伊勢崎市から児玉町(埼玉県本庄市児玉町)を抜けて皆野町や秩父市へ向かう時、ほぼ間違いなく利用する埼玉県道44号・秩父児玉線。児玉町の市街地を抜ける頃、道路左手に川が現れ、ここから南方の「出牛平橋」で分かれるまで約10km、この川と並行して走ります。川の名前は小山川。 高低差が少ないせいか、急流の場所は少なく、児玉町の郊外辺りでは、ほぼ平らにゆったりと流れています。群馬県の川は北から南、あるいは西から東へ流れますが、小山川は南から北へ向かって流れています。群馬県山地の急流を見慣れていると、山地なのにゆったり流れ、しかも北に向かって流れる川は珍しく、隣県に住みながら地形の違いに興味が湧きます。 このゆったりと穏やかに流れる小山川の両側堤防5kmにわたり桜が植えられていて、その数は約1,100本とのこと。”こだま千本桜”の名前の由来です。左右岸河川敷には遊歩道が整備され、川の流れと桜並木、遠方に児玉の山々を眺めながら散策することができます。 十数年前、児玉町に住む登山の友人と、晩秋から春にかけて、月2,3度のペースで登山に出かけ、そのうち半分は寄居から長瀞、小鹿野町や秩父の中低山でした。登山の往路復路で車を運転中、必ず目にしながらも改めて見物に来ることがなかったここ”こだま千本桜”。その十数年間の不義理を昨日埋めることができました。 2020年の冬は暖冬だったため、ひょっとしたら既に見ごろを迎えているかと思いきや、まだ咲き始めたばかりでした。気の早い木が3,4分咲きでしたが、全体的には1,2分咲き。週末辺りが見ごろでしょうか。その頃にまた改めて訪れてみましょう。(2020/3/24 記) |
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周囲の桜が1,2分咲きの中、早めの3,4分咲きとなった桜 2020/3/23 低い堤防と河川敷の遊歩道、伸びやかな小山川、咲き始めた桜 2020/3/23 青い空、ゆったりと流れる小山川、咲き始めた桜 2020/3/23 |
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周辺の低山 2020/3/23 |
渇水期のためか飛び石づたいに渡れました 2020/3/23 |
こだま千本桜の地図((c)Google Map) |