数え切れないほどの多種多様な葉っぱが、庭を隙間なく埋める「カントリーテイストのナチュラルガーデン」。 庭を覆う量でありながら、それぞれの葉っぱは量や高さ、色や形、お互いの位置関係など、すべてが庭主さんが書いたシナリオ通りの役を演じていて、決して雑然としていません。 花木の名前はギボウシやシダ、ニワナナカマドやコバナズイナ、セアノサス、アベリア、メラレウカ、イッサイカマツカ、フウチソウなど。この季節、多くの庭を飾るバラも、入口の塀やその後ろに控えたデッキ周辺を覆うように咲き、その華やかさで庭にアクセントや彩を加えていますが、決して主役ではなく、配役の一人です。そのことが、庭全体に山野のナチュラル感を漂わせ、流れる空気もしっとりと落ち着いています。 庭の奥へ進み、二股に分かれた赤茶色の小砂利の小路を歩くと、踏みしめる靴底の音や路を覆う葉っぱの風情はまさに山路。それは和でもなく洋でもなく、あえて言えば山野の風景です。ひっそりと遠慮気味に咲きながらバラよりも印象深いのは、フタマタイチゲの白い花や白花のシャクナゲです。 「カントリーテイストのナチュラルガーデン」のもう一つの楽しみは、門や塀、デッキや棚など、カントリー調の手作り工作物。世界に一つしかない玄人はだしの作品で、発注者は奥様、制作はご主人です。今年は、駐車場から勝手口をつなぐ小路が以前よりも充実し、木製の門はこの1年間の新作です。 大小さまざま、色とりどり、形状も多種多様な葉っぱで覆われた山野の風情「カントリーテイストのナチュラルガーデン」でした。(2016/5/25 記) →庭主さん(山中さん)のブログ「ブルーの小花に癒されて」 |
入り口の塀を覆う赤いバラ。塀にくり抜かれたランタン用の窓が洒落ています。 庭の奥で二股に分かれた小路。赤茶色の小砂利が敷かれています。 小路の両脇を覆う多種多様な葉っぱ |
入り口の門柱を飾る寄せ植え 入り口周辺 ご主人制作のサンデッキにからむ黄色のバラ |
楚々と咲く一重のバラ。サクラバラ(桜薔薇)でしょうか。 庭の奥の様子 彩を加えるシモツケ |
勝手口に続く小路入り口に造られた門と飾り棚 数え切れないほどの多種多様な葉っぱに覆われる庭 チョコレート色の丸い葉っぱが印象的 入り口周辺を彩る花や葉っぱ |
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Welcomeボード。野鳥の小屋も可愛らしい。 ひっそりと遠慮気味に咲く白花のシャクナゲ |
Welcomeボード フタマタイチゲ(*) |
(*)フタマタイチゲはよく似たアネモノ・カナデンシスかも知れません。 |