伊勢崎銘仙用語集 [ 21世紀銘仙・Index伊勢崎銘仙・全体案内 ]  [ Home ]




いせさき併用絣を紡ぐプロジェクト用語集

 今回のプロジェクトを取材、調査、記録するにあたり、伊勢崎銘仙に関して知らないことばかりです。何度聞いてもすぐに忘れてしまうので、備忘録代わりに当ページを起こしました。今回のプロジェクトの制作を担当される方々は大半が高齢の方たちです。皆さんの貴重なノウハウや伝承、用語、呼び方などをできるだけメモしたいと思っています。順次追加あるいは再編集して参ります。
 当用語集に関して、また皆さんからの伊勢崎銘仙に関する情報は→こちらの掲示板からお寄せいただけますと光栄です。(2016/1/28 記)
更新日:2017/1/18

あ|
アンダー 緯糸(よこいと)巻きや経糸(たていと)巻きの作業で、糸を巻く前に板を包む紙や布。伊勢崎銘仙では新聞紙を使用していた。他の着物産地では木綿などの材料で特別に制作したものもある。
いざり機
(いざりばた)
座って織る手動織機のこと。cf.高機(たかはた)
糸繰り
(再繰)
糸をボビンに巻きつける工程。
筬(おさ) 糸を織る前に糸の位置を保持するための櫛の歯状の道具。竹片と鋼辺とある。中央に小さな穴が開いていて、そこに糸を通す。cf.筬(おさ)通し
筬通し
(おさとおし、sleying)
綜絖(そうこう)通しされた経糸(たていと)を筬(おさ)に通す工程。
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かぶつ
仮織り 本織りの前に、経糸の幅や位置を保持するために、緯糸を大きなピッチで織り込む作業。伊勢崎銘仙では「から織り」とも呼んでいた。本織りでなく、「空」織りと言う意味のよう。cf.から織り
綛(かせ) 紡いだ糸を巻き取るためのH 型やX 型の道具のこと。またこの道具で巻き取って外した糸の束について、両者共に 綛(かせ)と呼んでいます。道具としての「かせ」はリールとも呼びます。
片より 糸を撚(よ)って強くする時、一方向のみ撚った糸。
cf.諸より(もろより)
から織り 仮織りのこと。cf.仮織り
菊車 高機の装置の一つ。高機の後部に取り付けられ、経糸の束(お巻き)を通す軸(角棒)と端部の菊の形をした板とで構成される。端部の板にノコギリ状に刻まれた凹みが、逆回転を制止する。
絹紡糸
(けんぼうし)
くず繭や生糸のくずなどを精練して紡績した糸。
紺屋
(こうや、
こんや)
染物屋のこと。紺染めが大半を占めていたので、染物屋のことを紺屋と呼んだよう。
かつては伊勢崎駅周辺には染物屋が多く集まり、町名も「紺屋町」(現・大手町)の時代がありました。
コンニャク粉 捺染加工で使用する糊はコンニャク粉を使用します。
 
