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いせさき併用絣を紡ぐプロジェクト

緯糸(よこいと)用型紙彫り・口織り

経糸(たていと)用の型紙彫り(別ページ)
掲載日:2016/3/14
■日時:2016年(平成28年)2月21日ほか
■場所:いせさき明治館(伊勢崎市曲輪町)
■制作者:伊藤正義さん
■内容:今回の図案の緯糸(よこいと)用の型紙彫り。
  併用絣では型紙は経糸(たていと)用と緯糸(よこいと)用と別々に、また色の数分型紙を彫りますが、緯糸用は同じ型紙に対して表用と裏用の2枚制作する点が経糸用と異なります。これは、経糸が長尺の捺染(なっせん)加工台に平に敷いて捺染することに対して、緯糸は緯板(よこいた)(下図)に巻き取って表裏を捺染するためです。2枚と言っても同じ図柄の表と裏なので、別々に彫らずに紙を2枚重ねて一遍に彫ります。同じ図柄を量産した時代には、型紙の摩耗を考慮して一遍に4枚あるいは6枚と重ねて彫り、複数セット用意したこともあるとのことです。
 今回のプロジェクトで彫った型紙の数は下表の通りです。
図案名 経糸用 緯糸用 合計
赤いレンガ造り 4枚 8枚 12枚
ツツジ 6枚 12枚 18枚
時報塔(じほうとう) 4枚 8枚 12枚
合計 14枚 28枚 42枚

 今回、緯糸用に使用した紙は、経糸用同様に洋紙(ようがみ)ですが、経糸用がロール紙を使用したことに対して(→記事はこちら)、緯糸用はカット紙を使用。
 また、経糸用型紙は図案を元に彫りましたが、緯糸用は図案は使用せずに、経糸用の型紙を使用して捺染時と同様に型紙に色付けし、それに合わせて彫ります。経糸の型紙制作工程で述べましたが(→記事はこちら)、型紙は図案に全て忠実に彫るものではなく、捺染や織り工程時の「泣き」を考慮するなど、元図案とは多少異なった形状で彫ります。したがって、緯糸用の型紙制作時に、これらの量が配慮された経糸の型紙を使用しないと、経糸と緯糸がずれてしまうためです。

取材・撮影・記録:上岡(Go!伊勢崎) 2016/3/14 記

(1)「赤いレンガ造り」の緯糸用型紙を制作中の伊藤正義さん

(2)経糸用の型紙を使用して刷毛で色付け

(3)緯糸用型紙を制作中の伊藤正義さん

口織り

 今回の併用絣には一反ごとの端に口織りを付けます。口織りはその織物のブランド力を示すもので、かつては本反同様に型紙から捺染、織りまでを施したものや、別途、布や和紙に名前を書いたものを貼ったりとあったようです。今回は本反同様に施します。

口織りの図案

口織りの図案を型紙にトレース

口織りの図案を彫った型紙

緯糸(よこいと)用の型紙

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赤いレンガ造り:2(表・裏)×4色=8枚(下記に6枚掲載)


赤いレンガ造りの図案

紺色用の経糸用型紙(表裏用2枚)

赤色用の経糸用型紙(表裏用2枚)

黄土色用の経糸用型紙(表裏用2枚)

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用具類:刷毛と塗料、チョーク

刷毛

伊藤正義さんプロフィール

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