群馬県道114号 苗ケ島飯土井線。赤城山南麓の前橋市鼻毛石町を起点とし、上武道路[飯土井町]交差点を終点とする群馬県の一般県道です。 のっけから脱線しますが、ブツ切れながれMBで全コースを何度か走っています。上武道路から国道50号へ向かい、神沢川を渡る頃から徐々に上り勾配になり、プラスランド(音羽クラブ)辺りからは更に勾配を増し、上毛電鉄の跨線橋では21段切り替えのギヤを最も軽くし、「風の広場おおまえだ」で休憩し、気が向けば焼きまんじゅうを食べ、残り区間を「サァ行くぞ!」と気張って、時には途中で横に逸れて田園地帯や見知らぬ集落内に入り、気ままなブラリサイクリングを楽しみます。 往路はまるでトレーニングコースですが、帰路は笑ってしまうほど楽チン。交差点の赤信号で停止さえしなければ、上電の跨線橋を除けば、国道50号までペダルを踏まずに下れます(ちょっと大袈裟)。 そんな赤城山南麓を南北に走る県道・苗ケ島飯土井線。今、終点の上武道路[飯土井町]交差点以南で延長工事が進んでいます。工区南端は北関東自動車道・波志江SIC(スマートインター)西側を南北に走る伊勢崎市道(伊)1-504号との接続点です。 令和元年(2019年)7月23日、前橋市飯土井公民館において、「(一)苗ケ島飯土井線(飯土井波志江工区) 第3回 道づくり会議」が開催され、私事ですが、当時、終点行政区内の組区長をしていた関係で、出席しました。この会議で、過去の地元アンケート結果やルート3案の提示と説明、今後のスケジュール等の説明がありました。 当会議以降の工程としては、道路計画案の決定、現地測量、道路詳細設計、用地測量、補償調査、用地買収交渉、埋蔵文化財調査、工事着工・・・等が計画されていました。 その後、令和2年6月1日付で、「一般県道 苗ケ島飯土井線(波志江・飯土井工区)の道路計画について」と題した資料が地元に配布され、2022年7月現在、起業地管理(畦畔設置除草)工事が実施されました。工区のうち、神沢川西側は畑、東側は畑と水田ですが、当工事は水田に畦畔(水田の水が漏れないように造る盛り土)を設置する工事で、工期は2023年2月28日ですが、7月11日時点で一旦終了していました。 起業地管理(畦畔設置除草)工事 2022/7/11 当工区は、前橋市と伊勢崎市の交通の流れを円滑にし、特に、飯土井町以北の車両が波志江SICを利用する利便性が上がります。 現況においても、上武道路と伊勢崎市道(伊)1-504号とは[スマートインター入口]交差点で接続していますが、上武道路と市道との高低差が少なくないため、市道側にとって「かまぼこ型」交差点になっていて、かつ右折線もありません。 当工事では、これらが改良され、また飯土井町以北からの利用者にとって、交通信号を一か所減らせます。 私事ですが、現在、神沢川東側工区の行政区長を仰せつかっていて、当工事とは今後も縁が続きそうです。任期中に工事完了するかどうか分かりませんが、当サイトの他の道路工事レポート同様、今後の工事の様子をレポートしたいと思います。(2022/7/23 記) |
群馬県道114号 苗ケ島飯土井線 延伸工事のうち、神沢川に架かる橋梁の右岸側(前橋市側)橋台(A1橋台)が完成しています。
完成後の橋台を見ると、上下流側にウィングが付き、パラペットとコの字型で一体化し、上部工施工時の鉄筋が施工天端から露出しています。上部工形式はプレテンション方式PC単純T桁橋のようで、橋座面を見ると、支承回りの孔が開いています。孔の数(桁本数)は11本。今年度中に上部工も発注されるようなので、この姿を見られるのも上部工施工までです。 神沢川右岸に沿って走っていた道路と新設道路とは高低差が生れ、分断されることになるようです。(2024/9/9 記) 下流側から見るA1橋台 2024/8/31 A1橋台背面側から見るA1橋台(前橋側)とA2橋台(伊勢崎側) 2024/8/31 右岸下流側から見るA1橋台とA2橋台 2024/8/31 A1橋台の少し下流に設けられた水路の吐口(はきぐち) 2024/8/31 A1橋台背面側(前橋市側)の現況 2024/8/31 |
群馬県道114号 苗ケ島飯土井線 延伸工事のうち、神沢川に架かる橋梁の右岸側(前橋市側)橋台(A1(※))の施工状況です。工事概要は下記の通り。
工事概要 ■工 事 名:補助公共 社会資本総合整備 神沢川橋梁下部工 ■工事場所:前橋市飯土井町地内 ■工 期:2023/11/29〜2024/3/29 ■発 注 者:群馬県前橋土木事務所 ■工事会社:大幸建設 株式会社 さん ■橋台形式:逆T式橋台(杭基礎)
