毎年3月中旬、伊勢崎市波志江町一丁目の「 江戸時代の名主・上岡玄番が地元農民の困窮を救うため、年貢の減免を願って直訴して死罪になり、若くして妻と子供共々命を失いました。玄番には実子がなく、そのため、子供が大好きで、自宅の庭に土俵を造って子ども相撲を行っていて、後の人々が玄番を偲び、恩義を示すためにこの相撲大会を開いたとのことです。 地元の80歳を超える年配者の方々に話を伺うと、皆さんの子供の頃から行われていて、更にその両親や祖父母の時代にも既に行われていたとのことで、明治期、あるいは江戸時代からの行事のようです。 昭和時代には相撲大会の日は3月15日と決まっていて、その日には、間之山区の小学生たちは、学校へ顔を出すだけですぐに帰宅を許された時代もあった、との面白いエピソードを聞くこともできました。郷土の伝統行事を公認で守る時代だったと言えるでしょう。 伊勢崎市内の各地にはまだまだ様々な伝統芸能、伝統行事が残され継承されています。現在と未来を語る時、自分たちの過去を見直すことは建造物で言えば基礎造りに相当し、基本的で重要なことです。コロンブスの新大陸発見以降、巨大国家として発展し続けているアメリカのコンプレックスは、未だにヨーロッパやアジアに比べて歴史が浅いこと、と聞きます。人が依って立つ場所、それが自分たちの過去であり、それを大切にできることは、自分たちの未来を守ることに繋がります。波志江町・間之山区の相撲大会、これからも末長く継承されんことを願っています。(2013/3/18 記) |
上岡玄番様の地図 |
3月16日(日)、伊勢崎市波志江町一丁目の「 相撲大会に先立ち、上岡玄番一族供養塔の前で波志江愛宕神社の宮司・深沢さんにより神事が執り行われ、玄番家族の祠と土俵のお祓いが行われました。この土俵、平成3年に公式土俵として造り直したとのことです。 お祓いを済ませた土俵では、引き続き相撲大会が行われ、五十嵐伊勢崎市長はじめ、地元区長や地元出身の3名の市会議員の皆さんが来賓として招かれ、ご挨拶や腕相撲に参加するなど、交流を深めていました。 |
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相撲は幼児や子ども達の取り組みを中心に行われ、普段、子ども達が戸外で遊ぶことが少なくなり、近所に住んでいながらもお互いを知り合う機会が減った昨今、相互の交流を深めていました。子ども相撲が大好きだったと伝えられている上岡玄番も、きっと大喜びだったことでしょう。(2014/4/3 記) 上岡玄番の相撲大会の由来については、上段の説明を参照ください。 |
神事 |
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相撲大会に先立って、波志江町・愛宕神社の宮司・深沢さんによりお祓いが行われました。 地元釜番の3,4班の方々が参列し、上岡玄番一族供養塔の前で修祓(しゅばつ)の儀、祝詞(のりと)奏上、玉串奉奠(ほうてん)の儀が厳かに執り行われ、続いて玄番家族の祠と土俵のお祓いが行われました。 |
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祝詞(のりと)奏上する深沢さんご夫妻 |
うやうやしく執り行われる神事。神事に参列する地元釜番の皆さん |
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お祓いを終えて、相撲大会を待つ土俵 |
神事 |
開会宣言〜来賓ご挨拶 |
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4班釜番代表・三輪さんの開会宣言 北島伊勢崎市議さんのご挨拶 山越伊勢崎市議さんのご挨拶 森田伊勢崎市議さんのご挨拶 |
相撲大会実行委員長 上岡さんのご挨拶 |
波志江町一丁目代表区長 板垣さんのご挨拶 |
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五十嵐伊勢崎市長さんのご挨拶 開会宣言、来賓ご挨拶などを終え相撲の開始を待つ本部および来賓席 |
チビッ子相撲の始まり〜 |
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ハッケヨイ、ハッケヨイ ようい、ハッケヨイ お母さんに抱っこしてハッケヨイ |
残った、残った ム、力が入ります。 女の子だって負けちゃいない。 |
力強い押し、粘る土俵際 ハイ、見合って見合って ハイ、引き分け〜 |
腕相撲相撲の間に行われた腕相撲。挑戦するのは市議さんたち。 |
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北島市議さんの取り組み |
山越市議さんの取り組み |
森田市議さんの取り組み |
再び相撲 |
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立派な体格、ハッケヨイ 力が入る女子相撲 女子も負けずにハッケヨイ 実行委員長・上岡さんの取り組み 勝負あり〜、浴びせ倒し〜! |
ハイ、見合って、見合って! お揃いの衣装でハッケヨイ |
ハッケヨイ、残った、残った! 腰が入って、がっぷり取っ組み合い |
力が入りつつも、長い手足がどこか優雅な女子相撲 |
参加者にふるまわれた焼きそばやおでん、豚汁 |
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釜番の皆さん手作りの焼きそばやおでん、豚汁。参加者の皆さんにふるまわれました。 |
