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赤城山榛名山今日の風景遺産里山公園川と沼登山三座同定


赤城山ビューポイント

伊勢崎市景観サポーターとして、「伊勢崎から見る赤城山」のマップ作成に協力しました。
ダウンロードはこちら(PDFファイル、1.6MB)

「赤城山について」

 赤城山を眺める事ができる群馬県や近県各地の人々は、その誰しもが「我が赤城山が一番美しい」と言います。伊勢崎市民もその例外ではなく、その理由を分析してみると、「長いすそ野が両側に広がり、荒山の尖った三角形のピークを中央に配し、左右ほぼシンメトリーの形状で、優しくたおやかな雰囲気がある。」と言ったところではないでしょうか。
 「美しさ」は主観に依存する要素が大きく、絶対的美しさを競っても無意味なことですが、鍋割山を中央に配し手前に大きく斜面が広がる前橋市からの赤城山、駒ケ岳と黒檜山の間が大きく割れ込む桐生からの赤城山、釣鐘状の鈴ケ岳が中央にポッコリと聳える渋川や沼田からの赤城山、これらの赤城山が不整形ながら立体的であるのに比べ、伊勢崎市からの赤城山は前面の各ピークが横並びで整然とした美しさがある半面、立体感に乏しい形状であることは否めません。
 伊勢崎市から見る赤城山の写真を撮る時に、この立体感の乏しさを他の「何か」で補うよう工夫し、その配慮が時には赤城山を脇役に追いやりますが、どんな脇役になっても、その形は伊勢崎市からの赤城山であることを証明し、主役を引き立たせてくれる名脇訳なので、なくてはならない存在です。

「河川と赤城山」

 河川を配する時に、サイクリングロードや堤防を利用して遠近感を際立たせて構図を決めると、赤城山との距離感を強調でき、更に、蛇行した河川は柔らかい曲線の変化を加えてくれます。広瀬川と粕川はやや南北に流れているので、この観点で赤城山との構図を考える時に、たくさんのビューポイントを与えてくれます。

「草木や花々と赤城山」

 四季折々の草木や花々はそれを単独に撮っても、伊勢崎市で咲く草木や花々であると言うアイデンティティを示す事はできませんが、赤城山を遠景に配する事により、「ここ伊勢崎で咲く花」を証明できます。名峰赤城山を贅沢な脇訳として登用するケースです。花はコスモスやサルビア、ポピー、菜の花など、市内各所で容易に見つけられますが、意外とダイナミックな絵柄になるのは、南北方向の道路のイチョウや楓の紅葉です。色の変化と遠近感を与えるには最適な構図です。

「橋と赤城山」

 気の向くままに赤城山を撮影し、改まってそれらを眺めると、人工物を排した構図が大半です。多国籍様式混在の住宅地や、多色刷りの看板が立ち並ぶ商業地域などと赤城山のコラボレーションは、なかなか食指が動きません。昭和以前の廃墟化した住宅と赤城山とのコラボは関心がありますが、実現はしていません。そう言う中で、橋、特に吊り構造である斜張橋はその繊細なケーブルとタワーの形状が機能美を与え、モニュメントとしての役割も果たしていて、伊勢崎市内にある3つの斜張橋と赤城山は四季折々に撮っています。また、現上武大橋のような多連の鋼製トラス橋は、その重厚感とレトロ感が味わい深く、存在感十分な構造物で、上武大橋を斜めに配し、手前に利根川、遠景に赤城山などを配すれば、取り敢えずどんな構図でも絵になると思っています。他に粕川の鉄橋などもありましたが、残念ながら最近の橋梁は桁系の橋が主流で、形状的には道路の一部として吸収され、その存在を形で主張するような橋は少なくなりました。北関東自動車道や両毛線の連続高架橋とのコラボは別の観点で撮ってみたい題材です。
(2011/11/22 記)



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