2024/3/31現在、現地に立つ工事看板に示される工期(3月29日)は過ぎていましたが、現場を見ると、A2橋台同様に、竪壁(たてかべ)の鉄筋組立工が進行中の様子でした。工事看板の隣に掲示されている「道路使用許可標示板」に記されている許可期間は6月13日までとなっているので、実際の工期はこちらなのでしょう。ちなみにA2橋台の工期は6月28日です。(2024/4/12 記) 現地に立つ工事看板 2024/3/31 道路使用許可標示板 2024/3/31 右岸の橋台手前(前橋側)側から見るA1橋台、A2橋台建設現場 2024/3/31 右岸の橋台手前(前橋側)側から見るA1橋台建設現場 2024/3/31 左岸(A2)側から神沢川左岸(A2橋台側)から見る現場 2024/3/31 |
群馬県道114号 苗ケ島飯土井線 延伸工事のうち、神沢川に架かる橋梁の左岸側(伊勢崎市側)A2橋台が完成しています。工期は6月28日。実際の竣工日は未確認ですが、工期2か月後の8月31日、工事は完了していて、工事看板や現場事務所も撤去されています。完成後形状を確認すると、上下流側ともウィング付きです。
工事中、工事車両が踏み締めて露出していた橋台背面側の道路予定地は、背丈を伸ばした雑草が全面を覆い、完成している側溝のみが予定地の線形を教えてくれます。 橋台前面の護岸工復旧工事も完了していて、元の護岸工復旧のほか、周辺法面もコンクリートで保護されています。(2024/9/3 記) 背面側から左岸側(伊勢崎市側)から見るA2橋台背面 2024/8/31 左岸側から見るA2橋台背面、A1橋台前面 2024/8/31 上流側から神沢川上流側から見るA2橋台 2024/8/31 右岸側からA2橋台前面(右岸側から) 2024/8/31 A1橋台越しに見るA2橋台前面 2024/8/31 |
群馬県道114号 苗ケ島飯土井線 延伸工事のうち、神沢川に架かる橋梁の左岸側(伊勢崎市側)橋台(A2(※))の施工が進んでいます。工事概要は下記の通り。
工事概要 ■工事場所:伊勢崎市波志江町地内 ■工 期:2023/9/22〜2024/6/28 ■発 注 者:群馬県伊勢崎土木事務所 ■工事会社:株式会社 萩原土建 さん ■橋台形式:逆T式橋台(杭基礎)
2024/3/31現在、現場は立ち入り禁止のため近付けませんが、杭基礎打設とフーチングの施工を終えて、竪壁(たてかべ)の鉄筋組立工が進んでいる様子でした。橋台背面側は道路予定地内を大きく掘削し、工事中の斜路として利用しているようです。 右岸側橋台(A1)の施工も同時に進んでいますが、後日別項で紹介します。(2024/4/3 記) 現地に立つ工事看板 2024/3/31 左岸側(伊勢崎市側)から見る現場 2024/3/31 左岸側の新設道路から見る現場 2024/3/31 左岸側から見るA2橋台、A1橋台建設現場 2024/3/31 A2橋台背面側から見る現場 2024/3/31 上流側から神沢川上流側から見る現場 2024/3/31 神沢川上流側から見る現場 2024/3/31 A2橋台背面側の掘削 2024/3/31 右岸下流側から右岸下流側から 2024/3/31 右岸下流側から 2024/3/31 工事中止基準(現地に掲示) 2024/3/31 |
群馬県道114号・苗ケ島飯土井線(伊勢崎工区)で進んでいる用水路切り回しと側溝敷設工事の6月25日の状況です。U型用水路は市道(伊)1-58号線の一部(市道(伊)1-504号線との交差部側)で未施工ながら、ほかの区間は布設を完了したようです。 管渠は埋設物なので目視確認はできませんが、マンホール布設を完了しているので、完了したと思われます。 工事中の隣接水田の田植え作業への影響が気がかりでしたが、無事に終了したようです。 現地工事看板によると、工期が 2023/8/18 から2023/11/17 に延長されていました。請負金額と工事延長の変更はありません。 余談ですが、当道路は群馬県道ですが、雨水用マンホールには伊勢崎市のマーク(まがたま)入りマンホールが使用されていました。(2023/6/26 記) |
工事概要工事場所:伊勢崎市波志江町地内工 期:2023/1/18〜2023/ 発 注 者:群馬県伊勢崎土木事務所 工事会社:日生重機建設 株式会社 さん 工事延長:138.9 m 工事看板 2023/6/25 |
工事区間 |
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北側から南方工区北端部から南方(伊勢崎市方向) 2023/6/25 南側から北方工区北端部 2023/6/25 伊勢崎市道(伊)1-59号線との交差部 2023/6/25 左:U型用水路 右:雨水放流暗渠マンホール 2023/6/25 工区南端部から北方(左:工事区間、右:市道(伊)1-504号線)2023/6/25 |
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左:今回の工事区間 2023/6/25 |
右:市道(伊)1-504号線 2023/6/25 |
