「ヒロコドリームガーデン」にお邪魔したのは5月20日、公開日の一週間後でした。公開日でもなく、また夕方になろうとする時間だったので、ご迷惑かと思いながら訪問すると、たまたま庭主さんご夫妻が庭にいて、見学させていただきました。公開日以降も、時々見学希望の人が訪れているとのことで、少し安心しました。 庭の白いテーブルを囲み、久々の再会に話に花が咲き、花の見学はしばしお預け。それが功を奏したのか、写真を撮るころには夕日が差し込み始め、花や葉っぱが夕日に映えて、コントラストの妙も楽しめました。夕日は優しく穏やかに庭を包み、例年とはまた別の趣の癒しのひと時を過ごさせていただきました。 「ヒロコドリームガーデン」でいつも驚くのは、毎年のように珍しい花が咲いていること。モクセイの木の木陰で咲く様々な種類のクリンソウを筆頭に、この辺では普段見かけない花たちに出会います。クリンソウは過去に高山の湿地帯で観たことがあっただけなので、夏季、高温多湿の伊勢崎市の平地で夏を越し、毎年これだけ見事に咲かせていることに感激します。手入れの状況を見ると、少量の水を常に供給し、人工的な湿潤地を造っていて、庭主さんの思い入れの深さを感じます。 モクレン科やロウバイ科、ツツジ科、ボタン科の花についても、一般に見かける品種でなく、オオヤマレンゲやミチコレンゲ、クロロウバイやシロロウバイ、紫色のシャクナゲなど珍しいものばかりです。それらの花に混じってそこかしこで咲く花たちも珍しい品種ばかりです。これらの花は、庭主さんが花屋さんやネット通販などで適宜仕入れ、種蒔や手入れをされているとのことで、挿し木や株分けによる繁殖作業、草むしりや剪定などを加えると、一年を通してガーデニングに勤しんでいて、いかに花を好きなか、よく伝わってきます。話が逸れますが、我が家で咲く花のうち、珍しい種類の花は、「ヒロコドリームガーデン」での出会いがきっかけの花が多数あります。 毎年、6月中旬から7月下旬にかかて、ヘメロカリス園としてオープンする「ヒロコドリームガーデン」。その繁忙期到来の一ヶ月前には、ゴージャスなヘメロカリスとは趣が異なった様々な花たちが、静かに咲いています。(2017/8/23 記) |
木の下の涼しそうな場所で咲く様々な色のクリンソウ ペンステモン 庭主さんとの談笑に過ごすうち、夕日が優しく差し込んで来ました |
淡いピンクの睡蓮のようなシャクヤク 花の背面から夕陽を受けるナツロウバイ クロロウバイ「ハートリッジワイン」 咲き始めた朱色のシャクナゲ |
レモン色の清楚な雰囲気漂うシャクヤク 密集した雄しべと雌しべを二重に囲むシャクヤク 淡い紫、フリルもゴージャス、ジャーマンアイリス シロロウバイ ハニーサックル |
花弁の中央が桜色の可愛らしいバラ。夕日に映えます。 満開のカルミア。周囲にはクレマチスやシロバナシラン。 |
咲き始めた真っ赤なシャクナゲ |
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オオデマリ 隣り合って咲くカルミヤとツツジ 色とりどりの緑 |
紫色のシャクナゲ タップリと咲くシロバナシモツケ アメリカフジ 白いベンチが涼しそう |
真っ赤なシャクナゲ 緑に囲まれる庭。芝生の中央には自然石で囲まれた花壇。 |