先日9月14日、華蔵寺公園(群馬県伊勢崎市)の西土手の彼岸花を見に行った日(→記事)、ひと回り見終えてそろそろ帰ろうとした時、水生植物園南西入り口のスロープに、赤く丸い花のようなものが落ちていました。すぐ近くの土手の斜面では真っ赤な彼岸花が咲いていて、どうしてもそちらに視線が向いてしまいますが、「お願い、私のことも見て!」と訴えて来るものがあったので、何枚か写真を撮って家に帰りました。 ウェブで画像検索すると、これは花のように見えましたが梶の木(カジノキ)の実。梶の木をWikipediaで調べると、古代から神に捧げる神木として尊ばれるなど、多用途に使用されていたとのこと。別のウェブサイトでは、「実は甘みがあって生食できる」ともあります。また、カジノキは雄株と雌株が異なる雌雄異株のようで、この実は当然ながら雌株の実です。 花と実の違いはありますが、我が家で春先に咲くミツマタ(ジンチョウゲ科・ミツマタ属)の花とよく似ています。ミツマタも樹皮が和紙の原料になるので、植物学上の分類は異なりますが、共通点もあるようです。 14日撮影の画像は、彼岸花のオマケ的気分で撮って来たので、梶の木に申し訳なく、2日後の16日、改めて撮って来ました。ところで、華蔵寺公園の水生植物園のこの梶の木、意図的に植えられたのでしょうか。実が甘いので、野鳥などが啄み、糞で繁殖させたりもするようです。実を拾ってきて、種を蒔いてみようかなぁ・・・などと目論んでいます。(2018/9/20 記) 以下、Wikipediaから一部引用 カジノキ(梶の木、学名:Broussonetia papyrifera):クワ科コウゾ属の落葉高木。単にカジ(梶)またはコウ(構)とも呼ばれる。 古代から神に捧げる神木として尊ばれていたため、神社の境内などに多く植えられ、主として神事に用い供え物の敷物に使われた。 葉はブタ、ウシ、ヒツジ、シカなどの飼料とする。樹皮はコウゾと同様に製紙用の繊維原料とされた。中国の伝統紙である画仙紙(宣紙)は主にカジノキを用いる。 また、昔は七夕飾りの短冊の代わりとしても使われた。 |
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地面に落ちた梶の木の実 2018/9/16 |
地面に落ちた梶の木の実 2018/9/16 梶の木になった実。種子は柄の先に付いています。 2018/9/16 |
梶の木の実(華蔵寺公園) 2018/9/16 梶の木の実(華蔵寺公園) 2018/9/16 梶の木の実(華蔵寺公園) 2018/9/16 |
梶の木の全体(華蔵寺公園の水生植物園南西のスロープ脇)。左の赤いものは彼岸花。2018/9/16 |