伊勢崎市道(伊)1-58号線(U型用水路布設)伊勢崎市道(伊)1-58号線では道路北側のU型用水路を布設 2023/6/25 市道(伊)1-504号線との交差部から西方(工事側) 2023/6/25 |
側溝脇の水田では、田植えを無事に終えたよう 工事期間中の田植え作業用車両の出入りや水張りが気がかりでしたが、無事に作業を終えたようです。今回布設したU型用水路はまだ通水していないので、仮設として、現用水(市道(伊)1-509号線脇)から引いたようです。
田植えを終えた新設道路西側に接する水田 2023/6/25 水引用塩ビ管。下流側本が完成時用、上流側2本が仮設用と思われます。2023/6/25 |
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2023/6/25 |
2023/6/25 |
現場事務所 2023/4/3 |
工事看板 2023/4/3 |
境界を示す畦畔 2023/4/3 工事区間の新設側(左)と現道側(右)(南側から北方) 2023/4/3 |
上武道路[飯土井町]交差点南側で1月18日現在、道路改良工事が終盤を迎えています。工期は2023年1月30日。 [飯土井町]交差点北西には関東西濃運輸・前橋支店の大きな倉庫があり、南東角の塔屋の壁にお馴染みのカンガルーが描かれていて、近隣に住む私らは「カンガルーの交差点」と呼んでいます。 今回の改良工事は交差点南側 L=77.0m 区間で、現道西側を拡幅し、側溝や雨水桝を敷設するもの。2023年1月18日現在、交差点寄りの雨水桝と側溝、道路端部の側溝敷設を終え、路盤の転圧等が進んでいました。現場を確認すると、拡幅部には歩道が含まれているようです。 今回の工区の南端部以南の農地では、赤や黄色の杭が打たれ、杭の脇には先端にピンク色のリボンが付いた棒が立ち、3月24日工期で「買収地管理工事」が行われていました。余談ですが、当サイトを通じて、道路工事などの様々な公共工事を紹介していますが、「買収地管理工事」なる工事は始めて接しました。 余談ついでに、現場で世間話をすると、拡幅部西側([飯土井]交差点南西角地)にガソリンスタンドが進出するらしいとの話が出ました。信憑性は不明ですが、現場ではその予定地らしき農地の整地作業が進んでいました。(2023/1/22 記) |
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工事概要工事場所:前橋市飯土井町地内工期:2022/7/14〜2023/1/30 発注者:群馬県前橋土木事務所 工事会社:株式会社 大澤組 さん 工事延長:77.0m |
工事看板 2023/1/18 |
改良工事終盤の現場([飯土井]交差点から南方) 2023/1/18 改良工事終盤の現場([飯土井]交差点から南方) 2023/1/18 改良工事終盤の現場(公開の工区南端部から北方) 2023/1/18 |
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改良工事区間東側の作業ヤード(日高産業(株)さん) 2023/1/18 |
買収地管理管理場所:前橋市飯土井町地内工期:2023/3/24 発注者:群馬県前橋土木事務所 工事会社:山越建設 株式会社 さん 道路予定地に打たれた杭 2023/1/18 道路予定地に打たれた杭 2023/1/18 |
工事看板 2023/1/18 道路予定地に打たれた杭 2023/1/18 |
2022年7月現在、起業地管理(畦畔設置除草)工事が実施されました。工区のうち、神沢川西側(前橋市飯土井町)は畑、東側(伊勢崎市波志江町)は畑と水田ですが、当工事は水田に畦畔(※)を設置する工事で、工期は2023年2月28日ですが、7月11日時点で一旦完了していました。 ※畦畔:田んぼに注いだ水が外に漏れないよう、田んぼ周囲に造る盛り土のこと。田んぼの見回りなどで歩く道としても使用される。 |
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畦畔下端部から少しずれた位置に 打たれた境界杭 2022/7/11 工事概要工事名:起業地管理(工事場所:伊勢崎市波志江町地内 工期:2022/5/12〜2023/2/28 発注者:群馬県伊勢崎土木事務所 工事会社:えびす建設(株)さん |
工事看板 2022/7/11 |
畦畔の形状が少しややこしい。交差点隅切り部のようです。 2022/7/11 2022/7/11 畦畔外側(民地側)では田植えが行われました 2022/7/11 伊勢崎市道(伊)1-504号(画像右端)との接続部より少し北 2022/7/11 |
工事区間(広域) 工事区間(局所) |
群馬県道114号 苗ケ島飯土井線 (Google Map) 群馬県道114号 苗ケ島飯土井線
・起点:前橋市鼻毛石町 ・終点:前橋市飯土井町(国道17号上武道路・[飯土井町]交差点) |
標準横断図 |