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DIY紹介・テーブルのある庭

きっかけはモミジ

庭づくり開始前天板の材料と加工脚の制作モミジの根元を整備
庭づくりの範囲を設定・入口には踏石テーブルの組立と脚固定テーブル完成・・・でもまだまだ序章
掲載日:2019/1/24
 伊勢崎市に住む友人のKさんがつぶやいたひと言。
 「庭の木を囲むテーブルを作りたい
 約2年前、市内のあるイベントで取材している時でした。
 Kさんが以前勤務していた施設で木を囲むベンチを作り、それを大いに気に入ったようで、自宅の庭に同様な物を作りたいらしい。完成形を言葉で伝えてくれるのですが、なかなかイメージが湧きません。
 「その内に見てみるね」と安請負をしたまま数ヶ月が経ち、流石に放って置けなくなって現地を見に行くと、そこにあったのは一本のモミジ
 太い幹が一本真っすぐに立った背の高いイチョウのような木を想像し、幹の周りをドーナツ状に囲むテーブルをイメージしていたので、一旦リセットです。予想が大きく異なったのは、テーブルの高さに2本の幹があること。2つの幹の外周を囲むだけでは、幹と幹の間に穴が開いてしまい、テーブル上の物が落っこちてしまいます。
 そこで、

2つの幹の位置だけをくり抜いたテーブル

 を作ることに。
 まずは大きな紙を使って幹の形の型紙制作。現物に合わせて試行錯誤で制作です。空間で型を取るので一人では無理。Kさんの助っ人が必要です。

 テーブルの材料はカインズホーム伊勢崎店特売の、幅×板厚×長さ=400×24×1800mmの合板(*1)。戸外に露出して使用するので、防雨用塗料を塗ります。
 型紙を板に乗せて外形線と”くり抜き穴”を罫書きます。板を幹の間にはめ込むためには、部材を分離しなければなりませんが、分離した接続部にはズレ防止のために、歯車の歯のような食い込み部分を残しました。
 テーブル下面には、テーブル面の平面性を保つために受梁を4本取り付けました。

 脚は自然木を使用。長年の風雪に耐えた古木で、皮は剥げ、柔らかい部分は削げ落ちています。防雨用の塗装に加えて、根元はコンクリートで巻き、外周には自然木風な襞を施します。根巻きコンクリートの型枠は段ボール。家のどこかに保管してある段ボール箱を分解して使用。型枠は今回使用の4本のほかに6本増やして合計10本分制作。6本は、いつか別の用途まで出番待ちです。型枠制作はKさんの友人Sさんも助っ人に駆けつけて、和気あいあいと作業。でも、作業時間よりもお喋り時間の方が長かったよう。それもDIYのいいところ。

 脚の下部は均しコンクリートを敷いて締固め、更に水平保持のために薄厚のレンガを布設。テーブルのレベルを調整し、各脚の高さはモルタルで調整。結果的にこのレンガは不要だったようです。
 以下、前後作業を含めて、制作・施工の様子を紹介します。(2019/1/24 記)

(*1)カインズホーム伊勢崎店では板厚24mmや30mmの合板を低価格で販売していて、この価格の安さがDIYのヤル気を促進させてくれます。床板などで使用した残材を、店内の木工室で加工して販売しているようです。
幅×板厚×長さ=400×24×1800mmの合板で800円前後。
300×24×700〜900mmならば100円〜150円程度。
カインズホームの他店(伊勢崎市内の赤堀店、あずま店、前橋南モール店、安中店)でも探したことがありますが、他店では見つかりませんでした。


庭づくり開始前

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2本の太い幹が伸びたモミジ 2017/6/20

根元は一本。株立ち風の姿が変化を生んでいます。 2017/6/20

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天板の材料と加工

 まずは大きな紙を使って幹の形の型紙制作。現物に合わせて試行錯誤で制作です。テーブルの材料はカインズホーム伊勢崎店特売の、幅×板厚×長さ=400×24×1800mmの合板。戸外に露出して使用するので、防雨用塗料を塗ります。
 型紙を板に乗せて外形線と”くり抜き穴”を罫書きます。板を幹の間にはめ込むためには、部材を分離しなければなりませんが、分離した接続部にはズレ防止のために、歯車の歯のような食い込み部分を残しました。
 テーブル下面には、テーブル面の平面性を保つために受梁を4本取り付けました。