昨日3月17日(日)、伊勢崎市波志江町一丁目の「 この日、五十嵐伊勢崎市長はじめ、地元区長や地元出身議員の皆さんを来賓に招き、子ども相撲や腕相撲、またアトラクションとして稲間組屋台保存会のお囃子が演奏され、最後には会場にいた全員でのビンゴゲームが行われ、ポカポカ陽気に恵まれたこの日、子どもから大人まで楽しいひと時を過ごしました。実行委員会や地元の担当班の皆さん、また多くの関係者の皆さん、楽しい伝統行事でした。お疲れ様でした。 五十嵐市長のご挨拶では、平成25年度に実施するべく審議が進んでいる「きずなづくり補助金制度」の話も出て、郷土の伝統行事を守って来た皆さんも心強い思いを新たにしたようです。 下記、相撲大会に先立って行われた神事、また玄番様広場や相撲大会の様子を紹介します。(2013/3/18 記) |
神事 |
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相撲大会に先立って、波志江町・愛宕神社の宮司・深沢さんによりお祓いが行われました。 まずは地元の釜番の1,2班の方々が参列する中、上岡玄番一族供養塔の前で修祓(しゅばつ)の儀、祝詞(のりと)奏上、玉串奉奠(ほうてん)の儀が厳かに執り行われ、続いて玄番家族の祠と土俵のお祓いが行われました。 |
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上岡玄番一族供養塔に捧げる供物 祝詞(のりと)奏上する深沢さんご夫妻 土俵のお祓い |
上岡玄番一族供養塔 神事に参列する地元釜番の皆さん お祓いを終えて、相撲大会を待つ土俵 平成3年に公式土俵として造り直したとのことです。 |
開会宣言〜来賓ご挨拶 |
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相撲大会実行委員長・上岡さんのご挨拶 波志江町一丁目代表区長・板垣さんのご挨拶 |
五十嵐伊勢崎市長さんのご挨拶 北島伊勢崎市議さんのご挨拶 山越伊勢崎市議さんのご挨拶 |
そして、いよいよ子ども相撲の始まり、始まり〜 |
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土俵際で出番を待つチビッコさんたち |
まずは赤ちゃん相撲 おにいちゃんとハッケヨイ |
おっ、力が入って、本格的な取り組み! ハッケヨイ、残った、残った! 双子ちゃんの取り組み。どっちが勝つかな? |
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あっ、こっちこっち、そっちじゃないよ〜 不戦勝! 勝った人も負けた人も楽しい景品がいっぱい |
土俵際で勝負あり〜! 土俵際までもつれこんで、元気一杯! おっ、体重をかけて力が入っています 来賓席で観覧する皆さん |
男子の相撲。技が効いています。どっちが優勢か? |
腕相撲相撲の間に行われた腕相撲。はてさて決着はどちらに。 |
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五十嵐市長と釜番代表・細井さんの取り組み |
行司の上岡さんも腕相撲に挑戦 |
2つの取り組み、かかぁ天下の上州群馬のこと、両者とも女性に軍配が上がりました。 |
再び相撲大会 |
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ハイ、見合って見合って、ハッケヨイ! 腰が入って、がっぷり取っ組み合い 女子も負けずにハッケヨイ |
力が入る女子相撲。ハッケヨイ、残った、残った! ムムっ、男子相撲も負けちゃいません! お母さんとハッケヨイ |
おじいちゃんとハッケヨイ。お孫ちゃんの勝ち〜! |
稲間組・屋台囃子保存会のお囃子演奏 |
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子ども相撲の合間に、地元、稲間組・屋台囃子保存会のお囃子演奏が披露されました。 稲間組・屋台囃子保存会は、市内外の様々な行事で活躍しています。 次回演奏は4月7日、華蔵寺公園、野外ステージです。 代表の糸井さんのご挨拶で、子供たちの参加が減少傾向とのことで、参加を呼びかけていました。 |
お囃子演奏の後は、再び子ども相撲 |
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ほ〜い、見合って見合って〜 ムッ、バッチリ取り組む女子たち お兄ちゃんに果敢に挑戦 |
お母さんと一緒にハッケヨイ こちらも負けずとハッケヨイ 女子たちの取り組みも元気いっぱい! |
参加者にふるまわれた焼きそばや味噌おでん、豚汁 |
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焼きそば |
味噌おでん |
子供たちには綿菓子も。満面の笑顔でこちらも思わず微笑んでしまいます。 |
そして最後はビンゴゲーム元気一杯に行われた子ども相撲の後には、全員参加のビンゴゲーム。リーチがかかりながらも、なかなか当らず、会場は大人も子供も大盛り上がり。 |
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グルメコーナーもカードを見つめ、しばし休憩 う〜ん、リーチがかかっているのだけど・・・ |
番号を読み上げる実行委員長・上岡さん ハイ、おめでとうさん、当りです。 |
玄番と家族の墓広場の北側には、一番東側に玄番の墓、中央に妻の墓、西側に子供の墓が残されています。 |
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上岡玄番の妻の墓 上岡玄番の子どもの墓 |
上岡玄番の墓 上岡玄番の墓 |