渡良瀬川の扇状地 投稿者:T 投稿日:2019/03/16(Sat) 11:32 No.808 いつも楽しく拝見させていただいています。 足尾の桜石を粕川で発見〜粕川と渡良瀬川が繋がっていたことを実証〜 の記事を読みました。 「渡良瀬川の扇状地の話って高校のときに地理のY先生が話してたな」と思い出しながら。 もう、26,27年前のことですけど。 説明の仕方とかなんとなく似ていて、同一人物だったらかなり興味深いですね。 Re: 渡良瀬川の扇状地 - 丸男 2019/03/16(Sat) 20:17 No.809
Tさん、サイトをご覧いただき、ありがとうございます。 渡良瀬川と粕川が繋がっていたこと、説明されて納得できましたが、思いもよらぬことでした。 あれ以来、粕川に寄せる思いが変わりました。Yさんは、Y島さんです。 色々な石を見せてくれ、熱心に説明してくれる姿は誠実で、研究者や学者のようでした。 Re: 渡良瀬川の扇状地 - T 2019/03/21(Thu) 12:03 No.810 ああやっぱり。恐らく同一人物です。 ネットで調べてみましたら、学者や研究者のようなこともやっているみたいですね。 扇状地は上部を扇頂、中央部を扇央、末端部を扇端と呼びますが、扇端はついには土砂がなくなって地下に潜り込んでいた水脈が姿を現すらしいんですね。 こんなことは丸男さんでしたらご存知でしょうが、それが「あまが池」や「天野沼」、「曲沢」という地名にリンクするとなるとすごく興味深く感じるを思います。 私はこの話を高校の授業中に聞きました。20年以上たった今でも鮮明に覚えています。 当時はただのお話として聞いていましたが、生徒に興味を持たせて記憶に定着するような授業を考えていらっしゃったんだなぁと、今回は別の意味で勉強になりました。 Re: 渡良瀬川の扇状地 - 丸男 2019/03/22(Fri) 09:50 No.811 Tさん、同一人物でしたか。 Yさん、数年前に定年を迎え、今は伊勢崎市内の某学校に非常勤で勤めていて、 勤務がない日も忙しい日々を過ごしているようでした。 水脈が姿を現すこと、「あまが池」と「男井戸沼」は知っていたのですが、 「天野沼」もそうだったことは気付きませんでいた。 でも、近所に川もないのに沼があること、よく考えればわかったことだったんですね。 それと「曲沢」の地名も扇状地の湧水に起因していること、これも面白いです。 ひょっとしたら、「石山谷地」は粕川から少し西方にずれますが、この湧水も大間々扇状地の湧水でしょうかね。 あの日、Yさんと「石山谷地」と女堀のことも話したのですが、 大間々扇状地とは結び付けずに話題にしたので、関心が残ります。 Re: 渡良瀬川の扇状地 - T 2019/03/24(Sun) 19:03 No.812 Y先生、「曲沢」のほかにも地名を教えてくれたのですがさすがに忘れてしまいました。 たしかこのあたりで「水」とか「サンズイ」の入っている地名はそうなんだと言っていた記憶があります。 「石山谷地」のことは初めて知りました。「女堀」のことは多少知っていましたが、こんな不思議な「谷地」があるんですね。 「石山」といえば「流山」ですが、「流山」と「湧水」って何か結びつくのでしょうか? 流山って赤城山の土石流が流れてきた先端なんでしょうけど、伊勢崎あたりまで流れてきた土石流はある意味効率的に大量に流れてきたのでしょうから、もしかしたら「川」とか「川だったところ」を選んで流れてきたような気もします。 「石山」の下に川が流れているならこれもまた面白いですね(完全に私の妄想ですが)。 そういえば同じ流山である権現山の近くにも豊城水源地があります。 この辺りも含めてY先生に教えていただきたいものです。 Re: 渡良瀬川の扇状地 - 丸男 2019/03/25(Mon) 10:04 No.813 流山のことですが、実は大間々扇状地についてウェブ検索していたところ、 澤口 宏さんが著した論文「桐生・伊勢崎・前橋周辺の流れ山」 が見つかりまして、興味が湧いたのでダウンロードしておきました。 伊勢崎近辺の流山に触れた記述の一部をアップしますが、全体がとても興味深い内容でした。 Tさんが疑問を持たれたように、流山と湧水も縁がないわけではないように思います。 「水は低きに流れ」の如し、伏流水や湧水、谷地も低い場所を選び、 土石流も低い場所を流れたでしょうから、同じような場所を選んだかも知れません。 この論文によれば華蔵寺山も石山も流山だったようで、我が家は華蔵寺公園のすぐ北方にありますが、 庭からは数10cm〜1m超えの大きな石がゴロゴロと出てきます。 隣家の兄宅は5,6mの岩(石の塊のようなもの)もあって、削岩機で撤去していました。 利点もあって、庭の石積みや土留め材の石はほぼ庭から出て来た石で間に合っています。 記念に1mほどの大きな石(岩?)は通り沿いに安置してあります。 恐らくこの辺一帯が流山だったように思います。 Re: 渡良瀬川の扇状地 - 丸男 2019/03/25(Mon) 10:16 No.814 それとTさんが仰った「サンズイ」の付く地名ですが、 この辺では深津、神沢、女渕・・・、それと波志江とあります。 私の住む波志江は「波」と「江」と2文字 また深津も2文字含まれていて、その昔、水に縁があったのでしょうかね。 