2010年11月20日、伊勢崎オートレース場で開催されたシルクカップ争奪戦の記念イベントとして伊勢崎銘仙ファッションショーが行われました。ファッションショーに出演したモデルさんたちは、「いせさき銘仙の会(*)」や「ミスひまわり2010」の3人、また伊勢崎オートレースのイメージガールの横山かおりさんなど、総勢21名です。 この催し、伊勢崎オートの所有者である東京都競馬(株)の関係者が、以前に行われた「いせさき銘仙」のファッションショーを見て気に入った事がきっかけになり、伊勢崎市観光協会の協力も加わって実現したとの事。発足間もない「いせさき銘仙の会」の活動が早くも周囲に影響を与え始めている事、素晴らしいことです。(2010/11/24 記) (*)「いせさき銘仙の会」 「銘仙を気軽に楽しみながら、その伝統を次世代に伝えて行きたい」と言う活動方針で2010年3月3日に発足。会長は杉原みち子さん。会の皆さんは発足の前に東京銀座で銘仙を着て披露したり、発足後も「絣の郷」や赤石楽舎で銘仙ファッションショーを行ったりと、積極的な活動を行っています。 |
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記念イベントのプログラムです |
ステージの袖で出番を待ちます いよいよショーの開始です |
最初に登場したのは伊勢崎オートのイメージガールの横山かおりさん。 この斬新なデザイン! 従来の着物の概念が素っ飛びます |
洋画を観ていると、欧米の女優たちが日本の着物を実に自由に大胆に着ているシーンを見かけ、脳味噌を大いに刺激してくれますが、この日の着物はそれを更に上回る驚きがありました。 タートルネックにブーツ、ハーフサイズの振袖を胸を開き気味に着て・・・和洋折衷と言う単純な表現では説明し切れない、着物を利用した新たなファッションの登場と言った感じでした。 このファッション、個性的なお洒落着として若い人の関心を呼ぶことも間違いないでしょう。 |
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余談と言い訳ですが・・・・ ステージの向きが少し逆光方向で、また、ステージ南側の公園の木がステージに影を落としていて モデルさん達がステージ先端でポージングした位置がちょうど木陰になってしまい、 いいポジションを探すために右往左往している間に、何人か撮影できなかった方がいたかも知れません。 あしからずご了承ください。 |
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ミスひまわりの3人は従来の着物で登場。 ・・・ところで、伊勢崎に生まれ、伊勢崎に住むシニア世代の人達に取って「伊勢崎銘仙」とはどんなイメージでしょうか。 団塊の世代の私に取ってのそれは、幼い頃に母がたまに着ていた焦げ茶や濃紺の、柄も細かくて目立たない地味なものでした。 そのイメージを完全に払拭してくれたのが、2010年1月に開催された「思い出の伊勢崎銘仙展」で、市内中から集められて展示されたそれらの伊勢崎銘仙は正に「晴れ着」その物でした。柄や色づかいが大胆で華やかな伊勢崎銘仙。当時のスター女優を登用して広く全国に宣伝した伊勢崎銘仙。この機会でもなければ、「伊勢崎銘仙は地味な普段着」のイメージを持ったままだったでしょう。 本日、ミスひまわりの皆さんが着た着物も華やかで可愛らしいものでした。 |
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「いせさき銘仙の会」の皆さんや助っ人出演の方たち | ||
モデルのオオトリは「いせさき銘仙の会」会長の杉原みち子さん | ||
乗りのいい杉原さん、BGMでビートの効いた曲がかかっていて、思わず身体が踊り出してしまいました。 |
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ショーを見るお客さんたち |
杉原会長さんのご挨拶 |
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全員がステージに立ち、「いせさき銘仙の会」の紹介など ステージの向きがやや逆光なのと、南側の公園の巨木が影を作ってしまって、ちょっと残念。 |
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観客席 |
最後に、伊勢崎オートレースのイメージガール横山かおりさんとミスひまわり2010の皆さんの記念写真 | |
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伊勢崎銘仙のポスター展示や姉妹友好都市のパネル展示 | |||
香川京子と水谷八重子 |
佐久間良子と鰐淵晴子 |
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・・・実は、伊勢崎に住んでいながら、伊勢崎オートレース場に入ったのは初めての事です。 ファッションショーが始まるまでの間、ちょっと場内を散策してみました。入場は無料でした。 場内は実に広々としていて、幼児用の遊具が整備された公園などもあります。 |
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可愛らしいベンチ 幼児用の遊具 スタジアムの大壁 |
広い場内 大屋根がサッカースタジアムのようです 広々としたレース場 |
オートバイを撮りたかったのですが、 デジカメのオートフォーカス機能が どうしても手前のフェンスの網に 焦点を合わせてしまいます。残念。 |
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今、疲弊する地方経済の救世主を探すべく、全国各地で様々な街興し活動が行われています。それは従来の観光地化政策だけじゃなく、市民や事業者、自治体等が協力して日常の生活の中から、また音楽や芸能、歴史等を素材として興しているケースを数多く見受けます。全国各地のB級グルメの創出、地元群馬県では嬬恋村の「キャベチュー」や渋川市の「へそ祭り」などはその典型例でしょう。 何がヒットして有名になるかその要因を分析するのは簡単ではありませんが、少なくともどんなケースにおいても、継続力とそれを支える人々の力が必要な事は言うまでもありません。 「いせさき銘仙の会」の活動が人々に更に知れ渡り、伊勢崎の伝統産業が再び新たな脚光を浴びる日が訪れる事を願っています。(2010/11/24 記) |