いせさき明治館では、2月20日から3月31日までの40日間、「至宝のいせさき銘仙展」を開催します。 先週末、伊勢崎明治館のKさんから連絡をいただき、展示準備が整った会場にお邪魔して、KさんやOさんからじっくりとお話を伺いながら、伊勢崎銘仙の着物40点余りを見学して参りました。 今回展示されている伊勢崎銘仙は赤や黄色、オレンジ等の明るく華やかな色彩が多く、柄は花柄や幾何学模様、風景など大胆で自由、色の組み合わせも黒地に赤と緑、黄色など汎アフリカ色的な組み合わせの着物も混じっています。和風でありながらエキゾチックでコンチネンタルな雰囲気も漂い、今年100年を迎えた木造洋館造りの伊勢崎明治館の木と障子の佇まいに、見事にマッチしていました。 Oさんの話では、これらの伊勢崎銘仙は地元群馬や関東圏よりも関西圏でより多く愛されたようで、県によっては、当時の女性の着物の7割、8割あるいはそれ以上が伊勢崎銘仙だったとのこと。 伊勢崎銘仙展を見るたびに思うのですが、これらの着物をタペストリーとして、あるいは玄関間の飾りとして、また部屋の仕切りや目隠しのスクリーンとして使用すれば、和洋問わずに洒落た空気を創り出すように思います。 古くて新しい伊勢崎銘仙。大流行したのは明治から昭和中頃までのようですが、その色調や柄は大胆で自由、全く現代でも通じる、あるいは今以上に斬新で新しく、当時の女性たちが着物に寄せた熱い思いが伝わって来るようです。 皆さんも是非とも足を運んで、木造洋館・いせさき明治館に展示された至宝の伊勢崎銘仙の数々をご覧になってはいかがでしょうか。(2013/2/19 記) 「いせさき明治館」 入館無料。(伊勢崎市曲輪(くるわ)町) 開館時間=10時〜17時。月・火曜日休館。TEL 0270-40-6885 →「いせさき明治館100年物語」 (期間:2012/7/11〜2013/3/31) |
紫地に松と鶴 |
グラジュエーション柄 山脈と梅 |
まるでステンドグラス |
|
▲ページTopへ |
|||
黄色地に赤い松の羽織 コンピュータの罫線文字で組み合わせたような模様 黄葉と三重ノ塔。黄色地に象形文字のような模様。 |
大きな花柄の羽織 2階ホールの展示 花柄と紐状の模様 |
||
2階和室の隅を飾る着物。障子越しの光が柔らかい。 |
|||
▲ページTopへ |
|||
何とも大胆な花柄 錦絵のような柄。これまた斬新で大胆。 お花畑のような柄 |