今回のプロジェクトではJA佐波伊勢崎様に相談して入手
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鎮輪
(しずわ)
糸繰りの時、「かせ」とボビンの間で垂れた糸を通す道具。
紗張り
(しゃばり)
型紙全体に細くてメッシュ状の糸(紗糸)を張る工程。型紙は昔は和紙に柿渋を塗布したもの。紗糸は昔は生糸、現在はアクリルなど。図柄を切り抜いた型紙は、独立して浮いた図形や微細な線など、位置の保持が困難な図形ができます。型紙全体に紗糸を張ることにより、これを保持できます。独立した図形は周辺の図形とつないでおき、紗糸を張った後で接続部分を切り取ります。
シャトル
shuttle
杼(ひ)
整織作業で経糸(たていと)の間に緯糸(よこいと)を通すために使用する道具。
心糸
(しんいと)
整経工程時に、経糸(たていと)の全本数の半分の位置(横幅の中心位置)に挟む糸のこと。通常は朱色に染めるが、染色にはノウハウが詰まっている。色が落ち易くてもNG、また他の糸に色が伝搬してもNG。
整経機
(せいけいき)
整経を行う機械。糸繰りを終えた複数のボビンをクリールに取り付け、綾筬に集めて幅だし筬を通過して、ドラムに巻き取る。巻き取りを終えた経糸は巻き取りローラーで箱に巻き取る。
精練 生糸に含まれているセリシン(タンパク質)等の天然の不純物を除去すること。精錬を行うことにより、生糸(白生地)が柔らかくなり、風合いおよび白度が向上し、染色工程がよりスムーズに行えます。
綜絖子
(そうこうし、リングヘルド、
ワイヤーヘルド)
経糸(たていと)を通す用具。リングヘルドとワイヤーヘルドがある。孔の大きい順に24番(極太用)、27番(木綿・ウール用)、30番(木綿・絹用)、32番(絹用)など。選定は経糸密度が目安。鯨尺の一寸間(3.03cm)15〜40目は27番、40〜50目は30番、50〜70目は32番など。一般的に24番、27番はリングヘルド、30番、32番はワイヤヘルド。通常、綜絖枠に取り付けて使用する。
ワイヤヘルドのサンプル
30番×260本、特殊焼入銅線、二重ハンダ付け


孔の拡大写真

今回注文した綜絖子
綜絖通し
(そうこうとおし、threading)
綜絖枠の中に並べられた「綜絖糸(そうこうし)」に経(たて)糸を通す工程。
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高機
(たかはた、
たかばた)
椅子に腰かけて織る手動織機(手機・てばた)。座って織る織機(いざり機)に比べて背が”高い”ために高機(たかはた)と呼ばれたよう。
経糸
(たていと)
布を織る時の縦方向に通る糸。”緯度経度”などと同様、縦と横の方向を示す意味で”経(たて)”の漢字を使用。
種糸
(たねいと)
整経する時の長さの基本となる糸。種糸の制作方法はそれぞれの職人さんの技術に依存し、全盛時には重要な企業秘密。
こちらで詳しく紹介
つなぎ 糸の先と糸の先を捩じってくっ付ける作業。→こちらで詳しく紹介
デニール
(denier、
Dで表記)
9,000m あたり 1g の糸の太さを表す単位。糸は非常に細いので計測が困難なため、一定の長さの質量で太さを表現する。
【例】
蚕のはく糸は3デニール。これを7本集めて撚る(よる)と3D×7本=21D(デニール)と呼ぶ。
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(は、
ぱ)
筬(おさ)の一寸(3.03cm)内の本数。15羽、27羽、34羽、58羽など。
引っ込み 捺染を終えた経糸(たていと)を綜絖(そうこう)と(おさ)に通す作業。
反物を数える単位。一匹は2反。
フィラメント 絹糸のように一本の連続した長さを持つ糸のこと。一般的に、フィラメント糸は、数本〜数十本の単糸を撚り合わせて1本の糸にします。
木綿や麻、羊毛、獣毛(カシミヤ、アンゴラ、アルパカなど)は 短い長さの植物や動物の毛を撚って作るので、フィラメントとは言わない。
ふのり
ボビン 糸を巻くための筒状の道具。昔は木製が多く、現在はプラスチック製が多い。
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耳(みみ) 板に巻き取った緯糸を捺染する時、単色で染めた板の側面のこと。製織の時、この色の部分を目安に経糸と緯糸を合わせます。色は、図柄で使用していない色を選びます。
虫(むし) 整経や仮織り工程などで、糸の撚りが崩れて、固まってしまった部分。その形がちょうど尺取り虫のようなのでそう呼んだよう。
諸より
(もろより)
糸を撚(よ)って強くする時、両方向で撚った糸。「片より」より強い。cf.片撚り(かたより)
甘諸より(あまもろより):「諸より」は強くなる傾向があるので、生糸の風合い残すために、柔らかく撚る方法。
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緯糸(よこいと)
巻き機
伊勢崎銘仙の緯総(よこそう)絣と併用(へいよう)絣を織る時に必要な糸巻き機。
緯板
(よこいた)
緯糸(よこいと)を巻き付ける板。緯糸(よこいと)巻きで使用。
 
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