ガーデン名の通り、色や形、大きさが異なる多種多様な葉っぱに覆われたガーデン「葉っぱ物語」。伊勢崎市境小此木の奥まった住宅地にあります。今年は家の前の駐車場脇に造られた花壇にも手が加えられて、様々な花や葉っぱが自然の装いで咲き、赤レンガ色に塗られたベンチも印象的で、ゲストルームに通される前に、控えの間で楽しませていただいた思いです。この場所でレタスなどの野菜が育ち、周囲の草花と溶け込んでいて、庭主さんに話を伺うと「ベジタブルガーデン」の試みで、食材になることもあるようです。 前庭でプロローグ的なひと時を過ごし、表の庭に足を運ぶと、まず気付くのが通り沿いの塀の変化。昨年までの姿を正確に覚えていた訳ではありませんが、明らかに違います。尋ねると、造形モルタルを学ぶ青年が申し出て、石積み塀に仕上げたとのこと。塀の中にはガーデン名が刻まれています。 表庭へ入るには2つ並んだ入り口のどちらかから入りますが、樹木で造られた緑のアーチをくぐってみたい気持ちが左側の狭い方を選択させます。そんな工夫がのっけから楽しさを予感させます。 表庭に入ると目の前に芝生が広がり、少し段差が付いて高くなった植え込みが囲います。植え込みの中には石が敷かれた小路が造られ、一回りできます。植え込みにも芝生にも微妙に緩やかな勾配が付いていて、全体的に立体感が漂い、変化ある風景にしてくれます。 植え込みには株立ちの涼しそうな落葉樹が立ち、根元や遊歩道周囲を飾る草花は葉っぱが主役で、驚くばかりの多様性に富んでいます。個人の庭の広さでありながら、この中に身を置くと緑溢れる山野の中のようです。 植え込みの草木を眺め芝生の中に戻ると、芝生の地面を覆うようにワイルドストロベリーが這い赤い実を付け、イングリッシュデージーとチリアヤメが仲良く混じって咲いていることに気付きます。午前中にお邪魔したので、チリアヤメとのご対面も叶いました。 色や形、大きさなど、多種多様な葉っぱが共存し、変化に富んだナチュラルガーデン「葉っぱ物語」でした。(2016/9/3 記) |
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駐車場の脇に設けられた花壇。レンガ色のベンチの個性が光ります。 塀沿いの花壇を彩る花や葉っぱ | |
造形モルタルを施した石塀 石塀の足元を覆うイワダレソウ |
造形モルタルで化粧した石塀にガーデン名「葉っぱ物語」 石塀に造られた花壇 |
様々な要素が含まれて変化に富んだ門周り 石塀の上を飾るバラのアーチ 柱の回りに寄せ植えされた様々な葉っぱ |
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背の低い円弧を描いた木製門扉と色取り取りの寄せ植え |
石畳と枕木が敷かれ、隙間をイングリッシュデージーやチリアヤメが埋めます |
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庭の仕切り塀沿いの花壇を埋める花たち イングリッシュデージーとチリアヤメ |
多種多様な葉っぱ。楚々と咲くミヤコワスレ。 イングリッシュデージーとチリアヤメ |
株立ちの木立と足元を埋める様々な葉っぱ。陶製置物のアクセント。広がる芝生。 |
葉っぱ・アラカルト |
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石畳の小路。木立の根元を埋める葉っぱ。密やかに咲くアスチルベやミヤコワスレ。 色や形、大きさが異なる様々な葉っぱに埋まる庭 |
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ちょっと置かれた小物が可愛らしい |
石の鉢には水生植物。絡んだ葉っぱの自然さがいい感じ。 |
涼しそうな薄クリーム色の葉っぱ。微妙に異なる様々な緑。 |