「ピエール・ドゥ・ロンサール」が枯れてしまったためとのこと。生きた植物を手入れし愛でるガーデニング。悩みの種は草木の突然の枯死。カミキリムシやネキリムシ等の害虫、土壌の問題等、理由はいくつかあるようです。「オープンガーデンいせさき」の他のお宅でも、シンボル的存在のバラや樹木が枯れてしまった話を聞きます。庭主さんの落胆を思うと、残念な気持ちでいっぱいになりますが、それを乗り越えて新たな展開を試みて、再び公開してくれることは素晴らしいことです。 復活した「小さなナチュラルローズガーデン」ですが、今年は天気の神様が少しヘソが曲がっていたようで、開花が早め。ソメイヨシノの開花も全国的に一週間から10日早めでしたが、バラたちも同様で、一斉公開日よりもだいぶ早めに咲き始めました。心配した庭主さんから急遽追加公開日の連絡をいただき、一斉公開日の2週間早めの5月5日にお邪魔しましたが、案の定、バラたちは早くも見ごろを迎えていました。 他の戸外イベントと同じく、オープンガーデンもお天気頼み。公開日当日だけでなく、開花シーズン全体の天候が影響します。公開日設定の難しさが課題として残ります。 名前が示すように、バラが主役の「小さなナチュラルローズガーデン」。ピエール・ドゥ・ロンサールは復活までもうしばらくかかる様子でしたが、他のバラたちがそれを補って余りある姿で咲き、また山野草等の地面を覆う花や葉っぱも充実し、装い新たな姿を見せていました。庭主さんは、「(庭の真ん中の)モミジを大きく育てて木陰をつくりたい、ピエール・ドゥ・ロンサールは地植えと鉢植えのどちらが適切か研究中、山野草コーナーも充実させたい」など、新たな意欲を語ってくれました。(2018/5/20 記) |
毎年、門番のように真っ先に出迎えてくれるバラ 玄関通路のアーチを飾る「ガートルード・ジェキル」 |
気品あふれる肌色のバラ。キャラメル・アンティーク |
鮮やかなレモンイエローのバラ |
たっぷりとふくよかに咲く上品なバラ。キャラメル・アンティーク 単衣で淡いピンクのバラ。野バラのような雰囲気が漂っています。 |
八重が深くワインレッド色のバラ |
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原種的な白バラ。シティー・オブ・ヨーク ミヤコワスレ |
深紅のバラ クリンソウ |
庭の中央を飾る赤や白のバラたち 白いパラソルとテーブルセットが涼しそう |