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耕さなければ、大地も人も、は咲かない」

蘇れ!遊休農地


掲載日:2011/1/15 取材と記事:手作り紙芝居・ゆめ工房北川 鎭(きたかわ しずむ)さん

伊勢崎市境島村と埼玉県本庄市小和瀬の取り組み

第2回収穫感謝祭

 平成23年1月9日、午前11時から伊勢崎市境島村新地集会所で「第2回収穫祭」が開かれました。
 この催しは、埼玉県本庄市小和瀬群馬県伊勢崎市境島村の「耕作放棄地に実りを−小和瀬農村環境保全協議会」が開いたものです。
 前回は小和瀬で開かれ、今年は2回目です。
 会場には、蕎麦のこね鉢・のし板、餅つきの杵・臼に蒸篭、てんぷら揚げコンロ、鱒の塩焼き炉などの道具が持ち込まれ、小和瀬住民と島村新地の住民が大勢集まって、それぞれ出来立てを召し上がり、親交を深めました。

荒れた小和瀬地区の遊休農地(5月10日)


いつしかこんなに大きな木に育ってしまいました

ブッシュと雑木に覆われた農地


農地と言うより既に林のようになっています

きつねとたぬきの住処、荒れた耕作放棄地

 利根川沿いに本庄市小和瀬と、伊勢崎市境の南部島村に広がる、いわゆる遊休耕作地は4.7ヘクタール。約半分は島村地区の農家も含まれています。しかし後継者不足で耕作する人もなく、荒れ果てた畑が目立っていました。雑草に覆われ、雑木が生い茂り、廃棄物が捨てられ、畑の作物を食い荒らす狐や狸の住みかとなっていました。
 高齢化が進む農村は、農地の維持管理は深刻な問題となっています。埼玉県でも1万2千ヘクタールが、手付かずのままです。

民間有志が5年の計画で

 この問題に正面から取り組んだのが、小和瀬の酪農業矢島利文さんです。
 「いろんな人と協力して農村を活性化させたい」と自治会や市民に呼びかけ、「小和瀬農村環境保全協議会」を立ち上げました。
 呼応した島村地区からは、小暮 茂、田島新一、田島亀夫、田島俊彦、田島元雄、田島宥和、福島信倚、松波保夫の方々が加わり、2007年10月に発足しました。国の農地・水・環境保全対策事業の補助金も受けられることになり、5年計画が始まりました。

住民ボランティアが草取り、野焼き、ごみ処理
遊休地に
コスモスが満開

 発足した翌年(08年)には、まず荒れた土地の草取り、雑木の伐採、消防車立会いで野焼きから始まりました。
 30メートルもの立ち木にチエンソーがうなりをあげ、ユンボ、ショベルカーが土煙をあげました。空き缶、捨てられたテレビ、古タイヤのごみ処理に、両村の農家ボランティアを始め地域住民80名が参加して丸一日汗を流しました。

建設機械も出動し、雑木の伐採、整地(3月6日)



空き缶やテレビ、古タイヤのゴミ処理を行う住民の皆さん(3月6日)

生い茂る雑草を伐採します。(3月6日)


野焼きは消防車立会いで行いました(3月6日)
 整地された畑6アールに、サトイモ、ナス、トマト、カボチャなどの苗を植え、春はポピー、秋にはコスモスの花見会や芋煮会を行うなど、スローガン通り、みごとに蘇りました。

春にはポピーが畑を埋めました(5月15日)

赤やピンク、オレンジのポピーが可愛らしい(5月22日)

黄色のポピーも可愛らしく咲きました。(5月12日)

水田にするために農地を掘り下げました。(6月4日)


手植えによる田植え(6月19日)

同じく水田の耕作です。(6月4日)




田植の機械も活躍(6月19日)

・・・そして


秋には立派な稲が実りました。(10月11日)


コスモス祭りも行いました。(10月17日)
※島小HP以外の写真については、小和瀬・矢島さんから、お借りしたものです




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2反の再生地に長野の蕎麦を

 この日の感謝祭で出された蕎麦も、同じ問題をかかえる長野県安曇野へ役員が昨年視察に訪れたおりに土産に頂いた「信州そば1号」の種です。その種を2反の再生畑に蒔いて収穫したものです。

整地した耕作地に蕎麦の種を蒔きます。(8月6日)


早くも蕎麦の芽が出て来ました(8月17日)

畑に広がる蕎麦の若芽。(8月17日)

そして更に2ヶ月後・・・
こんなに立派な花を咲かせました


白く可憐な花を咲かせる蕎麦・信州そば1号(10月22日)
 味は本場信州の味そのもの、大変美味しくいただくことが出来ました。耕作した方々の汗の味がちょっぴりしたような気がしました。
 また、この蕎麦打ちには本庄児玉から「まごころ蕎麦塾」(蕎麦うち同好会)の15人程の方々が応援に駆けつけ、玄人はだしの腕を揮ってくれました。
 そのほか、同じこの再生地で穫れたもち米のお餅や、野菜が振舞われました。

再生畑で収穫した信州そば1号を、本庄児玉の「まごころ蕎麦塾」の皆さんが打ってくれます。(1月9日)

こちらは鱒の塩焼き。
鱒は新潟から取り寄せました。(1月9日)

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収穫感謝祭

 下の21枚の画像は島小のホームページに掲載されている画像を許可を得て掲載したものです。ご利用になりたい場合には島小へ直接にお問い合わせください。島小ホームページはこちらです。



本庄児玉の「まごころ蕎麦塾
の皆さんにはプロも顔負けです。
蕎麦打ちの道具持参で
ボランティアで協力してくれました。





蕎麦が茹であがりました。


薬味のネギと柚子もタップリと

ハイ、出来上がり。
美味しそう〜

天ぷらも付いて

更に薬味もタップリ付いて、
も〜、堪りません。食べた〜い♪

こちらは天ぷら担当班
いい匂いが漂って来るようです。


マスの塩焼き


もち米を蒸かします

子供たちも杵を使って餅つき


お父さんと一緒に餅つき


杵を高く持ち上げて、ヨイショ〜!

からみ餅、きなこ餅、なっとう餅


からみ餅。これまた美味しそ〜♪

ご近所の皆さんが舌鼓
さぁ、いよいよ会食の開始です!
いっただきま〜す!

北川さんも舌鼓

新地集落センター

センターの庭で

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「耕さなければ、大地も人も、花は咲かない」

 会長の矢島利文さんは、「耕さなければ、大地も人も、花は咲かない」と力強く意気込みを語られ、「自分で何か作ってみたい。自分で作ったものを食してみたいという方は、いつでも相談に乗ります。希望者は本庄市小和瀬49−1 矢島利文へ」と述べられながら名詞を懐から出してくれました。

レトロな島村で耕してみたい方

 また、島村地区代表の小暮 茂会長さんは、「高齢化が進んで、この先、農村は立ち行かない。希望する農家に貸し出すか、市民農園で活用して行きたい。農園をやってみたい方は、是非お声をかけてほしい」と呼びかけ、「こうした催し物が、遊休地の活性化に少しでも役に立つならば、これからも収穫祭を続けたい」と、きな粉餅を頬張っていました。

メンバーの皆さん
※島小HP以外の写真については、小和瀬・矢島さんから、お借りしたものです




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