| 蔵でまちおこしに成功した「蔵のまち栃木市」。旧日光例幣使道の両側や江戸時代から舟運で栄えた巴波川(うずまがわ)沿いを中心に、重厚な見世蔵や白壁の土蔵群が残り、日本全国から大勢の観光客を集めていますが、その蔵の数はおよそ400棟。  栃木市の数には到底及びませんが、伊勢崎市内においても、まだたくさんの蔵が残されています。最も多く見かけるのは旧境町の街中ですが、他の地域でも大通りからちょっと奥まった場所などに、重厚感タップリに存在しています。素材は大谷石や土壁のようで、素材の温もりや質感が伝わって来て、深い味わいを感じます。 人間の寿命をはるかに超え、街の歴史を記憶しているこれらの建造物も徐々に消え去っています。せめて写真にだけでも収めておきたいと思います。 | 
| 大手町郵便局南側の大谷石の蔵紅葉したアイビーに覆われて赤レンガ倉庫のよう | |
| 前橋市に生まれ、伊勢崎商業高校を卒業した漫画家あらゐけいいち氏。氏が描く代表作「日常」に登場する伊勢崎市内の様々な風景。中でも大手町郵便局はほぼそのままの姿で登場し、「日常」ファンの聖地巡礼では必見の場所になっています。 今回紹介するのはその2軒南側にある大谷石の蔵。今、建物を覆うアイビーが紅葉し、遠目には赤レンガ倉庫のようです。郵便局との間に挟まれたお宅も外壁がアイビーで覆われ、屋根勾配や大きさがほぼ同じなことも加わって、2棟並んだ風景に味わいを感じます。大通り沿いに残される蔵が数少ない伊勢崎市。貴重な風景と思います。人が歩く姿を見かけないのが残念なことですが。(2014/11/25 記) | |
|  西日を受ける大谷石の蔵。紅葉するアイビーに覆われ、赤レンガ倉庫のよう。 道路を隔てた「赤石のお花畑」から 2014/11/16 | |
|  紅葉するアイビーに覆われた大谷石の蔵。 左端のアイボリー色の建物は大手町郵便局。 2014/11/16 |  2014/11/16 | 
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  イタリアンレストランテとして生まれ変わった大谷石の蔵(東本町) 2014/9/13 | ||
|  店の看板やネオンサイン 2014/9/13  5年前の姿(東本町) 2009/12/13 |  入口 2014/9/13  昭和23年建造の歴史的建造物。 2014/9/13 | |
| 伊勢崎市のまち中や郊外に残る大谷石の建物や白壁の土蔵 中央町 2014/9/27 | |
|  曲輪町の住宅街 2013/4/28  大手町 2010/5/1  大手町(上と同じ) 2010/5/1  三光町 2009/9/19  伊勢崎駅の南東に建つ蔵の小料理屋さん 駅周辺の区画整理事業に伴って解体されました。 2009/10/25 |  本町通りの交差点角 2013/4/28  韮塚町 2013/3/16  国定駅の南西にある大谷石の倉庫 2007/10/13  北小の南に建つ個人のお宅の蔵。 小窓の何層もの額縁や屋根の造りが重厚です。 | 
| JA佐波伊勢崎あかぼり営農センター 大きな大谷石の倉庫。鉄骨の下屋がちょっと残念。 2014/10/24 | |
|  こんなに存在感のある重厚なドア・・・・ なかなかどこにでもありません。 2009/9/13 |  JA赤堀町にある大谷石の倉庫。 古びて重量感のあるドアとその鮮やかな朱色、 剥がし切らないドアの目張り、大谷石の温もりとこの古さ。 2009/9/13 | 
| 旧森村家住宅 | 
|  白壁の土蔵二棟 2007/12/1  庭の南西側にある蔵 2007/12/1 |