天板(加工後) 2017/9/1

テーブル面の平面性を保つために受梁を4本取り付け 2017/9/19

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脚の制作

  脚は自然木を使用。長年の風雪に耐えた古木で、皮は剥げ、柔らかい部分は削げ落ちています。防雨用の塗装に加えて、根元はコンクリートで巻き、外周には自然木風な襞を施します。根巻きコンクリートの型枠は段ボール。段ボールの厚さは、コンクリートの水分でグズグズにならないように厚い方(3mm以上)がいいです。

脚の根巻きコンクリート用型枠


型枠に使用した段ボール 2017/9/19

段ボール型枠 2017/9/19

段ボール型枠 2017/9/19

段ボール型枠勢揃い。合計10個。 2017/9/19

脚の根巻きコンクリート施工


コンクリートのひび割れ防止のため、鉄筋代わりに
ネジ釘(長さ75mm)を打ち込みました。 2017/9/29

根巻きコンクリート打設(脚6本) 2017/9/29

根巻きコンクリートに襞を施します 2017/10/7
 根巻きコンクリートの表面に、木を模して襞を施しましたが、普通砂と普通セメントを混ぜたモルタルだったので、繊細な細工は難しいです。これを改善するには、
粒度が細かい砂を使用(ホームセンターで販売しています)
造形モルタル用のギルトセメントを使用
する等の方法があります。

根巻きコンクリート打設 2017/9/29

根巻きコンクリート打設(脚4本) 2017/9/29

型枠を外した脚 2017/9/29

襞を施した根巻きコンクリート 2017/10/7

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モミジの根元を整備

  テーブルを設置してしまうとモミジの根元の手入れが難くなるので、事前に整備しました。周囲をコンクリート等で覆ってしまうと、雨水が地中に浸透しなくなるので、根元の周囲を空けて縁石で囲いました。Kさん宅には不思議なことに庭にたくさんの石が転がっていて、玉石だけを拾い集めて使用しました。

モミジの根元を空けて縁石で囲みました。まずは均しコンクリートを敷いて締固め。 2017/9/29

モミジの根元を囲む縁石(完成) 2017/10/7

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庭づくりの範囲を設定・入口には踏石

  Kさん宅は敷地が広く、庭面積の確保で悩むことはないのですが、ある程度は範囲を決めないとまとまりません。Kさんの意向を確認して庭づくりの範囲と花壇の位置を決定し、花壇の境界に玉石の縁石を布設。玉石はモミジの根元同様に、庭に転がっていた玉石を拾い集めました。
 また、庭の入口には玄関を意識して踏石を布設。なんと、踏石に使用した石もKさん宅の庭に埋まっていたり転がっていたもので、大谷石とや自然石っぽい角材です。玉手箱のように何でも出て来るKさん宅です。

花壇との境界に縁石を、入口には踏石を布設。 2017/11/24

入口に布設した踏石 2017/11/24

庭づくりの範囲の東半分に布設した縁石 2017/11/24

庭づくりの範囲の西半分に縁石布設 2017/11/24

庭づくりの範囲の西半分の縁石布設 2017/11/29

庭づくりの範囲の西半分に縁石布設 2017/11/24

庭づくりの範囲の西半分の縁石布設完了 2017/11/29

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テーブルの組立と脚固定

 脚の下部は均しコンクリートを敷いて締固め、更に水平保持のために薄厚のレンガを布設。テーブルのレベルを調整し、各脚の高さはモルタルで調整。結果的にこのレンガは不要だったようです。

テーブルを設置し、脚の位置を概略決定。 2017/12/15

脚の位置と高さを調整 2017/12/15

脚の位置と高さを調整完了 2017/12/15

テーブルを設置し、脚の位置を概略決定。 2017/12/15

脚の位置と高さを調整 2017/12/15

脚の位置と高さを調整完了 2017/12/15

テーブル設置と脚の位置と高さの調整を完了した庭全体 2017/12/15

・・・それから1年経過

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テーブル完成・・・でもまだまだ序章

 何と、上記で示すように、テーブル設置と脚の位置・高さの調整も完了してから1年が経過。当サイトのトップページのコラム”グッモーニン”や、いくつかのページでも触れましたが、昨年(2018年)1月には風をひいて体調を崩し、2月から10月半ばまで、首・肩・腕・手首の痛みで力仕事ができなくなり、長期間にわたり作業がストップしました。昨年末から作業を再開し、取り合えず脚の基部をモルタルで整形しました。

脚基部をモルタルで整形 2018/12/23

設置完了したテーブルと庭全体 2018/12/23

1年半をかけて完成した庭のテーブル。でも、

テーブル制作は序章に過ぎず、

既に、次なる作業が始まっています。

上の画像には次の作業が写っています。完了後、改めて紹介します。





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