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伊勢崎市・都市計画に関するパネル掲示

立地適正化計画

掲載日:2017/11/15
 今年の伊勢崎市3地区の産業祭において、伊勢崎市都市計画部・都市計画課の”都市計画に関するパネル掲示”が実施されました。

 住民と行政にとって、将来を見据えた都市計画とは何か?その理想形を追い求める時、ややもすると、個人の自由と利得が優先され、街全体の健全な形成が疎外されることがあります。
 伊勢崎市内をブラリサイクリングしている時、このことを強く感じる現象が2点あります。一つが赤堀地区とあずま地区の未線引き区域での住宅開発。もう一つが高架化整備を完了した伊勢崎駅と新伊勢崎駅周辺の土地利用です。

 前者は、当初、幹線道路から離れた畑地や空き地に5〜10区画単位の宅地開発が進み、いつの間にか、点在していたそれらの住宅地の間も宅地化し、やがては大きな住宅区域へと変貌するものの、区画道路は開発単位で閉じる傾向があるため、全体としては不連続となり、周辺市道の構造仕様も低く、区域によっては側溝も未整備です。
 下水に関しては、恐らく公共下水道や農業集落排水施設、コミュニティ・プラントなどが整備された区域は少なく、多くが合併浄化槽なのでしょう。
 雨水排水計画も、本来ならば、宅地や舗装面増加による計画見直しが必要とされるところでしょうが、小規模開発がいつの間にか大規模街区に変化する時、どの段階で、誰がどの責任で、誰の負担で見直しをかけるのでしょうか。地域住民?開発業者?行政?幸いにも、赤堀とあずま地区は緩い勾配地が多いため、雨水は自然流下に任せられそうですが、排水計画が不十分な場合、大雨時に道路が雨水で溢れる可能性はゼロではありません。
 これらの状況を現状に任せた場合、遠からぬ将来、インフラなどの市街地機能が劣った街区が生まれ、行政サービスの不平等なども発生する可能性があります。
 景気が上昇し続けた時代ならば大半を公共事業で補えたことでしょうが、人口が減少し、勤労者世代が減り、高齢者が増え、税収が伸び悩む現在、望むべくもありません。

 後者の、高架化整備を完了した伊勢崎駅と新伊勢崎駅周辺の土地利用については、前者と逆な感想で、「巨額な投資で整備した中心市街地なので、より高度に、より集約した土地利用を期待したい」と言うこと。

 駅周辺開発の公共投資額が、国や群馬県、伊勢崎市の総額で最終的にどれだけになるのか把握していませんが、そのコストを考えた時、区域内の土地は個人や企業の所有でありながら、衆人の注目と期待を集める土地でもあります。区画整理事業なので、その範囲の制約と自由があるでしょうから、外野席から無責任な発言もできませんが、また、人口が集中する首都圏の駅周辺の発展経緯もお手本にはできませんが、21万人の地方都市のターミナルとして捉えた時、あるべき理想形はあるのだろうと考えています。
 モータリゼーション到来前の昭和40年代ごろまでは、この2つの駅を中心に街が栄え、行政機関や大規模病院、商業施設が集まり、郊外から駅まではバス路線が網の目のように走っていました。現時点で当時の姿に戻りようもなく、その必要もないと考えますが、少なくとも市内中隅々にわたり散在した現在の街区が、それぞれ個別に発展することに対しては、様々な課題があるように思っています。
 現在、伊勢崎駅周辺には結婚式場「最高の一日」ABホテル、東横インが進出し、美原診療所が新築移転し、平屋ながらベイシアSM伊勢崎駅前店もできました。今後、駅周辺にどんな民間企業が関心を寄せるのか大いに興味があります。区画整理された広大な住宅地になるのか、ターミナル周辺地区として様々な機能が集約し、人々が行き交う地域になるのか、はたしてどちらでしょう。

 「ニワトリが先か卵が先か」。民主導か官主導か。あるいは両者協同か。
 今回の「都市計画に関するパネル掲示」。中でも核となる「立地適正化計画」は、こんな日ごろの関心や疑問に回答や方向性を与えてくれるものになりそうです。伊勢崎市としては、今年度中の策定を目指して様々な準備を進めているとのことです。
 今回、産業祭で掲示されたパネルの一部を「あずま産業祭」のページで紹介しましたが、3つの産業祭共通の出展なので、当ページで改めて紹介します。なお、パネル展示は、11月23日開催の「農業まつり」。その後、各支所や東館での展示も行うとのことです。(2017/11/15 記)

都市計画に関するパネル掲示(「あずま産業祭」 2017/11/3)

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