東北の春は一辺にやって来るようです。 還暦を過ぎて始めて接した東北の春。ここは秋田県大仙市(だいせんし)長野の道の駅「なかせん」。 ゴールデンウィーク中盤の5月1日、友人のふるさとさんと角館(かくのだて)の武家屋敷と松ヶ岡開墾場の東北巡りを行い、角館の前に寄った道の駅「なかせん」。 高速道路を走りながら、東北地方では朝の4時半には夜が明けてしまうことに、早起きの苦手な私は新鮮な驚きを覚え、同時に伊勢崎辺りでは4月初旬には満開を迎えた桜が、道路脇の山並や田園の中で7,8分咲きや満開を迎えていることに、これまた感動。テレビの天気予報で桜レポートを聞き、「東北の桜の見ごろは連休頃です」などと言われても、聞くと見るとでは感激が大違い。特に今年は、満開のタイミングが休日とずれて地元伊勢崎の桜を堪能できなかったので、その感激はひとしおです。 道の駅「なかせん」の桜は、南側を流れる斉内川沿いに並木を呈して咲いています。この斉内川の風情がこれまた素晴らしい。伊勢崎辺りでは、広瀬川にしても粕川にしても背の高い堤防に見慣れているので、たかだか数メートルの背の低い堤防と、平らに整地された芝生の河川敷はとても伸びやかで、雪解け水を湛えて静かに流れる川面と共に、桜並木を引き立てています。 道の駅「なかせん」の桜は、今回の角館の武家屋敷と松ヶ岡開墾場の東北巡りのプロローグとして、十分過ぎる風景を見せてくれました。(2012/5/3 記) |
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斉内川の堤防で咲くソメイヨシノ並木。この青空で時刻は朝の6時。 2012/5/1 東北地方のソメイヨシノは葉っぱも待ちきれないようで、花がまだ一輪も散っていないのに、葉が出始めています。 2012/5/1 |
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堤防沿いのソメイヨシノ並木。 右側の道路を挟んで道の駅「なかせん」 2012/5/1 |
色白美人のソメイヨシノ 2012/5/1 東方を見れば、朝6時で既に陽が高く昇っています。 2012/5/1 |
雪解け水を湛えて豊かに静かに流れる斉内川。向こう岸にも桜並木。 2012/5/1 |
道の駅「なかせん」のデータソメイヨシノは中仙町(*)の町の木とのことです。そのためか、国道105号の窓外の風景の中で、集落の後ろに控える里山や道路脇、民家の庭、河川の堤防などに、たくさんのソメイヨシノを見る事ができました。素人判断ですが、この辺のソメイヨシノは伊勢崎辺りで咲くソメイヨシノよりも色白でした。色白の秋田美人同様、ソメイヨシノも色白なのかも知れません。生まれて初めて接する東北の春。新鮮だったのは水仙やモクレン、レンギョウ、桜、梨、桃など、伊勢崎辺りでは2月下旬頃から4月下旬にかけて順次咲く花たちが一斉に咲く事でした。これは東北の人たちが関東地方の春に接すれば、きっと同様に新鮮に感じることなのでしょう。日本は広い!(2012/5/3 記) (*)中仙町(なかせんまち)は、2005年(平成17年)に周辺の市町村と合併して大仙市となりました。 |
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水仙も桜と一緒に咲いていました。 2012/5/1 |
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2012/5/1 2012/5/1 →大仙市のホームページ |
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可憐で爽やか美人のソメイヨシノ。 2012/5/1 早朝6時、斉内川とソメイヨシノ並木の清々しい風景を一人占め。 2012/5/1 |