Re: 渡良瀬川の扇状地 - 鳩ぽっぽ 2019/03/28(Thu) 22:05 No.815 丸男さん、Tさん、先月に井戸端会議掲示板の方に大間々扇状地について投稿させて頂きました鳩ぽっぽと申します。 大間々扇状地をめぐって興味深いお話を楽しく拝見しました。大間々扇状地と赤城山の火山活動に大きく影響を受けた伊勢崎市の地形を、「まんが伊勢崎の歴史」、ご紹介された論文、ウィキペディア等を参考に年代別に整理してみました。良かったらどうぞご覧下さい。 洪積世20万年前: 赤城山古期成層火山形成期における爆発的噴火〜山体崩壊に伴う大規模岩屑(がんせつ)なだれ(梨木泥流)が大胡、大間々方面に流れ伊勢崎市北部まで到達する。 伊勢崎市北東部に赤城斜面台地(=裾野)が形成される。梨木岩屑なだれ堆積物(流れ山)はこの年代のものと思われる。主な流れ山は石山、峰岸山、毒島、多田山、八寸権現山、波志江権現山、伊勢崎聖苑(消失)、華蔵寺山。因みに赤城山山体崩壊前の推定標高は2500m、崩壊後は1500m。推定火口(大沼北部)から流れ山到達南限(お寺山=東武伊勢崎線剛志駅付近、龍昌院裏山)までの直線距離約28q、当時の高度差2446m。国内有数規模の岩屑なだれ。 洪積世5万年前: 旧渡良瀬川により、赤堀、東地区、三和町〜上植木本町、下植木町にかけて大間々扇状地桐原面が形成される。 洪積世約1万年前: 赤城斜面からの大量の土砂により、広瀬川左岸〜粕川右岸間に伊勢崎台地が形成される。現在の三郷地区、市街地はこの台地上にある。この土砂により上諏訪町〜境伊与久方面の扇状地桐原面が埋没する。因みにこの伊勢崎台地が形成される以前の粕川右岸(三郷、市街地方面)は、現在より10〜20m標高が低く古利根川の流域であった。扇状地桐原面の端に位置する丘陵=八寸権現山南斜面からこの低地を広く望め旧石器人の格好の住み家であった。 Re: 渡良瀬川の扇状地 - 丸男 2019/03/30(Sat) 09:38 No.816 鳩ぽっぽさん、年代別の整理、ありがとうございました。とても分かり易いです。 20万年前の梨木泥流が伊勢崎市北部まで到達し、その堆積物(流れ山)が 石山、峰岸山、毒島、多田山、八寸権現山、波志江権現山、伊勢崎聖苑(消失)、華蔵寺山に残ること、それぞれを改めて検証してみました。 ▲石山・・・拝殿裏側には今もたくさんの巨石が積み重なっている。 ▲峰岸山・・・山の西側斜面のそこかしこに巨岩が埋まっている。 ▲毒島・・・西側出入り口両脇に巨石がある(入口南側の巨石はシノダケに隠れている)。 ▲多田山・・・北関東道の盛土用として削られ、それ以前の様子は未確認。 ▲八寸権現山・・・山の斜面の数ヶ所に巨石を確認。 ▲波志江権現山・・・産廃処理場になる前には頂上に巨石。産廃処理場の頃には巨岩がゴロゴロ。 グリーンパーク造成後、芝生広場の数ヶ所に巨岩が点在。 ▲伊勢崎聖苑(消失)・・・消失前、我が家の畑もありましたが、耕作中、石がゴロゴロ出て来て、父が苦労していました。 ▲華蔵寺山・・・山の斜面に巨石が点在。 胴山古墳の南東側にある「牛石」やほかの巨石も、流山かも知れませんね。 そして、我が家は華蔵寺山と波志江権現山、石山を結ぶライン上にありますが、 庭の地下から巨岩や砕けた大きな石がゴロゴロ出て来る理由が判明して、スッキリしました。 Re: 渡良瀬川の扇状地 - T 2019/04/01(Mon) 18:17 No.817 「桐生・伊勢崎・前橋周辺の流れ山」見てみました。 ネットさえ無料でつながる環境があれば、何でも嫌というほど勉強できますね。 石がゴロゴロ出てくることさえ理由が分かると何だか面白いことになってしまいますし。 「牛石」なんて初めて知りましたが、これも上記の論文に記述がありました。 なんでも「堂山をつくる岩屑なだれ堆積物から粕川が洗い出したものと推察できる」そうです。 丸尾さんも、鳩ほっぽさんも、知的好奇心の塊のような方で、ホントに勉強になります。 私もこれからは「この辺りは桐原面が埋没してて〜」などともっともらしく説明できそうですよ(笑)。 Re: 渡良瀬川の扇状地 - 丸男 2019/04/01(Mon) 20:49 No.818 Tさん、地元のことを知ることは楽しいですよね。 しかも紀元後のことじゃなく、5万年前とか一億年前などとなると、 悠久の時間の流れを体験できるようで、ゆったりとした気分になります。 牛石は暇がありましたら現物をご覧になってください。 岩の一部に梵字が刻んであるので、それを探すのも面白いです。 当サイトでも↓で紹介しています。 https://www.go-isesaki.com/Sato_Gomeushi.htm#big_stone Re: 渡良瀬川の扇状地 - T 2019/04/01(Mon) 21:52 No.819 いろいろありがとうございます。 石の見方もずいぶん変わりましたので是非行ってみます。 今回の件でネットでいろいろ調べましたが「Go!伊勢崎」にたどり着くことも多かったです。 これからも、質の高い地元の情報を楽しんで拝見させていただきます。 |
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